7月27日親子の日前に迎えるエンゼル110番50周年と最新育児調査

エンゼル110番50周年

開催日:7月27日

エンゼル110番50周年
育児の悩みって今の親は昔より複雑になってるの?
はい、66.7%の親が昔に比べて育児の悩みが複雑化したと感じています。核家族化や情報過多、仕事との両立など多様な要因が影響しています。
ネットで育児の悩みを調べても解決できないことが多いの?
そうです。73%が最初にネットで情報収集しますが、70.4%はその段階で悩みが十分に解決できていません。対人相談が最も役立つとされています。

育児相談窓口「エンゼル110番」が50周年を迎え、調査結果を発表

森永乳業株式会社が運営する育児相談窓口「エンゼル110番」は、2025年に開設50周年を迎えます。この節目を前に、妊娠・育児期の親を対象にした「育児の悩みに関する意識・実態調査」を実施しました。調査は、妊娠中または未就学児を持つ男女255名を対象に行われ、育児に関する悩みの実態やその解決方法についての意識を探りました。

「エンゼル110番」は1975年に開設されて以来、無料で育児相談を提供してきました。これまでに累計で100万件以上の相談に寄り添い、育児に関する悩みを解決するためのサポートを行っています。

50周年の育児に関する電話相談窓口「エンゼル110番」が親子の日(7/27)を前に調査 相談窓口の平均通話時間、最新統計で過去最長19分超えとなった背景を探る 画像 2

調査結果の概要

調査結果からは、現代の育児に関する悩みが複雑化していることが明らかになりました。以下に調査結果の主なトピックスをまとめます。

  • 複雑化する子育ての悩み:66.7%の親が、自身の親の時代と比べて悩みが複雑化したと感じている。
  • 孤立感の存在:48.6%の親が周囲から孤立していると感じている。
  • ネットからの情報収集:最初の情報収集手段として73.0%がネット系を選択。
  • ネット情報では解決しない:70.4%の親が、最初の情報収集で悩みが解決できていないと回答。
  • 対人相談の重要性:最も役立った育児の悩み解決手段は対人情報で45.9%。
  • 親しい人への相談のハードル:53.3%の親が、親しい人に相談しにくいと感じている。
50周年の育児に関する電話相談窓口「エンゼル110番」が親子の日(7/27)を前に調査 相談窓口の平均通話時間、最新統計で過去最長19分超えとなった背景を探る 画像 3

複雑化する育児の悩み

「子育ての悩みは、親の時代と比べて複雑化しているか?」という質問に対し、66.7%の回答者が「複雑化した」と答えました。これは核家族化や情報過多、仕事との両立、子育て方針の多様化など、様々な要因が絡み合っていることを示しています。

特に、インターネット上には多くの情報が溢れており、正しい情報を見つけることが難しくなっています。このような背景から、育児相談窓口への相談が増加していると考えられます。

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孤立感と情報収集の実態

調査では、約半数の親が周囲から孤立感を感じていることが分かりました。「孤立を感じる」と答えたのは18.4%、「やや感じる」との回答が30.2%で、合計で48.6%に達しました。この孤立感は、育児において深刻な問題となっています。

また、育児に関する悩みの初動として、73.0%がネット系の情報収集を行っていることが明らかになりました。具体的には、インターネット検索が59.6%、SNSが11.0%という結果です。これに対して、家族や親族からの情報収集は12.9%にとどまりました。

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悩み解決のための対人相談の重要性

調査の結果、初めての情報収集ではネット情報に頼る傾向が強い一方で、最も役立った情報源は対人相談であることが示されました。実際に「最も悩み解決につながった情報収集手段は何か」という質問に対して、45.9%が対人情報源を挙げました。特に「家族・親族」や「医師・専門職」からの助言が有効であることが分かります。

このことは、育児に関する悩みが深刻であることを示しており、対人相談の重要性が再確認されました。

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育児相談のハードルと今後の展望

しかし、親しい人に相談することが難しいと感じる親が多いことも問題です。「子育てにおいて深刻な悩みが発生したとき、親しい人に相談しにくいと感じたことはあるか」という質問に対して、53.3%が相談へのハードルを感じていると回答しました。

このような状況を踏まえ、「エンゼル110番」では、電話相談を通じて、親たちの不安や悩みを丁寧に聞き、サポートを行っています。相談員は有資格者や研修を受けたスタッフで構成されており、安心して相談できる環境を提供しています。

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まとめ

調査項目 結果
複雑化する育児の悩み 66.7%が「複雑化した」と回答
孤立感の存在 48.6%が孤立を感じている
ネット系の情報収集 73.0%がネット系を選択
解決できなかった割合 70.4%が悩みを解決できていない
対人相談の重要性 最も役立ったのは対人情報で45.9%
相談のハードル 53.3%が親しい人に相談しにくいと感じる

以上の調査結果から、現代の育児における悩みは多様化しており、情報収集の初動としてネットが主流である一方、最終的な解決には対人相談が重要であることが明らかになりました。育児に関する悩みを抱える親たちが安心して相談できる環境の整備が求められています。