7月21日開幕「Study × PLAS Asia Art Fair」大阪で国際アート交流

80を超えるギャラリーが一堂に集結「Study × PLAS : Asia Art Fair」開幕

2025年7月21日から23日の3日間、大阪府立国際会議場（グランキューブ大阪）にて、アートの祭典「Study × PLAS : Asia Art Fair」が開催されます。このイベントは、韓国の造形アートフェア「PLAS」との共同主催であり、日韓国交正常化60周年を記念した国際的な芸術イベントです。オープニングセレモニーは7月20日に行われ、メディアやVIP関係者が集まり、華やかな幕開けを迎えました。

「Study × PLAS : Asia Art Fair」では、世界各地から多彩なアーティストと62のギャラリーが参加し、アートの展示や販売が行われます。参加ギャラリーは、日本・韓国を中心に、中国・台湾・インドネシアなどアジア各国、さらにはフランスやスイスなどからも集まり、多様な視点と表現が交差する作品が展示されます。

多彩なプログラムと特別企画

本フェアでは、アートの展示だけでなく、さまざまなプログラムが用意されています。特に注目されるのは、韓国の俳優であり画家でもあるハ・ジウォンの特別展や、大阪ゆかりのアーティスト、森山大道や大宮エリーの作品を含むコラボレーション企画「Study × PLAS : Selections」です。これらの作品は、購入も可能で、多くの来場者の関心を集めています。

また、サイエンス・アートアワードやクリエイティブ・ビジネスコンテスト、国際シンポジウムなど、アートを起点にクリエイティブと社会の関係を探る多層的なプログラムも展開されます。これにより、参加者はアートの魅力を体験しながら、創造的なビジネスの可能性についても学ぶことができます。

Study × PLAS : Galleries

3階では、62のギャラリーが集結し、アート作品の展示・販売が行われます。各ギャラリーは、地域性や作家のテーマ性を軸に選りすぐりの作品を持ち寄り、多彩な表現がフロア全体に展開されます。これにより、訪れる人々はさまざまなアートスタイルや技法に触れることができる貴重な機会となります。

Study × PLAS : Selections

10階では、特別展が開催され、ハ・ジウォンの作品が中心に展示されます。彼女の作品は、「感情の形象化」と「個人の記憶に対する造形的応答」をテーマにしており、観客に深い感動を与えることでしょう。また、森山大道の作品展示や、故大宮エリーの「大宮エリー Flowers」展も行われ、多くの来場者が作品に見入る様子が見られます。

国際的なアート交流の場

今回のアートフェアは、アジア全体のクリエイティブ・エコノミーの発展を目指しています。大阪関西国際芸術祭の総合プロデューサー、鈴木大輔氏は、「2025年は日韓国交正常化60周年であり、大阪万博会場にも展示しているアーティストの作品を楽しむことができる」と述べ、来場者に多彩なプログラムを楽しむよう呼びかけました。

また、PLASの代表、Jun-won Shin氏は、「日韓の芸術が深まることを祈っている」とコメントし、国際的なアート交流の重要性を強調しました。このように、アートフェアはアジアの未来を切り拓く重要なイベントとして位置付けられています。

Study × PLAS Meeting

21日と22日には、超学際的なシンポジウム「Study × PLAS Meeting」が開催され、アートやサイエンス、テクノロジー、人類学など異なる分野を横断する議論が行われます。特に、インドネシアデーでは、インドネシアのアートシーンの最新情報が紹介され、参加者は新たな視点からアートを学ぶことができます。

「Study：サイエンス・アートアワード」授賞式

アートフェアの一環として、サイエンス・アートアワードの授賞式も行われます。このアワードは、科学技術とアートの融合をテーマにしたもので、国内外から64組の応募がありました。最終審査に進んだファイナリスト5組の中から、グランプリとロート製薬特別賞が発表されました。

グランプリを受賞した角田優さんは、目に見えない現象を可視化する作品を制作し、その過程での感動を語りました。また、ロート製薬特別賞は、森公一さんと真下武久さんに贈られ、彼らは「呼吸」をテーマにした作品を通じて、医療現場での活用の可能性についても触れました。

クリエイティブ・ビジネスコンテスト

23日には、クリエイティブ・ビジネスコンテストが開催され、文化芸術余暇産業の発展を目指すスタートアップ企業が登壇します。アートや創造技術を通じて社会課題に挑む新たなビジネスモデルが発表され、次世代のクリエイティブエコノミーを切り拓くことが期待されています。

このように、アートフェアは単なる作品の展示にとどまらず、アートとビジネス、科学の融合を実現する場として、多くの人々に新たなインスピレーションを与えることを目指しています。

このように、アートフェアは多彩なプログラムを通じて、アートと社会の関係を探求し、新しい可能性を切り拓く場としての役割を果たしています。このイベントを通じて、アジアのクリエイティブ・エコノミーの発展が期待されます。