谷川俊太郎の写真詩集『写真』が7月28日に12年ぶり重版決定
ベストカレンダー編集部
2025年7月28日 10:09
写真詩集重版決定
開催日:7月28日

谷川俊太郎の唯一の写真詩集が12年ぶりに重版
2025年7月28日、株式会社晶文社より発表された情報によると、昨年11月に亡くなった詩人・谷川俊太郎さんの唯一の写真詩集『写真』が12年ぶりに重版されることが決定しました。この重版は、谷川さんの1周忌を前にしたもので、多くのファンや読者にとって待望の再登場となります。
谷川俊太郎さんは、1931年に東京で生まれ、1952年に処女詩集『二十億光年の孤独』を刊行して以来、詩、絵本、エッセイ、翻訳、脚本、作詞など幅広いジャンルで作品を発表してきました。数々の受賞歴を持ち、現代詩の巨匠として知られています。2024年11月に逝去した谷川さんの作品は、今なお多くの人々に影響を与え続けています。

写真詩集『写真』の内容と特徴
『写真』は、谷川俊太郎が自ら撮影した52の写真と、それに寄せられたエピグラム(短い詩的な言葉)で構成されています。谷川さんはこの作品について、「これは、ある種の生活史みたいなものです。ほんとうに楽しんで作った一冊です。」と語っています。写真と詩が融合したこの作品は、彼の独自の視点や感性を伝えるものとなっています。
また、解説を担当した飯沢耕太郎氏は、谷川さんの写真について以下のように述べています。「ここに写っている人々、撮った私、それぞれの時間は現実のうちにあるが、同時に想像力のうちにしかないとも言えるのではないか?」と、写真が持つ深い意味を考察しています。このように、単なる視覚的な表現を超えた、普遍的な「写真論」へとつながる可能性を示唆しています。

書誌情報と購入方法
『写真』の書誌情報は以下の通りです。
書名 | 『写真』 |
---|---|
著者名 | 谷川俊太郎 著 解説:飯沢耕太郎 |
定価 | 2,420円(本体2,200円) |
判型 | A6変型上製 |
頁数 | 144頁 |
ISBN | 978-4-7949-6795‐4 |
初版発行日 | 2013年2月 |
発行 | 株式会社晶文社 |
この写真詩集は、全国の書店やオンライン書店で購入可能です。特に、詩や写真に興味のある方には、ぜひ手に取っていただきたい一冊となっています。谷川俊太郎さんの独自の視点を感じられる貴重な作品です。

谷川俊太郎のプロフィール
谷川俊太郎さんは、詩人としてのキャリアの中で多くの賞を受賞してきました。以下に、彼の主な受賞歴を挙げます。
- 1962年:第4回日本レコード大賞作詞賞(「月火水木金土日の歌」)
- 1975年:日本翻訳文化賞(『マザー・グースのうた』)
- 1982年:第34回読売文学賞(『日々の地図』)
- 1993年:第1回萩原朔太郎賞(『世間知ラズ』)
- 2010年:第1回鮎川信夫賞(『トロムソコラージュ』)
彼の作品は、詩だけでなく、絵本やエッセイなど多岐にわたります。特に、詩における言葉の選び方や表現力は、今も多くの人々に影響を与えています。
まとめ
谷川俊太郎さんの唯一の写真詩集『写真』が12年ぶりに重版されることは、彼の作品を愛する多くのファンにとって嬉しいニュースです。写真と詩の融合による独自の表現が詰まったこの一冊は、彼の人生観や感性を反映した貴重な作品です。
以下に、この記事で紹介した内容をまとめます。
項目 | 詳細 |
---|---|
書名 | 『写真』 |
著者名 | 谷川俊太郎 著 解説:飯沢耕太郎 |
定価 | 2,420円(本体2,200円) |
発行日 | 2013年2月(重版2025年) |
頁数 | 144頁 |
ISBN | 978-4-7949-6795‐4 |
この重版は、谷川俊太郎さんの作品に触れるまたとない機会であり、多くの読者にとって新たな発見となることでしょう。
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