7月22日リリース：スマホで脳と身体を測定できる新サービス登場

モバイルパフォーマンスラボの概要

米国のスタートアップ企業、TNQ Tech, Co.が新たにリリースした「モバイルパフォーマンスラボ（Mobile Performance Lab）」は、脳と身体の機能をスマートフォン一台で測定・分析する革新的なサービスです。2025年7月22日に発表されたこのアプリは、ジャンプ力や敏捷性、反応速度、視覚機能、脳疲労、睡眠、運動負荷など、様々な身体と認知のパフォーマンスを総合的に評価することができます。

従来、これらの測定には高額な機材や専門的な環境が必要でしたが、TNQ TechはAI骨格推定技術とスマホセンサー技術を統合することで、より多くの人々が手軽に利用できる「モバイルパフォーマンスラボ」を実現しました。現在、10種類の測定モジュールが無料または低価格で提供されています。

モバイルパフォーマンスラボの機能

モバイルパフォーマンスラボは、科学的に自分自身を知ることを目的とした測定・評価・記録の統合型アプリです。以下に、主な機能とその特徴を示します。

• ジャンプ力測定（JUMP!）: ジャンプ高や滞空時間を測定し、月額300円で利用可能。
• スプリント・アジリティ測定（SAQ!）: スプリントタイムや接地時間を測定し、年間3,000円で提供。
• 視覚機能測定（EYES!）: アイトラッキングを活用した視覚機能評価を年間1,000円で提供。
• 運動負荷評価（LOAD!）: 無料で慢性・急性運動負荷の自動計算が可能。
• 睡眠評価（SLEEP!）: 非接触型の睡眠推定を月額200円で提供。
• 脳機能評価（BRAIN!）: 無料で集中力や脳疲労評価を行う心理学的テストを実施。

これらの機能により、ユーザーは自身の身体的・認知的なパフォーマンスを包括的に把握し、個々のコンディショニングを可視化することが可能です。

利用シーンと対象者

モバイルパフォーマンスラボは、さまざまな利用シーンに対応しており、特に以下のような対象者に最適です。

1. アスリート向け: 日常的にスプリントやジャンプの質をチェックし、オーバートレーニングを予防するためのデータを提供します。パフォーマンスの微細な変化を見逃さず、トレーニングの質を向上させることができます。
2. 教育・発達支援分野: 視覚機能や反応時間、バランス機能の非侵襲的評価が可能です。ゲーム感覚で取り組めるテスト形式により、子どもでも楽しく利用できる環境を提供します。
3. 企業の健康経営・ウェルビーイング: 睡眠、ストレス、集中力の指標を用いたセルフモニタリングが可能です。個人情報を保存せず、プライバシーに配慮した匿名測定も実施できます。

これにより、モバイルパフォーマンスラボは多様なニーズに応え、健康やパフォーマンスの向上に寄与します。

TNQ Techのビジョンと今後の展望

TNQ Techは「すべての人に科学的な“自分の見える化”を届ける」ことを目指し、日々の開発と実証を重ねています。今後、米国だけでなく、日本をはじめとしたアジア圏での利用シーンを増やしていく計画です。

CEOのNobuchika Ymaki氏は、「従来、高額な機器や専門的な環境が必要だった測定が、今や誰でもスマートフォン一つで、手に届く価格で利用できる時代になりました。私たちは、スポーツや健康科学の知見を社会全体に広めることを目指し、アプリケーション開発を通じて世界中の人々の行動変容を支える技術を提供していきます」とコメントしています。

まとめ

モバイルパフォーマンスラボは、脳と身体のパフォーマンスをスマートフォンで簡単に測定・分析できる新しいサービスです。アスリートや教育・発達支援分野、企業の健康経営など、幅広い利用シーンに対応しており、個々のコンディショニングを科学的に可視化します。今後の展開にも注目が集まります。

このように、モバイルパフォーマンスラボは、手軽に身体と脳のパフォーマンスを測定できる新しいアプローチを提供しています。今後の展開に期待が寄せられるところです。