2025年7月30日発表 TERASSが31億円調達で不動産仲介革新へ

TERASSシリーズC調達

開催日:7月30日

TERASSシリーズC調達
TERASSが今回調達した31億円は何に使うの?
主に不動産エージェントの生産性向上や顧客体験の進化を目指すAIなどのテクノロジー強化、金融事業拡充、採用活動やM&Aに活用されます。
AI不動産エージェントってどんなサービス?
住宅購入検討者の初期の悩みを24時間365日対応し、個別にアドバイスを提供。気軽に相談でき、エージェントは人間ならではの仲介に専念できます。

TERASS、総額31億円のシリーズCラウンドを実施

不動産仲介関連サービスを提供する株式会社TERASS(東京都港区、代表取締役:江口亮介、以下「TERASS」)は、農林中金キャピタル株式会社、みずほキャピタル株式会社、ブーストキャピタル株式会社、Z Venture Capital株式会社など10社を引き受け先とする、総額31億円(第三者割当増資20億円、既存株主による株式譲渡(セカンダリー取引)11億円)のシリーズCラウンドを実施いたしました。これにより、シリーズAラウンド以降の累計資金調達額は42.6億円となります。

TERASSはこの資金調達を基に事業成長を加速させ、「独立系不動産仲介会社としての売上高」「不動産仲介営業職の人数規模」「不動産取引・資産形成関連サービスの充実度」の「3つのNo.1」を目指します。これにより、顧客により良い不動産取引を提供し、暮らしと資産形成に貢献するメインプレイヤーとしての地位を確立します。

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調達の目的と活用方法

今回調達した資金は、主に不動産エージェントの生産性向上と顧客体験の進化を実現するためのAIをはじめとするテクノロジーの強化に使用されます。また、不動産取引や住宅ローンなどの金融事業の拡充、優秀な不動産エージェントや本部社員の採用活動、さらにはM&Aの実行にも充てられます。このように、スピーディーな成長を実現するための多角的なアプローチを取ることが計画されています。

特に注目すべきは、今回の資金調達が「カクテルディール」として、第三者割当増資と既存株主による株式譲渡を組み合わせた点です。これにより、株主企業とのシナジーを強化し、共創を促進する戦略が取られています。

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事業進捗とエージェントの成長

TERASSは2019年の創業以来、「いい不動産取引は、いいエージェントから。」をミッションに掲げ、優秀なエージェントが自由な働き方で顧客に寄り添った仲介サービスを提供できるプラットフォームを構築してきました。2025年7月時点でエージェントの人数は約800名に達し、累計取扱高は約4,000億円に成長しました。

AIなどを活用した独自のテクノロジーにより、エージェントの生産性は飛躍的に向上しています。具体的には、1日平均9時間以上稼働するエージェントの割合が、前職時の63%からTERASS参画後はわずか9%に減少しました(前職時から▲54%)。さらに、顧客満足度は98%を達成しており、より良い顧客体験とエージェントの自己実現を両立させるプラットフォームへと成長しています。

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今後の展望と新たな取り組み

今後、TERASSは優秀なエージェントの人数を不動産仲介営業職として国内最大規模の2,000名超に拡大し、より多くの顧客に新しい顧客体験を提供することを目指します。また、テクノロジーを駆使して住宅ローンや不動産投資などの関連事業にも進出し、顧客のより良い暮らしと資産形成をトータルサポートする体制を整えます。

特に注目されるのは、AIを活用した「AI不動産エージェント」の開発です。このエージェントは、住宅購入を検討している顧客の初期段階のお悩み(「自分は買うべきか」「いくらの予算を上限にすべきか」など)に対し、24時間365日対応し、個別にアドバイスを提供することができます。これにより、顧客はより気軽に相談できる環境が整います。

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シリーズCラウンドの引き受け先と投資家のコメント

シリーズCラウンドの引き受け先には、以下の企業が名を連ねています:

  • 農林中金キャピタル株式会社
  • みずほキャピタル株式会社
  • ブーストキャピタル株式会社
  • Z Venture Capital株式会社
  • 住友生命保険相互会社
  • DGりそなベンチャーズ1号投資事業有限責任組合
  • SBIインベストメント株式会社
  • 株式会社筑波銀行
  • MetaProp
  • 静岡キャピタル株式会社

農林中金キャピタル株式会社の代表取締役社長、和田透氏は、「不動産仲介業界は契約業務の複雑性や情報管理の効率化が求められている中、TERASSはテクノロジーを駆使した支援体制を構築している」と述べ、同社の成長に期待を寄せています。

また、みずほキャピタル株式会社の代表取締役社長、半田邦雄氏も「TERASSのビジョンに共感し、共に成長できることを光栄に思う」とコメントしています。

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TERASSの今後の取り組みと採用情報

TERASSは「いい不動産取引は、いいエージェントから。」を実現するため、さらなる事業拡大に向けた採用を強化しています。採用サイトでは、エージェントやエンジニアを含む多様な職種の募集が行われています。

株式会社TERASSは、DXを活用し、不動産売買の顧客体験を進化させる不動産テック企業です。全国約800名のプロフェッショナルな不動産エージェントによるコンサルティング・フルサポートを提供し、家を買う人、売る人、働く人すべてにエンパワーメントを目指しています。

詳しくは、公式サイトをご覧ください:TERASS公式サイト

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まとめ

項目 内容
資金調達額 31億円
調達の目的 エージェントの生産性向上、顧客体験の進化、事業拡大
エージェント人数 約800名(2025年7月時点)
顧客満足度 98%
目指す目標 2027年に3つのNo.1を達成

TERASSは、テクノロジーと優秀なエージェントの力を結集し、顧客に寄り添った不動産取引を進化させることを目指しています。今後の展開に期待が寄せられています。

参考リンク: