8月10日開催|高校生が提案する持続可能なカカオ産業の未来
ベストカレンダー編集部
2025年7月25日 17:19
持続可能なカカオ産業提案
開催日:8月10日
持続可能なカカオ産業の未来を考えるイベントの開催
2025年7月25日、独立行政法人国際協力機構(JICA)は、大阪・関西万博テーマウィークスタジオで「チョコレートをおいしく食べ続けるために、私たちができること」というイベントを開催することを発表しました。このイベントは、持続可能なカカオ産業の未来を考えるもので、地元・大阪の高校生たちが参加し、持続可能なカカオ生産と消費の在り方について提案を行います。
カカオ産業は、経済、社会、環境の各面で深刻な課題を抱えています。特に、西アフリカの主要な生産国であるガーナやコートジボワールでは、カカオ農家の約3分の2が生活に必要な収入を得られず、貧困が児童労働や環境破壊を引き起こす一因となっています。例えば、ガーナでは子どもの21.8%がカカオ産業や水産業で児童労働に従事しているとの報告があります。また、カカオ栽培を行うための森林伐採や焼き畑農業が行われており、環境への影響も深刻です。
イベントの詳細とプログラム
本イベントは、2025年8月10日(日)10:30から12:00まで開催されます。会場は大阪・関西万博テーマウィークスタジオで、ハイブリッド式(会場+ライブ配信)で行われる予定です。参加者は、約3か月間にわたる学びや議論を経て発表される高校生たちの提案を通じて、持続可能なカカオ産業の重要性を理解し、消費者としての行動変容を促すことが期待されています。
万博という国際的な舞台での発表は、来場者の意識を喚起し、持続可能なカカオ産業の実現に向けた具体的な行動を促す重要な機会となります。参加者は、持続可能なカカオ生産と消費の在り方についての提案を通じて、未来のカカオ産業への道を切り開くことを目指します。
サステイナブル・カカオ・プラットフォームの役割
JICAが事務局を務める「開発途上国におけるサステイナブル・カカオ・プラットフォーム」は、2020年1月に設立されました。このプラットフォームは、持続可能なカカオ産業の実現を目的としており、多様な関係者が共創・協働するための「場」として機能しています。業界団体、食品メーカー、商社、NGO、コンサルティング企業など、73の企業や団体、148の個人が参加し、カカオ産業における児童労働の問題解決を目指す分科会やトレーサビリティ分科会が設立されています。
このような取り組みを通じて、カカオ産業の持続可能性を高めるための具体的な情報交換や発信が行われています。特に、児童労働の撤廃に向けた取り組みは、カカオ生産国の将来を左右する重要な課題です。
登壇者とその役割
イベントには、さまざまな分野の専門家が登壇します。以下は、登壇者の一部です。
- チョコレートプラネット(司会)
お笑いコンビとして活躍し、幅広いメディアでの出演経験があります。 - 株式会社 明治 カカオマーケティング部 CXSグループ 晴山 健史
チョコレートの技術・商品開発に従事し、カカオ産業のサステナビリティ向上に取り組んでいます。 - 株式会社ロッテ サステナビリティ推進部 飯田 智晴
サステナビリティ推進業務を担当し、環境や人権に関する取り組みを行っています。 - 不二製油株式会社 CSV推進課課長 後藤 愛
サステナブルな調達を推進し、企業と消費の価値をつなぐ提案に取り組んでいます。 - 大阪医科薬科大学高槻高等学校 代表チーム
持続可能な社会の創造に貢献する人材の育成を目指しています。 - 東海大学付属大阪仰星高等学校 代表チーム
批判的思考力やコミュニケーション能力を向上させる教育を実践しています。 - JICAガバナンス・平和構築部法・司法チーム課長 琴浦 容子
法・司法分野の事業を総括し、サステイナブルカカオプラットフォームの事務局を務めています。
これらの専門家たちが集まり、持続可能なカカオ産業の実現に向けた議論を深めることが期待されています。
まとめ
「チョコレートをおいしく食べ続けるために、私たちができること」イベントは、持続可能なカカオ産業の未来を考える重要な機会です。地元・大阪の高校生たちが提案する内容は、私たちの生活にも影響を与える重要なテーマであり、参加者はその意義を深く理解することが求められます。
以下に、イベントの主な情報をまとめます。
項目 | 詳細 |
---|---|
イベント名 | チョコレートをおいしく食べ続けるために、私たちができること |
開催日 | 2025年8月10日(日) |
時間 | 10:30~12:00 |
場所 | 大阪・関西万博テーマウィークスタジオ |
形式 | ハイブリッド式(会場+ライブ配信) |
主催 | JICA |
このように、持続可能なカカオ産業の未来に向けた取り組みは、私たちの生活に密接に関係しています。今後の展開に注目が集まる中、イベントを通じて新たな意識の変革が促進されることが期待されます。
参考リンク: