7/30開催:震災30年を繋ぐ日本酒『現外』の産官学プロジェクト
ベストカレンダー編集部
2025年7月30日 13:21
震災30年プロジェクト発表会
開催日:7月30日

産官学連携による震災30年を未来に繋ぐプロジェクト
2025年7月30日、株式会社Clearが運営する日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」は、阪神・淡路大震災から30年を迎えるにあたり、震災を未来に繋ぐためのプロジェクトを進めています。このプロジェクトの一環として、神戸松蔭大学および神戸学院大学との共同研究が行われ、7月18日に兵庫国際交流会館で中間発表会が開催されました。
このプロジェクトは「灘の蔵・30年熟成酒の想いを未来に繋ぐプロジェクト」と名付けられ、学生たちが震災を考え、神戸の未来を創造することを目的としています。発表会では、学生によるお酒の官能評価や震災当時についてのプレインタビューの結果が報告され、来年1月の最終発表会に向けた意欲が新たにされました。

中間発表会の内容と学生の取り組み
中間発表会では、神戸松蔭大学と神戸学院大学の学生たちが、それぞれの研究内容や学びを発表しました。特に、学生たちは「現外」という30年熟成の日本酒が持つストーリーを未来に伝える方法について考察し、実際に酒蔵を訪問し、インタビューを行うなどの実践的な活動を行っています。
神戸松蔭大学の川口ゼミでは、震災経験の風化を危惧し、学生目線で神戸の未来を作り上げることを狙っています。川口真規子准教授の指導の下、17名のゼミ生が「現外」の物語を伝えるための研究に取り組んでいます。発表では、学生の沢田佳乃子氏が「現外の物語を私たちの言葉で伝えたい」と語り、製造者である沢の鶴の西向賞雄氏へのインタビュー内容を発表しました。

『現外』の官能評価と製造者の想い
インタビューでは、『現外』が熟成を経てどのように変化したのか、またその価値について西向氏が語りました。彼は「廃棄せずに熟成し続けて良かったと思えるお酒」とし、品質維持の大変さを強調しました。沢田氏は、この話を通じて『現外』が持つ繊細さと儚さを感じ、今後の変化に対する期待を述べました。

神戸学院大学の取り組みと『現外』の価値
一方、神戸学院大学の木暮ゼミでは、灘の酒リブランディングに取り組んでおり、『現外』が持つシンボル的な意味と価値を探求しています。木暮衣里准教授の指導の下、学生たちはヒアリングやアンケートを通じて、震災を乗り越えた『現外』のストーリーを未来に繋ぐための方法を研究しています。
中間発表では、木暮ゼミの学生たちが『現外』の価値について発表しました。彼らは、沢の鶴が時代を超えて繋いできた「価値」と、被災した地域での「小さな希望の灯」を共有することで、より深いブランド・コミュニティの構築が可能であると提案しました。

阪神・淡路大震災当時のプレインタビュー結果
神戸学院大学の学生たちは、震災当時を知る近畿圏在住の方々に対してプレインタビューを行い、『現外』が持つ「希望の灯」のストーリーについて意見を集めました。インタビューの結果、被災者たちの想いが受け継がれていることや、『現外』が持つ唯一無二の存在価値についての感想が寄せられました。

共同研究の今後の展望と最終発表会
中間発表の後、両大学ではワークショップが行われ、発表に対するフィードバックが共有されました。今後は、神戸松蔭大学と神戸学院大学それぞれが個別に研究を進め、10月に集約した結果を基に、最終的には共同研究として発表する予定です。最終発表会は2026年1月17日前後に神戸で開催される予定です。
このプロジェクトを通じて、震災からの学びを未来に繋げることが期待されています。『現外』のストーリーは、ただの日本酒の物語ではなく、震災を乗り越えた人々の意志と希望が詰まった特別な存在であることが再確認されました。
項目 | 内容 |
---|---|
プロジェクト名 | 灘の蔵・30年熟成酒の想いを未来に繋ぐプロジェクト |
開催日 | 2025年7月30日 |
参加大学 | 神戸松蔭大学、神戸学院大学 |
最終発表会日 | 2026年1月17日前後 |
商品名 | 現外 |
価格 | ¥286,000(税込) |
このように、産官学連携の取り組みを通じて、震災の記憶と希望を未来に繋ぐ活動が進められています。『現外』が持つ深い意味と価値を再認識し、神戸の未来を創造するための重要な一歩となるでしょう。
参考リンク: