2025年7月23日開始！ConoHa VPSが国内初MCP対応でAI操作を実現

国内初のAI連携技術「MCP」に対応した「ConoHa VPS byGMO」

2025年7月23日、GMOインターネット株式会社が提供する「ConoHa VPS byGMO」は、国内クラウド事業者として初めてAI連携技術「MCP (Model Context Protocol)」に対応したベータ版機能を公開しました。この新機能により、ユーザーはVPS（仮想専用サーバー）の操作や設定を、従来のコマンドラインや専門知識に依存することなく、自然言語でAIと対話しながら行うことが可能になります。

MCPは、生成AIや大規模言語モデル（LLM）を活用し、自然言語での問い合わせが可能なAIエージェントと、外部データソースやツールとの連携を標準化するためのオープンプロトコルです。このプロトコルを利用することで、ユーザーはより直感的にサーバー環境を構築できる「バイブコーディング」という手法を実現します。

VPSサーバー管理の新しいアプローチ

VPSサーバーは、Webサイトやアプリケーションの運用、開発環境の構築、企業システムのインフラ基盤として、現代のデジタル社会において不可欠な存在です。従来の管理方法では、WebUI（Web User Interface）による直感的な操作が可能でしたが、他のツールとの連携が難しく、複数のサーバーを一括管理する際の自動化が困難でした。

一方で、コマンドラインを用いる方法は自動化やスクリプト化が可能ですが、複雑なコマンド体系や専門知識が必要となります。そこで「ConoHa VPS」は、WebUIの使いやすさとコマンドラインの柔軟性を兼ね備えた新たなアプローチを提供することとなりました。MCPに対応したベータ版機能により、自然言語での指示をサーバー操作に変換し、複雑な設定も対話的に実行できるようになります。

「ConoHa VPS」のMCP対応による特長

「ConoHa VPS」のMCP対応により、サーバー環境構築において実現できる主な特長は以下の通りです。

これらの特長により、AIエージェントを活用することで、サーバーの作成や削除といった操作を直感的に行えるようになります。たとえば、「4コアのサーバーを1個作って」と入力すると、AIがユーザーに代わり新規サーバーを自動で構築します。この仕組みにより、従来必要だったコマンドライン操作やAPI知識がなくても、直感的なサーバー運用が可能となり、非エンジニアでも簡単に操作できることが特長です。

また、「おすすめのサーバー構成を教えて」と指示すれば、AIが用途に応じてCPU・メモリ・ストレージの最適な組み合わせを分析し、最適な構成を提案します。提案された構成をそのまま用いて、スムーズにサーバー作成へと移行することも可能です。

今後の展開と「ConoHa VPS」について

「ConoHa VPS」のMCP対応により、従来の操作手法にとらわれない自由度の高い活用が可能となりました。今後はさらに多くのAPIや操作対象へ対応し、よりインテリジェントなサーバー管理機能の実装を進めていく予定です。

「ConoHa VPS」は、登録者数75万アカウントを超える「ConoHa byGMO」が提供するVPSサービスで、日本国内のデータセンターに最新のCPUと超高速なNVMe SSDを採用し、高性能なサーバー環境を実現しています。分散型ストレージ構成を採用しており、自動フェイルオーバー機能（HA機能）を標準で搭載しています。これにより、可用性の高い環境を提供し、初期費用は無料で、データ転送量に対する課金は一切ありません。

料金形態は、1時間単位で利用できる「時間課金タイプ」と、長期契約をいただくことでおトクな割引料金になる「まとめトク」の2種類が用意されています。「まとめトク」を利用する方には、SSL国内シェアNo.1のGMOグローバルサイン社が発行するSSLサーバー証明書「アルファSSL」の無料提供や、DDoS対策の強化など、セキュリティ面でもの提供が行われています。

また、2025年6月16日からは、株式会社ビヨンドと連携し、サーバーの移設や構築、保守など、サーバー運用をすべて委託可能な「ConoHa VPS byGMO マネージドパック」を展開しています。

まとめ

「ConoHa VPS byGMO」は、国内初のAI連携技術「MCP」に対応したVPSサービスであり、ユーザーが自然言語でAIと対話しながらサーバー環境を構築できる新たなアプローチを提供します。これにより、専門知識がなくても効率的にサーバー管理が可能となり、特に非エンジニアの方にとっても使いやすい環境が整いました。

以下に、この記事で取り上げた内容をまとめます。

このように、「ConoHa VPS byGMO」は、次世代のサーバーインフラを実現するための重要なステップを踏み出しています。