2025年8月19日開始!大阪万博で奏でるバイオプラ管オルガンの魅力

バイオプラ管オルガン演奏会

開催期間:8月19日〜8月25日

バイオプラ管オルガン演奏会
バイオプラスチック製パイプオルガンって何がすごいの?
バイオプラスチック製パイプオルガンは、環境に優しい新素材で作られ、伝統的な金属製の音色を再現しつつ持続可能な未来を目指す世界初の楽器です。
このパイプオルガンの演奏はいつどこで見られるの?
2025年8月19日から25日まで大阪・関西万博「大阪ヘルスケアパビリオン」リボーンチャレンジエリアで、14人の奏者が多様な音楽を演奏します。

バイオプラスチック製パイプオルガン奏者決定

2025年7月25日、一般社団法人西日本プラスチック製品工業協会が発表した内容によると、2025年大阪・関西万博に向けて制作された世界初のバイオプラスチック製パイプオルガンの奏者が決定しました。このプロジェクトは、環境に優しいバイオプラスチックを「学ぶ」「体験する」「感じる」場を音楽で演出することを目的としています。

万博の開催期間中である8月19日から25日の間、オルガニストやピアニスト14人が登壇し、クラシックからポップスまで多様な音楽を演奏します。演奏時間や曲目の詳細は、後日公式ウェブサイト(https://www.osa-bio.net/2025expo)にて発表される予定です。

バイオプラスチック製パイプオルガンの特徴

現代のパイプオルガンは主に金属製のパイプが使用されていますが、1970年の大阪万博では一部に日本の伝統素材「竹」が使われていました。55年後の今、バイオプラスチックという新しい循環型素材を用いて、持続可能な未来の音を紡ぎ出すことを目指しています。

このパイプオルガンの制作にあたっては、ヤマハ株式会社楽器事業本部のオルガンビルダーである都留裕幸氏が監修を行い、「オルガンの基礎音となるプリンシパル管の太めの音色で鳴っており、オルガンの本質的な響きをバイオプラスチックでも再現できたという意味で歴史的な価値あるオルガン製作」と評価されています。

ハーモネイト:Harmoneightの意義

このパイプオルガンは「ハーモネイト:Harmoneight」という名前が付けられています。この名称は、制作に関与したプラスチック製造企業8社の「調和(harmony)」をキーワードに、技術・自然・人・音が共鳴しあいながら共に存在することを表現しています。見た目はクラシカルですが、内部には最先端の音響設計と環境への配慮が込められています。

このオルガンは、ただの楽器ではなく、「未来の文化とは何か?」という問いに対する一つの提案でもあります。音楽を通じて、バイオプラスチックの重要性を感じていただけることでしょう。

参加奏者のプロフィール

以下は、バイオプラスチック製パイプオルガンの演奏に参加する奏者のリストです(五十音順、敬称略)。

  • 石川 まぎ – 幅広いジャンルで活動し、アメリカの大学から作曲依頼を受け渡米。クリエーティブな活動を続けている。
  • 岡林 典子 – 大阪芸術大学卒業後、結婚式をメインに演奏。
  • 川瀬 健 – 関西でジャズピアノ演奏を行い、様々な楽器も演奏。
  • 金 由香 – 同志社女子大学オルガン専攻卒業。国内外で活動。
  • 住山 玖爾子 – 1970年大阪万博でオルガニストを務めた経歴を持つ。
  • 原田 仁子 – 宗教音楽やオルガン演奏に従事。
  • 不二門 未来 – 室内楽ピアニストとしても活動。
  • 藤村亘 – ジャンルレスな音楽制作活動を行い、教育にも力を入れている。
  • 松井 公子 – 大学でオルガンを学び、教鞭も執る。
  • 道簱 直子 – 大阪芸術大学卒業後、演奏活動を行う。
  • 満島 宏美 – 幅広いジャンルで活動し、ライブバーやイベントに出演。
  • 矢ヶ崎 篤 – 音楽教育と演奏活動を両立。
  • 谷藤晴美 – 教会音楽活動にも従事。
  • 山本 真也 – オルガン製作会社で働く。

万博出展の背景と目的

一般社団法人西日本プラスチック製品工業協会は、2025年大阪・関西万博において「Nature Positive from bio plastics.(ネイチャーポジティブ―バイオプラスチックから始まる自然と共生する社会―)」をテーマに出展します。8月19日から25日までの7日間、会場ではバイオプラスチック製パイプオルガンをはじめ、18社のプラスチック成形会社がバイオプラスチック製品を展示する予定です。

この取り組みは、脱炭素や海洋プラスチックごみ問題の解決に向けた動きを加速することを目的としています。バイオプラスチックに関する取り組みは2022年から開始され、SDGsをテーマにした懇談会も開催されています。

まとめ

2025年大阪・関西万博において、バイオプラスチック製パイプオルガンが音楽を通じて環境問題に対する意識を高めることを目指しています。参加する奏者たちは多様な音楽ジャンルで演奏し、来場者にバイオプラスチックの重要性を伝えます。

以下の表に、今回の発表内容をまとめました。

項目 内容
イベント名 2025年大阪・関西万博
開催期間 2025年8月19日~25日
バイオプラスチック製品 パイプオルガン
参加奏者数 14人
テーマ Nature Positive from bio plastics
公式ウェブサイト https://www.osa-bio.net/2025expo

このように、万博での展示はバイオプラスチックの可能性を広げる重要な機会となります。音楽を通じて環境問題に対する意識を高める試みが、未来の文化や社会にどのような影響を与えるのか注目されます。

参考リンク: