2025年6月開始のNET+1、AWS対応でキャッシュレス決済を革新

NET+1のAWS対応開始

開催日:6月1日

NET+1のAWS対応開始
NET+1って何ができるシステムなの?
NET+1はカード決済のネットワーク接続やカード利用認証、ATM接続などを行うソフトウェアで、国内大手カード会社でトップシェアを持つFEPシステムです。
AWSに対応したことで何が変わるの?
AWS対応によりシステムの俊敏性と強靭性が向上し、高速で安定した処理が可能に。運用負荷軽減や設備投資削減も期待でき、キャッシュレス決済の拡大を支えます。

FEPシステム「NET+1」がAWSに対応

株式会社インテリジェントウェイブ(IWI)は、2025年6月にFEPシステム「NET+1」をアマゾン ウェブ サービス(AWS)に対応させることを発表しました。この取り組みにより、キャッシュレス決済のさらなる普及と効率的なシステム運用が期待されます。

背景と課題

近年、キャッシュレス化の進展により、少額決済が増加しています。その結果、決済処理のトランザクション数が急増し、カード会社のシステムはより大規模で複雑なものとなっています。このような状況において、FEP(フロントエンドプロセッサー)システムには、24時間365日無停止で稼働し続けることと、高速な処理性能が求められています。

従来、FEPシステムは高可用性と耐障害性を備えた高性能なオンプレミス環境のハードウェア上に構築されてきました。しかし、決済手段の多様化やシステムのモダナイズ需要が高まる中で、運用負荷の軽減や設備投資の最適化が課題となっています。これらの課題に応えるため、IWIは「NET+1」のクラウド対応を進め、AWS上での提供を開始しました。

「NET+1」のAWS対応の利点

AWSへの対応により、「NET+1」は俊敏性と強靭性を兼ね備えたシステムへと進化しました。これにより、高速かつ安定した処理を実現しつつ、トランザクション数に応じた柔軟でスケーラブルな運用が可能となりました。具体的には、以下のような利点が挙げられます。

  • システムリソースの最適化
  • 運用負荷の軽減
  • 大規模なシステム更改が不要
  • オンプレミス環境の維持にかかる設備投資や更改コストの削減

これらの利点は、特にキャッシュレス決済の需要が高まる中で、システムの効率化とコスト削減を実現するために重要です。

「NET+1」の概要と市場での位置付け

「NET+1」は、カード決済に必要なネットワーク接続およびカード利用認証を行うソフトウェア製品です。国内外の決済ネットワーク接続に加え、ATM接続など銀行の対外接続系システムにも対応しています。特筆すべきは、「NET+1」が国内大手カード会社においてトップシェアを誇っている点です。このことは、IWIの技術力と信頼性の証でもあります。

以下は「NET+1」の主な機能です:

ネットワーク接続
国内外の決済ネットワークへの接続が可能
カード利用認証
リアルタイムでのカード利用認証を行う
ATM接続
銀行の対外接続系システムに対応

関係者のコメント

本発表にあたって、IWIの代表取締役社長である川上晃司氏は、金融業界でのデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速している中で、クラウド技術が金融サービスの柔軟性や拡張性を向上させる重要な要素であると述べています。また、AWSへの対応により、これからもカード会社の金融サービス向上に貢献することを期待しています。

さらに、AWSのグローバル金融事業開発決済部門責任者であるMark Smith氏も、日本のキャッシュレス決済比率が右肩上がりで伸びていることを指摘し、IWIが提供する「NET+1」のAWS対応が、利用者にとってより良いサービスを構築するためのイノベーションを加速させることを期待しています。

今後の展開

IWIは、従来のオンプレミス提供を継続しつつ、AWSによるクラウド提供も積極的に推進していく方針です。今後も多様化するユーザーのニーズに応えるラインアップを拡充し、キャッシュレス社会のさらなる発展に貢献することを目指しています。

このように、IWIはキャッシュレス決済の進化に対応するため、技術革新を進めており、今後の展開に注目が集まります。

まとめ

項目 内容
製品名 NET+1
提供開始日 1989年
AWS対応開始日 2025年6月
主な機能 ネットワーク接続、カード利用認証、ATM接続
市場シェア 国内大手カード会社においてトップシェア
今後の方針 オンプレミスとクラウド提供の両立

以上が、株式会社インテリジェントウェイブのFEPシステム「NET+1」がAWSに対応したことに関する詳細です。この新たな取り組みにより、キャッシュレス決済のさらなる発展が期待されます。