2025年7月18日開始、三井住友トラストクラブとPrivateBANKが超富裕層向け新コンシェルジュ事業を本格化
ベストカレンダー編集部
2025年7月24日 11:53
プレミアムコンシェルジュ提携
開催日:7月18日

業務提携の概要
ダイナースクラブカードを発行する三井住友トラストクラブ株式会社(以下「三井住友トラストクラブ」)と、金融資産100億円以上の超富裕層向けファミリーオフィス事業を展開する株式会社PrivateBANK(以下「PrivateBANK」)は、2025年7月18日に「プレミアムコンシェルジュ」事業に関する業務提携の基本合意書を締結しました。この提携により、両社はこれまでのノウハウを活用し、富裕層向けの包括的なサービスを提供するプラットフォームを共同で構築することを目指しています。
このプラットフォームでは、資産管理から日常の相談、各種手配まで一元的に対応できる体制を整え、今後のサービス提供に向けて準備を進めています。また、将来的にはこのプラットフォームを他社の富裕層向けサービス事業者にも展開することが検討されています。

背景と目的
近年、富裕層市場は急速に拡大しており、2023年には金融資産5億円以上の富裕層世帯が11.8万世帯を突破すると予測されています。この成長は年平均約5%に達し、従来のウェルスマネジメントにとどまらない高品質なライフサポートサービスへのニーズも高まっています。このような背景を受けて、両社はそれぞれの知見やノウハウを結集し、特別なサービスを開発することを決定しました。
具体的には、以下のような市場の変化が影響を与えています:
- 富裕層の価値観やライフスタイルの多様化
- 資産管理だけでなく、人生全般にわたるサポートが求められる傾向
- 高品質なサービスの提供に対する期待の高まり
このような状況において、両社が協力することで、より包括的で高品質なサービスを提供することが可能になると考えられています。

両社の強みと実績
三井住友トラストクラブは、2002年1月に招待制のダイナースクラブ プレミアムカードの発行を開始し、365日・年中無休のコンシェルジュサービスを提供してきました。23年間の実績を持つ同社は、会員一人ひとりのニーズに応じた提案力や特別なレストラン・宿泊先・イベントの手配力で多くのプレミアムカード会員から好評を得ています。
一方、PrivateBANKは、金融資産100億円以上の超富裕層を対象にファミリーオフィスサービスを提供しています。資産管理だけでなく、資産承継やグローバル対応、ファミリー内ガバナンスなど非金融領域においても高い専門性を持ち、オーダーメイド型の支援体制を構築しています。このように、両社はそれぞれ異なる強みを持っており、協業によって新たな価値を提供することが期待されています。
両社代表のコメント
業務提携に際して、両社の代表者から以下のようなコメントが寄せられています:
- 三井住友トラストクラブ 代表取締役社長 五十嵐 幸司
- 「当社は日本における富裕層向けのクレジットカードの発行会社として、今年の12月に65周年を迎えます。『クラブメンバーの人生を豊かにする』をモットーにしており、富裕層の会員様との密なコミュニケーションを基盤としたコンシェルジュサービスに自信があります。このたびPrivateBANKとの協業により、当社の持つノウハウを新たなコンシェルジュサービスへと進化させ、超富裕層のお客様により幅広いサービスを提供できることを嬉しく思います。」
- PrivateBANK 代表取締役 佐藤 貴之
- 「富裕層の価値観やライフスタイルが多様化する中で、私たちファミリーオフィスの果たすべき役割は、単なる資産管理を超え、人生のあらゆる局面において信頼される“人生の伴走者”であることだと考えています。この提携は、私たちの知見に三井住友トラストクラブが持つコンシェルジュの実績を加えることで、かつてない統合型サービスを創出する大きな一歩となります。」
先行サービス「D Luxurex」
両社は業務提携の合意書を締結する前から、ダイナースクラブ プレミアムカード以上の会員を対象に、会員制旅行コンシェルジュサービス「D Luxurex」を運営しています。このサービスは、フルオーダー旅行を中心に、特別感のある旅行コンシェルジュサービスを提供しています。
「D Luxurex」は、会員の夢を叶える旅行手配に加え、以下のような付随サービスを提供しています:
- 資産管理相談サービス
- 家事代行などのライフサポート
- 東京・大阪における高品質なくつろぎスペースの提供
このリニューアルにより、さらに特別感のある旅行コンシェルジュサービスが実現され、今後はプレミアムコンシェルジュ事業へと統合される予定です。
まとめ
今回の業務提携により、三井住友トラストクラブとPrivateBANKは、富裕層向けの包括的なサービスを提供する新たなプラットフォームを構築することを目指しています。両社の強みを活かし、より高品質なライフサポートサービスを実現することで、富裕層市場のニーズに応えていくことが期待されています。
以下に、今回の提携に関する主要な情報をまとめました。
項目 | 詳細 |
---|---|
提携企業 | 三井住友トラストクラブ、PrivateBANK |
提携内容 | プレミアムコンシェルジュ事業の業務提携 |
提携締結日 | 2025年7月18日 |
富裕層市場の状況 | 2023年には金融資産5億円以上の富裕層世帯が11.8万世帯を突破 |
先行サービス | 会員制旅行コンシェルジュサービス「D Luxurex」 |
入会資格 | ダイナースクラブ プレミアムカード以上のカードを保有する会員 |
入会金・年会費 | 入会金 165万円(税込)、年会費 110万円(税込) |
このように、両社の提携により新たなサービスが提供されることが期待されており、今後の動向に注目が集まります。