2025年7月23日発表 エンジニア未経験者の就職苦戦実態調査

エンジニアキャリア調査発表

開催日:7月23日

エンジニアキャリア調査発表
未経験だとエンジニアになりにくいって本当?
はい、調査によると92.4%のエンジニアがキャリアスタート時に苦労しており、特に未経験者は就職の難しさや学習機会不足、相談相手の不在に直面しています。
未経験者がエンジニアになるためにどんな支援が必要?
未経験者は「まず学ぶ」「相談する」「実践する」という初期ステップを安心して積める環境が必要で、実践型の育成プログラムやメンターサポートが効果的です。

人手不足なのに、未経験者は採用されにくい!

2025年7月23日、株式会社オクトパスソフトウェアは全国の現役エンジニア198名を対象に「エンジニアとしてのキャリアスタートに関する実態調査」を実施し、その結果を発表しました。この調査では、92.4%のエンジニアが「キャリアを始める際に苦労した経験がある」と回答しました。特に、未経験者が直面する課題として「未経験による就職の難しさ」「学習機会の不足」「相談できる相手の不在」が浮き彫りになりました。

このような課題を放置すると、志ある人材の活躍機会が損なわれ、業界全体の成長にも悪影響を及ぼす可能性があります。今回の調査を通じて、エンジニアを目指す人たちの「はじめの一歩」をどのように支えていくべきか、その手がかりが見えてきました。

人手不足なのに、未経験者は採用されにくい!92.4%が「キャリアの第一歩」で苦戦 画像 2

調査の背景

エンジニアという職業は、現在も深刻な人材不足が続いています。しかし、その一方で未経験者がIT業界を目指す際には、必ずしもスムーズにキャリアをスタートできるわけではありません。企業が求める人材像と、IT業界を志す未経験者との間には、目に見えにくいギャップが存在していると考えられます。

このような違和感を抱いてきた株式会社オクトパスソフトウェアは、未経験からエンジニアとしてのキャリアを目指す人々が直面する課題を明らかにするため、今回の調査を実施しました。

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92.4%が「キャリアスタート時に苦労」と回答

調査結果によると、92.4%が「キャリアを始める際に苦労した」と回答しました。一方で、「苦労した経験はない」と答えた人はわずか7.6%にとどまり、多くの人がIT業界への第一歩がいかに難しいかを実感していることがわかります。

特に、未経験者が直面する“3つの壁”として以下のような課題が挙げられました:

  • 未経験だとシステム開発会社に就職/転職できなかった(83票)
  • 独学だと自分のスキルレベルがわからなかった(55票)
  • 技術をつけたくてもお金がなく、スクールに通えなかった(49票)
  • 相談できる人がいなかった(47票)

これらの結果から、未経験者が感じている「未経験による就職の難しさ」「学習機会の不足」「相談できる相手の不在」という課題が浮き彫りになりました。特に、技術職であるIT業界においては、スキルや実務経験が重視されるため、未経験者にとっては“一歩を踏み出すこと自体が最も難しいハードル”となっている現状が明らかになりました。

未経験者の悩みに応える支援とは

調査結果から、未経験からエンジニアを目指す人の多くが最初の一歩でつまずいていることがわかりました。「未経験では就職できなかった」「学習の方法がわからなかった」「相談できる相手がいなかった」という声が挙がっています。

キャリアの入り口において、知識やスキル以前に「何をすればいいかがわからない」「誰にも相談できずに不安だけが膨らむ」といった状態に陥ることは少なくありません。IT業界では人材不足が続いている一方で、未経験者が一歩目を踏み出すための実践的な支援や学びの場は、依然として十分に整っていないのが現状です。

そのため、以下のような初期ステップを安心して積み重ねられる環境づくりが求められています:

  • まず学ぶ
  • 相談する
  • 実践する

株式会社オクトパスソフトウェアの取り組み

オクトパスソフトウェアでは、未経験者が直面する“最初の壁”に対し、現場で通用するスキルとマインドを育む実践型のIT人材育成やシステム開発委託業務を提供しています。特に、エンジニア未経験者を対象とした育成プログラムを運営しており、受講者は当社が運営する飲食店で働きながら、顧客視点を持つエンジニアへと成長していく独自のスタイルを採用しています。

このプログラムでは、知識の習得にとどまらず、「学んだ技術をどう活かすか」「課題をどう見つけ、どう解決するか」といった“現場で求められる力”を重視しています。受講者は系列飲食店の業務で実際に使われる在庫管理やシフト管理などのアプリケーション開発に携わる機会があり、机上では得られない“実践知”を積むことが可能です。

さらに、独学では陥りがちな“スパゲッティコード”を避けるため、1on1のメンターによる丁寧な個別フォローを実施しています。課題の振り返りやフィードバック面談を通じて、実践的なコード設計へと段階的にステップアップできる体制を整えています。受講者はプロジェクトベースの演習やチーム開発に取り組む中で、知識と経験を結びつけ、「独学では得られない学び」を着実に自分のものにしていきます。

オクトパスソフトウェアは、一人では乗り越えにくい“最初の壁”も、現場に根差した伴走があればきっと越えられると信じ、未経験者が安心して学び、試し、成長できる環境を提供し続けています。

調査の詳細

この調査の詳細情報は以下の通りです:

調査名 エンジニアとしてのキャリアスタートに関する実態調査
対象 エンジニア職・SE・IT技術者アンケート
調査人数 198名
方法 インターネットによるアンケート調査
実施期間 2025年7月
主な質問
  1. エンジニアとしてのキャリアをスタートする際に苦労したことはありましたか?
  2. エンジニアになる際に苦労したことを選んでください。(複数回答可)

この調査結果は、未経験者がエンジニアとしてのキャリアをスタートする際の現状を明らかにし、今後の育成支援や学びの場の整備に向けた重要な指針となるでしょう。