7月29日発売『ミョヌラギ』韓国人気ドラマ原作漫画が日本上陸
ベストカレンダー編集部
2025年7月29日 10:21
ミョヌラギ漫画発売
開催日:7月29日
韓国で1700万回再生された人気ドラマの原作漫画が日本に上陸
2025年7月29日、株式会社玄光社は韓国のヒューマンコメディ漫画『ミョヌラギ 私の“お嫁ちゃん”期』を日本語に翻訳し、全国発売することを発表しました。この作品は、著者スシンジによるもので、翻訳は渡辺麻土香が担当しています。韓国ではSNSで連載され、瞬く間に話題を呼び、ドラマ化されたことでさらなる人気を博しました。
ドラマ版は、パク・ハソンやクォン・ユルが主演し、シーズン2まで放送されるなど、多くの視聴者に支持されています。特に、ドラマ版は『82年生まれ、キム・ジヨン』と比較されるほどの高い評価を受けており、現代の女性が共感できるテーマを扱っています。
『ミョヌラギ』の魅力とあらすじ
本書の主人公は、大学の同期であるグヨンと結婚したミン・サリです。彼女は義理の両親から「嫁」としての役割を求められ、良い嫁として認められるために奮闘します。しかし、次第に仕事との両立の難しさや、家庭内での自分への扱いに違和感を感じ始めます。
この作品のタイトル『ミョヌラギ』は、スシンジ氏が作った造語で、「嫁が義実家から『良い嫁』と思われたいという衝動に駆られる期間」を指します。通常、この期間は1〜2年ですが、長ければ一生続くこともあると言われています。このような状況は韓国だけでなく、日本の家族社会でも共通するテーマです。
現代の家族社会を描く
『ミョヌラギ』は、家父長制度の影響を受けた現代の女性たちの葛藤を描いています。例えば、主人公は自分の出張よりも夫の食事が優先される状況や、義実家の行事に必ず参加しなければならないプレッシャーを感じています。また、夫たちがリビングで、妻たちが台所の近くで食事をするという伝統的な役割分担にも疑問を持つようになります。
このような日常の中で、主人公は自身の気持ちと向き合いながら成長していく様子が描かれています。SNSでも話題となった「#さす九」と呼ばれるワードは、夫婦や家族社会における違和感を示すものであり、作品内でもそのような出来事や発言が出てくるたびに、主人公が戸惑いながらも対応する様子が描かれています。
著者と推薦者のプロフィール
この作品の著者であるスシンジ氏は、フリーランスのイラストレーターとして活動し、2011年には短編漫画『クラス委員長としての責任と義務』で大韓民国創作漫画公募展で大賞を受賞しました。その後も精力的に活動を続け、2017年には『ミョヌラギ』の連載を開始し、瞬く間に韓国で大ヒットを記録しました。
また、本書には著名なタレントであり小説家の高山一実さんと、作家のブレイディみかこさんからの推薦文も寄せられています。高山さんは「嫁も姑も婚も、漢字で書くと女へんがついている」と述べ、作品が持つ深いメッセージを強調しています。ブレイディさんは、「苦しみを苦しみと名付けるくらいなら拒否をしても構わない」と、作品の心の支えとなる部分を評価しています。
書籍の詳細情報
『ミョヌラギ 私の“お嫁ちゃん”期』の詳細情報は以下の通りです。
| タイトル | ミョヌラギ 私の“お嫁ちゃん”期 |
|---|---|
| 発売日 | 2025年7月29日 |
| 判型 | A5判変型 並製・224頁 |
| 定価 | 本体1,800円+税 |
| ISBN | 978-4768330456 |
| 出版元 | 株式会社玄光社 |
| Amazon販売ページ | こちら |
本書は、現代の女性たちが抱える問題や葛藤を描いた作品であり、韓国の文化や家族制度についても深く考えさせられる内容となっています。日本語訳版の発売により、多くの読者にこの作品が届くことが期待されます。
『ミョヌラギ 私の“お嫁ちゃん”期』は、家族や結婚にまつわるさまざまな問題を描いた作品であり、現代社会における女性の立場や役割について考えるきっかけを提供します。ぜひ手に取ってみることをおすすめします。
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