6月開催|鳥羽丸の最新技術を大阪万博と神戸港で体験
ベストカレンダー編集部
2025年7月25日 16:12
鳥羽丸一般公開
開催期間:6月18日〜6月26日

練習船「鳥羽丸」の魅力を発信
鳥羽商船高等専門学校(三重県鳥羽市、校長:古山雄一)は、令和7年6月18日(水)から19日(木)にかけて、大阪・関西万博2025 EXPOメッセWASSEにおいて開催されたEXPO共鳴フェス「高専未来チャレンジ」に出展しました。このイベントは、社会に役立つ「実学」を重視して学び続ける高専生の成果を発表する場として企画され、全国の高等専門学校から25校が参加しました。
鳥羽商船高専は、商船学科5年生3名と教職員7名を現地に派遣し、未来を見据えた最新の練習船「鳥羽丸」の魅力を広く発信しました。また、同時期に神戸港において「鳥羽丸」の一般公開も実施し、合計640名の来場者を迎えました。

練習船「鳥羽丸」の最新技術
練習船「鳥羽丸」は、令和7年3月14日に竣工した最新鋭の船で、遠隔操船システムや自律航行システムを搭載しています。これらの技術は、未来の航海士や機関士の育成に向けて設計されています。また、災害時には支援船としても利用可能な多機能な船としての役割も期待されています。
「鳥羽丸」の外観は近代的で、デジタル化された航海計器や独自設計のコックピット型操舵室が特徴です。これにより、学生たちは実際の操作環境での学びを深めることができます。

出展ブースでの取り組み
出展ブースでは、練習船「鳥羽丸」の模型や遠隔操船システムを再現したコーナーを設け、参加者に最新の練習船の魅力を紹介しました。参加者からは、「船の底の形がわかり、勉強になった」との感想が寄せられ、学生たちは積極的に説明を行いました。
- 模型展示:参加者が実際に船の構造を理解するための模型を用意
- 遠隔操船システム:最新技術を体験できるコーナー
学生や教職員は、練習船の特長や魅力、海事技術者の活躍について詳しく説明し、参加者からの質問にも丁寧に答えました。

一般公開の成功と参加者の反応
練習船「鳥羽丸」の一般公開では、船橋、機関制御室、エンジンルーム、船内教室や居室などを紹介しました。学生たちは、見学経路や説明方法、安全面の確認を行い、来場者に対して魅力を伝えるための工夫を凝らしました。
一般公開には、平日にもかかわらず合計640名の方々が来場し、参加者からは「学生に案内してもらい、貴重な体験ができた」との声が寄せられました。学生たちの元気な挨拶や丁寧な説明が、見学体験をより良いものにしていたとの感想もありました。

学生の成長と今後の展望
学生たちは一般公開を振り返り、「海外の方を案内した経験は貴重で、英語でコミュニケーションをとることができて嬉しかった」との感想を述べました。また、参加者の反応を受けて、今後の一般公開に向けた改善点も挙げられました。例えば、案内表示を増やしたり、案内役の学生を配置するなどの工夫が必要であると認識しています。
教員の齊心船長は、「学生自身で考えて実施した一般公開は成功だったと思う」と話し、来場者の反応に感謝の意を示しました。神戸市の港湾局や観光局からも「またぜひ来てください」という声をいただいたことは、今後の活動に対する励みとなるでしょう。

鳥羽商船高等専門学校の概要
鳥羽商船高等専門学校は、明治8年(1875年)に航海測量習練所として創基され、その後、明治14年(1881年)に商船黌として正式に設立されました。日本にある5商船高専の中でも最も歴史の古い学校で、商船学科と情報機械システム工学科の2学科が設置されています。
この学校では、科学的思考と高度な知識・技術を習得し、地域社会から世界まで幅広く活躍できる技術者を育成しています。学校の所在地は三重県鳥羽市池上町1番1号で、校長は古山雄一です。
イベント名 | 日時 | 場所 | 内容 |
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大阪・関西万博2025 EXPO共鳴フェス「高専未来チャレンジ」 | 令和7年6月18日(水)~19日(木) | 大阪・関西万博2025 EXPOメッセ「WASSE」 | 練習船「鳥羽丸」の紹介 |
練習船「鳥羽丸」一般公開 | 令和7年6月18日(水)~19日(木)、25日(水)~26日(木) | 神戸港中突堤 C岸壁 | 練習船「鳥羽丸」の船内紹介 |
今回の取り組みを通じて、鳥羽商船高専は練習船「鳥羽丸」の魅力をより多くの人に伝えることができ、今後の活動への期待が高まります。引き続き、海事技術者の育成に向けた取り組みを進めていくことでしょう。