ドコモのヘルスケアパネルが70万ユーザー突破、医療支援で注目

ヘルスケアパネル70万突破

開催日:7月6日

ヘルスケアパネル70万突破
ドコモのヘルスケアパネルって何がすごいの?
ドコモのヘルスケアパネルは70万ユーザーのデータを活用し、治験支援や患者調査、疾患啓発など医療分野の課題解決に役立てられている点が特徴です。
個人情報はちゃんと守られてるの?
個人の同意を得た範囲内でデータを利用し、利用停止も可能。プライバシーに配慮した運用で安心してサービスを利用できます。

ヘルスケアパネルのデータが70万ユーザーを突破

2025年7月29日、株式会社NTTドコモは、ヘルスケアに関する「dポイントクラブアンケート(ヘルスケア)」を通じて収集したデータが70万ユーザーを突破したことを発表しました。このデータは、製薬企業や健康食品企業が抱える課題解決を支援するために活用されます。

ドコモは、1億以上のdポイントクラブ会員から得られる多種多様なデータを蓄積し、ヘルスケア・メディカル分野においてもそのデータを活用しています。特に、治験支援や患者調査、疾患啓発など、様々な分野での取り組みを進めています。

ヘルスケア・メディカル分野における課題解決への取り組み

ドコモは、ヘルスケアパネルや「dポイントクラブアンケート(ヘルスケア)」を活用し、以下の3つの主要な取り組みを行っています。

  1. 治験支援・参加者募集
  2. 患者調査
  3. 疾患啓発や健康食品・OTCプロモーション

1. 治験支援・参加者募集

新薬の承認が欧米に比べて遅れる要因の一つとして、治験参加者の不足が挙げられます。ドコモは、ヘルスケアパネルのデータを活用して、治験参加候補者の募集を支援します。具体的には、以下のような取り組みを行います。

  • 製薬企業や治験参加者募集機関が治験参加候補者を募集するためのアンケート配信の対象者選定を支援。
  • 治験参加候補者を募集するためのアンケートの配信および結果の提供により、マッチング精度を向上。

さらに、NTTグループと連携し、治験参加者募集からデータ管理、オンライン診療支援までを一貫してサポートするサービスを提供しています。

2. 患者調査

製薬企業は、患者の行動特性やライフスタイルを把握するために患者調査を実施します。ドコモは、dポイントクラブアンケートから得たデータを基に、対象疾患を持つ患者を特定し、患者の行動特性やライフスタイルを分析します。

また、「ヘルスケア推定AI」を活用して健康状態や疾患の発症リスクを推定し、より深い患者調査を支援します。これにより、製薬企業が実施するインタビュー調査などにつなげ、患者の治療ニーズを把握することが可能となります。

3. 疾患啓発や健康食品・OTCプロモーション

疾患啓発は、早期受診や治療につなげることを目的としています。ドコモは、dポイントクラブアンケートのデータを基に、疾患啓発を必要とする方へのプロモーションを行います。

また、健康食品やOTC(Over The Counter Drug)プロモーションにおいても、対象となる方の分析から効果測定までの取り組みを支援します。これにより、より効果的な啓発活動が期待されます。

データの活用とプライバシー配慮

ドコモが収集したデータは、製薬企業や健康食品企業の課題解決のために活用されますが、個人の同意を得た範囲内での利用に限られています。具体的には、以下のような配慮がなされています。

  • 個人の同意を取得した範囲で、データを提供。
  • 利用を希望しない場合は、ドコモのパーソナルデータダッシュボードで設定を変更可能。

このように、プライバシーに配慮したデータの取り扱いが行われており、安心してサービスを利用できる環境が整っています。

まとめ

株式会社NTTドコモが実施する「dポイントクラブアンケート(ヘルスケア)」は、業界最大規模のヘルスケアパネルを形成し、70万ユーザーを超えるデータを収集しています。これにより、治験支援や患者調査、疾患啓発など、様々なヘルスケア・メディカル分野での課題解決に貢献しています。

以下は、この記事で紹介した内容を整理した表です。

取り組み 内容
治験支援・参加者募集 治験参加候補者の募集支援、マッチング精度向上
患者調査 患者の行動特性やライフスタイルの分析、治療ニーズの把握
疾患啓発や健康食品・OTCプロモーション 疾患啓発プロモーションの実施、効果測定

今後もドコモは、データとテクノロジーの力を活用し、ヘルスケア・メディカル業界の課題解決に努めていくことが期待されます。