7月3日開始、Z世代の就活は「会社」より「仕事」を重視する傾向に
ベストカレンダー編集部
2025年7月22日 11:04
Z世代キャリア調査結果
開催期間:7月3日〜7月21日

Z世代のキャリア観に関する調査結果
good luck株式会社が運営する長期インターンシップ経験者とジョブ型採用企業をつなぐ就活プラットフォーム「仕事塾」は、2025年7月3日から7月21日の期間において、就職活動を行う大学生・大学院生102名を対象に「就活生のキャリア観に関する調査」を実施しました。この調査により、現代の学生が従来の「就社」よりも「就職」を重視していることが明らかになりました。
調査結果によると、68%の学生が「どの会社に入るか(就社)」よりも「どのような仕事に就くか(就職)」を重視していると回答しています。これは、学生の価値観が企業のブランドや規模から、自身のスキルや専門性を活かせる「仕事」そのものにシフトしていることを示しています。

調査結果のサマリー
- 68%が「就社」より「就職」を重視
- 68.9%がキャリア形成の主体は「会社」ではなく「個人」と考えている
- 入社後のミスマッチ防止に必要な情報は「具体的な職務内容(34%)」
- ポジション確約採用専門プラットフォームを「ぜひ利用したい・利用したい」と回答した学生は66%超

Z世代の就活軸の変化
調査の中で、Z世代の就活軸が「会社」から「仕事」へと移行していることが確認されました。具体的には、「就職活動において、『どの会社に入るか(就社)』と『どのような仕事に就くか(就職)』のどちらをより重視しますか?」という質問に対し、68%が「どのような仕事に就くか(就職)」を重視すると回答しました。
さらに、「仕事を選ぶ上で、『その会社自体の魅力』と『その会社で自分のスキルや専門性を活かして何ができるか』ではどちらがより重要か」との問いに対して、50.5%が「その会社で自分のスキルや専門性を活かして何ができるか」と回答しました。このことから、学生が自身の能力をどう発揮できるかを企業選びの重要な判断基準としていることが伺えます。

キャリア形成の主体は個人
調査では、「自身のキャリアを形成する上でどちらの考え方に近いか」という質問に対し、68.9%の学生が「個人が主体的にキャリアプランを考え、会社を選ぶ・活用する」と回答しました。この結果は、従来の「会社がキャリアパスを用意し、それに沿って成長する」という考え方が23.3%にとどまっていることからも明らかです。
このように、現代の学生は会社に依存するのではなく、自らの手でキャリアを築いていこうとする強い意志を持っていることが浮き彫りになりました。

入社後のミスマッチ防止の重要性
主体的なキャリア形成を目指す学生にとって、入社後のミスマッチは大きな障壁となります。調査では、ミスマッチを防ぐために最も重要な情報として「具体的な職務内容(34%)」と「職場の雰囲気や人間関係(34%)」が同率で挙げられています。続いて「給与、福利厚生、労働時間・労働条件の詳細(10.7%)」が回答されました。
この結果から、学生たちは給与や福利厚生といった待遇面よりも、実際に働く際の具体的なイメージを掴むための情報を強く求めていることが分かります。

ポジション確約採用のニーズ
「職務内容の透明性」を担保する採用方式として注目されるのが、入社時に配属と職務内容・年収が確約される「ポジション確約採用(ジョブ型採用)」です。今回の調査では、ポジション確約採用の情報を掲載する専門プラットフォームがあれば、「ぜひ利用したい(35%)」「利用したいと思う(31.1%)」と回答した学生が合計で66.1%に達し、極めて高いニーズがあることが判明しました。

「仕事塾」の取り組みと今後の展望
今回の調査結果は、現代の学生が、自身の専門性やスキルを武器にキャリアを切り拓こうとする「就職」志向へと大きく舵を切っている現実を明確に示しています。特に、長期インターンシップなどを通じて早期から実務経験を積み、「何ができるか」を自問する学生にとって、企業のネームバリューだけではもはや響きません。
Z世代が求めるのは、「この会社で、このポジションで、自分はどのように活躍し、成長できるのか」が明確に理解できることです。しかし、学生からは「ポジション確約採用を行っている企業がどこか分かりにくい(37.9%)」といった声が上がっており、既存の就活サービスではこの新しいニーズに十分に応えられていないのが現状です。
そのため、「仕事塾」は、長期インターン経験を持つ優秀な学生と、職種や職務内容を明確にしたジョブ型採用を行う企業とを繋ぐ、次世代の就活プラットフォームとして展開しています。学生は詳細な職務内容やキャリアパスを深く理解した上で応募でき、企業は自社のポジションに即戦力となりうる高い意欲とスキルを持った学生と出会うことができます。
調査概要と「仕事塾」について
この調査は、就活生のキャリア観に関する重要なデータを提供するものであり、今後の就職活動における方向性を示唆しています。調査名は「就活生のキャリア観に関する調査」で、調査対象は就職活動を行う大学生・大学院生102名、調査期間は2025年7月3日から7月21日まで、調査方法はWebアンケート形式です。
「仕事塾」は、学生がインターンシップやプロジェクト活動などで得た経験・スキル・成長の軌跡を記録・可視化し、新卒のポジション確約採用を実現するプラットフォームです。企業は学歴だけでは判断できない学生の詳細な経験やスキルを確認することで、自社にマッチする人材を効率的に見つけ出すことができます。私たちは、自分で目標設定をして目標に向かって行動できる学生、すなわち「キャリアオーナーシップ」を持つ学生と、一人ひとりキャリアの可能性を最大限に引き出す企業との出会いを支援します。
まとめ
調査項目 | 結果 |
---|---|
就社 vs 就職 | 68%が「就職」を重視 |
キャリア形成の主体 | 68.9%が「個人」を選択 |
入社後のミスマッチ防止に必要な情報 | 職務内容(34%)、職場の雰囲気(34%) |
ポジション確約採用のニーズ | 66.1%が「利用したい」と回答 |
このように、Z世代のキャリア観は大きく変化しており、学生たちは自らのキャリアを主体的に形成しようとしています。「仕事塾」は、そのニーズに応えるプラットフォームとして、今後も学生と企業を結びつける役割を果たしていくことが期待されます。
参考リンク: