2025年7月導入開始 星野リゾートがAdyen決済を採用し宿泊体験向上
ベストカレンダー編集部
2025年7月29日 11:52
星野リゾート決済導入
開催日:7月1日

Adyenの決済プラットフォーム、星野リゾートが採用
2025年7月29日、Adyen Japan株式会社は、星野リゾートが同社の決済プラットフォームを採用したことを発表しました。星野リゾートは2025年7月より、「界」ブランドのホテル運営システムにAdyenの決済プラットフォームを先行導入し、今後は国内外の全施設に展開する計画です。この提携により、予約からチェックアウトまでの一連の宿泊体験がスムーズに行えるようになります。
星野リゾートは、2025年に創業111周年を迎え、「旅を楽しくする」をテーマに、様々な宿泊スタイルを提案しています。具体的には、圧倒的非日常を提供する「星のや」、地域の魅力を発信する温泉旅館「界」、想像を超える体験が楽しめるリゾートホテル「リゾナーレ」、街中のホテル「OMO(おも)」、ルーズに過ごせるホテル「BEB(ベブ)」、心揺さぶる山ホテル「LUCY(ルーシー)」の6つのブランドを展開し、国内66施設、海外5施設を運営しています。
決済シーンの課題とAdyenの強み
ホテル業界における決済の特徴として、事前予約が必須であること、予約から宿泊までのリードタイムが長いこと、滞在中に追加料金や変更が発生することが挙げられます。これに対し、星野リゾートの従来の決済システムでは、対面決済、オンライン決済、KIOSK端末でそれぞれ異なるシステムを使用していたため、統合や開発が難しく、不具合が発生した際の対応にも困難がありました。
このような複雑な決済シーンの課題を解決するために、Adyenのシングルプラットフォームが採用されました。このプラットフォームは、すべての決済を一元化して管理できるため、システム開発や統合が容易であり、インバウンド需要の増加に伴う決済時のエラーや不正利用への対策も強化されています。
Adyenの採用理由
- 一気通貫の決済体験: 事前予約から滞在中の追加利用料金、チェックアウト時の会計までを統合する仕組みが内製開発可能。
- セキュリティの強化: グローバルな決済プラットフォームによる承認率の向上と不正利用を防ぐ堅牢なセキュリティ機能。
星野リゾートの情報システムグループの久本英司氏は、次のように述べています。「非日常をお届けする星野リゾートは、決済によって現実に引き戻される瞬間を解消し、お客様に“なめらかな宿泊体験”を提供したいと考えています。Adyenを採用することで、事前予約からチェックアウトまでの一貫した決済体験を実現し、システム開発や統合が容易になると共に、インバウンドやグローバル展開にも対応できるセキュアなプラットフォームを手に入れました。」
Adyenの役割と展望
Adyenの日本カントリーマネージャーであるアダム・ブラウンステイン氏は、「星野リゾート様にAdyenのプラットフォームが採用されたことを大変光栄に思います。同社が内製開発を進める新しいホテル運営システムと連携し、宿泊客と施設の両方にスムーズな決済機能を提供できることを嬉しく思います。当社は決済プラットフォームの提供を通じて、今後も星野リゾートのさらなる顧客満足度向上に貢献してまいります」と述べています。
Adyenは、エンドツーエンドの決済機能やデータに基づく洞察、金融商品を単一のグローバルソリューションとして提供し、企業が迅速に目標を達成できるよう支援しています。LVMH、Meta、On Japan、SHEIN、Uber、L’Oréal、adidasなどの大手企業にサービスを提供しており、星野リゾートとの協業はAdyenの成長を示す重要な一歩となります。
星野リゾートについて
星野リゾートは「旅を楽しくする」をテーマに、旅の目的や過ごし方に合わせた宿泊体験を提案しています。6つのブランドを中心に国内外71施設を運営しており、1914年に星野温泉旅館を創業し、運営特化戦略を早くから採用しました。2005年には「星のや軽井沢」を開業し、2025年には創業111周年を迎えます。
まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
採用企業 | 星野リゾート |
採用プラットフォーム | Adyenの決済プラットフォーム |
導入開始日 | 2025年7月 |
施設数 | 国内66、海外5の合計71施設 |
主なブランド | 星のや、界、リゾナーレ、OMO、BEB、LUCY |
採用理由 | 一気通貫の決済体験、セキュリティの強化 |
今回のAdyenと星野リゾートの提携により、宿泊客にとってより快適でスムーズな決済体験が提供されることが期待されます。星野リゾートの今後の展開とAdyenの役割に注目が集まります。
参考リンク: