2025年7月24日発売のArduino Nano R4、開発から製造までの新基板

Arduino Nano R4発売

開催日:7月24日

Arduino Nano R4発売
Arduino Nano R4って何が新しいの?
Arduino Nano R4は、Arduino UNO R4と同じマイクロコントローラRA4M1を搭載し、プロトタイピングから製造への移行がスムーズにできる小型開発基板です。
どこで買えるの?価格は?
スイッチサイエンスのウェブショップで2025年7月24日から購入可能で、ピンヘッダ未実装が2,530円、実装済みが2,750円です。

Arduino Nano R4の発表とその特徴

2025年7月24日、株式会社スイッチサイエンスはArduinoが新たに発表した「Arduino Nano R4」の販売を開始することを発表しました。この新製品は、Arduino社の小型開発基板「Arduino Nano」シリーズの最新モデルであり、特にプロトタイピングから製造への移行がスムーズに行えることが特徴です。

「Arduino Nano R4」は、Arduino UNO R4と同じマイクロコントローラRA4M1を搭載しており、NanoフォームファクターのArduinoボードです。この設計により、開発者は「Arduino UNO R4」でプロトタイピングを行った後に、「Arduino Nano R4」で製造を行うことが容易になります。さらに、端面スルーホールピンと片面実装により、カスタムハードウェアの製作も簡単に行えます。

ArduinoがNanoシリーズ新製品「Arduino Nano R4」を発表、スイッチサイエンスで2025年7月24日に販売開始 画像 2

Arduino Nano R4の主要な仕様

「Arduino Nano R4」は、以下のような優れた仕様を持っています。

  • マイクロコントローラ:R7FA4M1AB3CFM (32ビット Arm® Cortex®-M4)
  • 周波数:48 MHz
  • 内部メモリ:256 kB Flash / 32 kB RAM / 8 kB EEPROM
  • ピンアウト:Nanoボード互換(CAN、DAC、オペアンプ、VBAT)
  • コネクタ:USB-C(電源及びデータ)、QWIIC
  • 電源:入力電圧 (VIN): 6~21 V / USB-C:5 V
  • RTC:有(外部水晶発振回路内蔵)
  • ピン出力:14 x デジタル、8 x アナログ、6 x PWM
  • デジタル入力:21 x GPIO (全ピンデジタルとして利用可)、6 x PWM
  • アナログ入力:8 x 14ビットADC
  • 通信:1 x UART、2 x I2C (5 V(ブレークアウト)/3.3 V(Qwiic))、1 x SPI、1 x CAN(要外付トランシーバ)
  • 寸法:18 mm x 45 mm
  • 動作温度:-40 °C ~ +85 °C
ArduinoがNanoシリーズ新製品「Arduino Nano R4」を発表、スイッチサイエンスで2025年7月24日に販売開始 画像 3

「Arduino Nano R4」の特徴

「Arduino Nano R4」は、以下のような特徴を持っています:

  1. スムーズな移行が可能:Arduino UNO R4シリーズ搭載のマイクロコントローラRA4M1を使用し、プロトタイピングから製造へのシームレスな移行が可能です。
  2. コンパクトデザイン:Nanoファミリーのコンパクトなフットプリントにより、スペース制約のあるアプリケーションに理想的です。
  3. 向上した柔軟性:端面スルーホールピンと片面実装により、カスタムハードウェア製作が簡単に行えます。
  4. 改善された接続性:センサやペリフェラルとの統合が手軽になるQwiicコネクタを搭載しています。
ArduinoがNanoシリーズ新製品「Arduino Nano R4」を発表、スイッチサイエンスで2025年7月24日に販売開始 画像 4

販売情報と価格

「Arduino Nano R4」は、スイッチサイエンスのウェブショップで販売されます。以下は、販売される製品の詳細です:

型番 商品名 価格(消費税込み) 購入ページ
ARDUINO-ABX00142 Arduino Nano R4(ピンヘッダ未実装) 2,530円 購入ページ
ARDUINO-ABX00143 Arduino Nano R4(ピンヘッダ実装済) 2,750円 購入ページ
ArduinoがNanoシリーズ新製品「Arduino Nano R4」を発表、スイッチサイエンスで2025年7月24日に販売開始 画像 5

スイッチサイエンスとArduinoの関係

スイッチサイエンスは、Arduinoの正規代理店として2008年からArduino製品を取り扱っています。Arduinoの統合開発環境である「Arduino IDE」の日本語化プロジェクトに参加し、さらにArduinoの公式スターターキットである「The Arduino Starter Kit」のパッケージおよび同梱されているガイドブックの日本語化にも協力しています。これにより、Arduinoの普及に努めています。

また、電子工作入門の定番マイコン「Arduino UNO」については、常識的な使用によって壊れた場合には無料で修理または交換するサービスを、2013年3月15日以降「永久保証」として実施しています。

ArduinoがNanoシリーズ新製品「Arduino Nano R4」を発表、スイッチサイエンスで2025年7月24日に販売開始 画像 6

スイッチサイエンスの企業理念

スイッチサイエンスは、テクノロジーをより多くの人が道具として当たり前に使える世界を目指して活動しています。電子工作用品の輸入調達や自社開発、販売に加え、小中学生を中心とした教育者向けのSTEM教材事業、ハードウェア製品を基にしたIoT開発協力事業なども行っています。また、Raspberry Piの国内認定リセラーやM5Stackの総代理店としても知られています。

ArduinoがNanoシリーズ新製品「Arduino Nano R4」を発表、スイッチサイエンスで2025年7月24日に販売開始 画像 7

まとめ

「Arduino Nano R4」は、Arduinoの新たな製品として、プロトタイピングから製造への移行をスムーズに行える設計が魅力です。以下に、この記事で紹介した「Arduino Nano R4」の主要な情報をまとめます。

項目 内容
マイクロコントローラ R7FA4M1AB3CFM (32ビット Arm® Cortex®-M4)
内部メモリ 256 kB Flash / 32 kB RAM / 8 kB EEPROM
ピンアウト Nanoボード互換
価格 2,530円(未実装)、2,750円(実装済み)
販売ページ スイッチサイエンスウェブショップ

このように「Arduino Nano R4」は、開発者にとって非常に便利なツールとなるでしょう。詳しい情報はスイッチサイエンスのウェブショップで確認できます。