7月31日開始「のん Ribbon展」国立民族学博物館で開催 独特な可愛さと不気味さの融合
ベストカレンダー編集部
2025年7月30日 16:45
のん Ribbon展開催
開催期間:7月31日〜10月13日

俳優・アーティスト のんが手がける「のん Ribbon展 怪しくて、可愛いもの。-群れる-」の開催について
2025年7月31日(木)から10月13日(月)の期間、国立民族学博物館にて、俳優・アーティストののんが手がける「のん Ribbon展 怪しくて、可愛いもの。-群れる-」が開催されます。この展示は、大阪関西国際芸術祭実行委員会(株式会社アートローグ内)によって企画され、同館の創設50周年記念特別展「民具のミカタ博覧会―見つけて、みつめて、知恵の素」の協力事業の一環として行われます。
のんは自身のアートに対する思いを次のように語っています。「私は、リボンアートと題してリボンを使ったアートを何年も追及しているのですが、今回は「群れる」というサブタイトルを付けて展示を準備をしました。ぜひ、お越しください。」

展示の内容とテーマ
「のん Ribbon展」では、のんがこれまでモチーフとしてきたこけしや赤べこ、白べこ、七夕飾りなど、日本各地で古くから民具として受け継がれてきた造形物を基にした作品が展示されます。特に注目すべきは、7月31日からの一般公開に先駆けて、内覧会で発表された新作の数々です。
展示される作品の中には、背中に赤いリボンを多層に纏った10体の新作を含む15体の《こけし灯篭》があり、黒い地下空間の中に整然と並ぶ大規模なインスタレーションが展開されます。これにより、観覧者は「可愛くて、不気味」なリボンアートの世界を体感することができます。

作品の特徴とメッセージ
のんは、今回の展示において「群れる」というテーマを掲げています。このテーマは、人間や動物が群れる行動に着想を得たもので、アートとして創作されたものがどのように群れを成すのかを探求しています。また、青森のお祭りで使う「こけし灯篭」を職人とコラボレーションして新しく10体制作したことも特筆すべき点です。
展示内容の一部として、以下の作品が紹介されています:
- 赤べこ白べこの部屋:福島県会津地方の伝統的工芸品「赤べこ」にリボンを纏わせた作品。
- 真っ赤童の巣:座敷童がモチーフとなり、219体のリボンを纏ったこけしを展示。
- こけし灯篭街道:こけし灯篭15体が奥行きのある空間に整然と並ぶ不気味な灯篭街道。

国立民族学博物館での展示の意義
国立民族学博物館での展示は、のんが日本の民芸とコラボレーションした作品を通じて、民具が将来に受け継がれていくための新たな視点を提供します。のんはこの展示にインスパイアされ、博物館の展示を観覧することで、より深い世界観を体験できると述べています。
また、キュレーターを務めた仲野泰生さんは、70年大阪万博の象徴である「太陽の塔」と民族学博物館の繋がりを可視化した展示を観ることができると強調しています。

チケット情報とアクセス
展示を観覧するには、「Study:大阪関西国際芸術祭 2025」のチケット、もしくは国立民族学博物館のチケットが必要です。チケットはネットで購入可能で、万博記念公園内を無料で通行できる通行証も受け取ることができます。
以下は、展示の基本情報です:
項目 | 詳細 |
---|---|
イベント名称 | Study:大阪関西国際芸術祭 2025 |
展示名称 | のん Ribbon展 怪しくて、可愛いもの。-群れる- |
会期 | 2025年7月31日(木)〜10月13日(月) |
展示会場 | 国立民族学博物館(特別展地下会場) |
公式HP | https://osaka-kansai.art/ |

「のん Ribbon展」のアートの魅力
のんのリボンアートは、可愛らしさと不気味さが共存する二面性を持ち、観る人によって異なる印象を与えることを意図しています。伝統的なモチーフに現代的な視点を加えることで、古典と現代アートの融合を実現し、観覧者に新しい体験を提供します。
また、展示空間との調和を重視し、和室や古民家などの伝統的な空間に作品を展示することで、リボンアートと和の空間が溶け合う独特の雰囲気を創出しています。これにより、作品単体だけでなく、環境全体を含めた総合的なインスタレーションとしての芸術体験が提供されます。
このように、「のん Ribbon展 怪しくて、可愛いもの。-群れる-」は、のんのアートの新たな側面を探求し、観覧者に深い感動を与える展示となることでしょう。展示を通じて、可愛さと不気味さの共存、伝統と現代の融合、空間との調和といった多層的な要素を感じることができる貴重な機会です。
参考リンク: