7月28日始動、Helical FusionのHelix Programで核融合実用化へ

Helix Program始動

開催日:7月28日

Helix Program始動
ヘリカル型核融合炉って何がすごいの?
ヘリカル型核融合炉は、24時間365日安定運転でき、外部に十分なエネルギーを供給し、短期間で効率的にメンテナンス可能な三要件を今の技術で満たせる唯一の方式です。
Helix Programの目的は何?
Helix Programは2030年代に世界初のフュージョンエネルギー実用発電を実現し、日本全国の産業と連携してフュージョンエネルギー産業の社会実装を目指すプロジェクトです。

Helical Fusionが「Helix Program」パートナリングプロジェクトを始動

2025年7月28日、株式会社Helical Fusionは、世界初のフュージョンエネルギー実用化を目指す「Helix Program」のもと、フュージョンエネルギー産業を全日本・全分野で実現するためのパートナリングプロジェクトを開始しました。このプロジェクトは、愛知を中心とした中部エリアからスタートし、全国規模での連携を進めることを目指しています。

Helical Fusionは、年間百兆円規模のポテンシャルを持つフュージョンエネルギー産業を日本から創造することを目指しており、ものづくりからエネルギー活用まで、様々な産業パートナーとの協力を通じてフュージョンエネルギーのサプライチェーンを構築していきます。

世界初の核融合による「実用発電」を目指すHelical Fusion、フュージョンエネルギー産業を全日本・全分野横断チームで実現する「『Helix Program』パートナリングプロジェクト」を始動。 画像 2

Helix Programの概要

Helix Programは、2030年代に世界初の「実用発電」を実現することを目指しています。具体的には、最後の実験装置である「Helix HARUKA-ハルカ-」で技術実証を行い、その後「Helix KANATA-カナタ-」の建設・運転を計画しています。これにより、発電所の量産化とエネルギー活用を世界中で推進し、未来に向けた持続可能なエネルギーを提供することを目指しています。

このプロジェクトの核心は、日本全国のパートナーとの連携を拡大し、フュージョンエネルギーの早期実現を目指すことです。Helical Fusionは、国内の企業や研究機関と協力し、フュージョンエネルギー産業の発展に寄与することを目指しています。

世界初の核融合による「実用発電」を目指すHelical Fusion、フュージョンエネルギー産業を全日本・全分野横断チームで実現する「『Helix Program』パートナリングプロジェクト」を始動。 画像 3

愛知STATION Aiでの第一弾イベントの開催

Helix Programの始動に合わせて、愛知STATION Aiにて第一弾のイベントが開催されました。このイベントには、愛知・中部エリアのパートナー企業が参加し、プロジェクトへの参加を呼びかけました。登壇者には、Helical Fusionの代表取締役CEO田口昂哉氏をはじめ、豊田合成株式会社、東海東京インベスト株式会社、株式会社アオキスーパーなどの企業からの代表者が名を連ねました。

イベントでは、各登壇者がフュージョンエネルギー産業に対する期待や具体的な連携のイメージを語り、参加者からもプロジェクトへの関心が寄せられました。約50名が集まり、フュージョンエネルギーの可能性について熱心に耳を傾け、質問も多く寄せられました。

世界初の核融合による「実用発電」を目指すHelical Fusion、フュージョンエネルギー産業を全日本・全分野横断チームで実現する「『Helix Program』パートナリングプロジェクト」を始動。 画像 4

イベントの内容と参加者の反応

イベントの中で、Helical Fusionの代表取締役CEO田口氏は、フュージョンエネルギー産業の意義やHelix Programの目標について説明しました。また、各企業の代表者からは、パートナーシップの重要性や、フュージョンエネルギー産業にかける期待が語られました。

参加者からは、プロジェクトへの参加を希望する声が多く上がり、新たな連携が生まれる兆しが見られました。このように、イベントはフュージョンエネルギー産業の実現に向けた一体感を生む場となりました。

世界初の核融合による「実用発電」を目指すHelical Fusion、フュージョンエネルギー産業を全日本・全分野横断チームで実現する「『Helix Program』パートナリングプロジェクト」を始動。 画像 5

フュージョンエネルギー開発の背景と意義

フュージョンエネルギーは、2050年までに世界の人口が約17億人増加すると予測される中で、急増する電力需要に応えるための重要な技術とされています。フュージョンエネルギーは、太陽と同じ原理で発電を行い、CO2を排出せず、海水からも燃料を採取できるため、環境問題解決に寄与する可能性があります。

現在、フュージョンエネルギーの市場は2050年までに数百兆円規模に成長する見込みであり、日本がこの分野で世界をリードすることが期待されています。しかし、国際的な開発競争も激化しているため、迅速な取り組みが求められています。

世界初の核融合による「実用発電」を目指すHelical Fusion、フュージョンエネルギー産業を全日本・全分野横断チームで実現する「『Helix Program』パートナリングプロジェクト」を始動。 画像 6

ヘリカル方式の特長と競争優位性

Helical Fusionが開発する「ヘリカル型核融合炉」は、岐阜県にある「核融合科学研究所」の研究成果を基にしており、約70年の蓄積された知見を活かしています。この技術は、商用化に向けた最も実用的なアプローチとされています。

商用核融合炉には、以下の三つの要件を満たす必要があります。

  • 定常運転:24時間365日運転可能な安定性
  • 正味発電:外部へ十分にエネルギーを出せる能力
  • 保守性:短期間で効率的なメンテナンスが可能

現在、世界中では50以上のプロジェクトが進行していますが、これらの要件を「今ある技術」で実現できるのは、ヘリカル方式を用いるヘリカル型核融合炉のみです。Helical Fusionは、2030年代にこの技術を商用化し、持続可能なエネルギー源の実用化を目指しています。

Helical Fusionの企業プロフィール

株式会社Helical Fusionは、日本生まれの「ヘリカル式」核融合炉で、世界初の核融合エネルギーの社会実装を目指すスタートアップです。安全で高効率なエネルギー供給が可能であり、環境問題解決に寄与する技術です。

会社は国立研究所のスピンアウトベンチャーとして、長年の核融合研究の成果を引き継いでいます。特に、炉全体の開発・設計技術や要素技術の開発力が高く評価されています。また、2025年には経済産業省のスタートアップ支援プログラム「J-Startup」にも選出されています。

今後の展望と参加者への呼びかけ

Helical Fusionは、今後「Helix Program」パートナリングプロジェクトを全国で拡大し、フュージョンエネルギーを産業として創造することを目指しています。フュージョンエネルギー産業に興味がある方々には、ぜひプロジェクトに参加することを検討していただきたいと考えています。

今後も全国各地でイベントを開催し、フュージョンエネルギー産業の発展に向けた取り組みを広めていく予定です。具体的なイメージが湧かない方も、ぜひイベントに参加して、フュージョンエネルギーの未来を体感していただければと思います。

まとめ

項目 内容
プロジェクト名 Helix Program
目的 フュージョンエネルギー産業の実用化
開始日 2025年7月28日
開催場所 愛知STATION Ai
目標年 2030年代の実用発電達成
主要技術 ヘリカル型核融合炉
商用核融合炉の三要件 定常運転、正味発電、保守性

Helical Fusionの取り組みは、フュージョンエネルギー産業の発展に向けた重要な一歩です。今後の進展に注目が集まります。