2025年7月3日 武庫川女子大学でAI対話型授業が始動

AI対話型授業実施

開催日:7月3日

AI対話型授業実施
この授業って普通の授業と何が違うの?
学生が主体的にAIに問いかけ、その対話を通じて授業が進む双方向型のライブ授業で、答えを求めるより新たな問いを生み出す学びが特徴です。
AI松井ってどんなAIなの?
松井佑介の価値観や語り口を基に生成されたAI講師で、学生の問いに応答しつつ講師が補足することで、構成のない状態から授業を展開します。

AIとの対話が生む新しい学びの体験

2025年7月17日、株式会社コンピュータ技研(以下、コンピュータ技研)は、武庫川女子大学においてAIを活用した革新的な授業スタイルを実施しました。この取り組みは、同社が参加する「ミライ企業プロジェクト」(通称:ミラプロ)の一環として行われ、学生が主体となりAIに問いを投げかけることで授業が進行する新たな教育アプローチが特徴です。

AIとの対話が生む新しい学びの体験 画像 2

実施背景

従来の教育スタイルは、教師が教え、生徒が学ぶ一方向的なものでした。しかし、AIの普及に伴い、教育現場でも新たな変革が求められています。そこで、コンピュータ技研は「AIが教える」のではなく「AIと共に学びを創る」ことを目的とした教育の可能性を探求することにしました。この取り組みにより、学習者の主体性と創造性を引き出す双方向的な学びが実現されました。

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革新的な授業スタイルの特徴

この授業の中で特に注目すべきは、AI講師「AI松井」による対話型授業です。AI松井は、松井佑介の価値観や語り口を基に生成されたAIであり、学生からの問いに応答し、講師が補足や深化を行う形で授業が進行します。これにより、構成のない状態から問いによって生まれる「ライブ型授業」が実現しました。

学生主導の探究プロセス

授業中には、学生から以下のような深い問いが生まれました:

  • 「AIに仕事は奪われるのか?」
  • 「100年後の社会はどうなっているか?」
  • 「愛とは何か?」

特に「AI=“愛”」という言葉遊びが生まれた瞬間、教室は活気に満ち、「AIを通じて“人と人とのつながり”を考える」学びの場へと変容しました。このように、学生の問いが授業の進行を大きく左右する新しいスタイルが確立されました。

予想外の展開と学習効果

授業の最後には、AIが学生との対話内容を要約し、「希望ある未来の物語」として返すという予想外の展開もありました。このプロセスを通じて、「答えを求めるのではなく、新たな問いを共に生むこと」そのものが学びであるという本質が浮き彫りとなりました。学生の問いが学びと物語を同時に生み出す新たな学習体験が実現されたのです。

参加者・関係者の反応

この授業の内容を松井が自身のSNSで発信したところ、教育関係者や企業の人材育成担当者から高い関心が寄せられました。以下に寄せられた反応を示します:

  • 「問いがないと始まらない構造が、学生の主体性を自然に引き出していた」
  • 「講師も学生も予測不能な展開にワクワクしていた。これは全員参加型の未来の授業」
  • 「AIの返答を待つ時間にこそ、深い思考が生まれる。こんな授業を体験してみたい」
  • 「学問の本質が詰まっている。問いを通じて学ぶ構造に深く共感しました」
  • 「AIの返答が気になって、思わず考えて問いを立てたくなる。こんな授業、もっとやってみたい」
  • 「集団で壁打ちしているような感覚。クラスごとの色が出そうで面白いですね」

これらの反応からも、参加者がこの新たな学習スタイルに対して大きな期待を寄せていることが伺えます。

今後の展望

本実践は「AIと共に学びを創る」教育のプロトタイプとして位置づけられ、今後は以下の展開が予定されています:

  1. 他大学・高等学校での実践展開
  2. 企業研修への応用
  3. 地域探求学習での活用
  4. 問いを起点とした共創型教育の普及

これにより、より多くの学びの場でAIとの対話を通じた学習が実現されることが期待されています。

ミライ企業プロジェクトについて

ミライ企業プロジェクトは、2013年から全国で展開されているイノベーション・プラットフォームです。このプロジェクトでは「企業規模」ではなく「理念の実現」に焦点を当て、地域企業を”ミライ企業”と定義し、若者とともに未来を創ることを目指しています。大学・行政・企業が連携し、理念に共感し合える関係性と学びの場を提供しています。

株式会社コンピュータ技研について

株式会社コンピュータ技研は、大阪、横浜、佐賀、沖縄・石垣島、静岡県伊東にオフィスを構えるIT企業です。ソフトウェア開発やインフラ環境構築などの各種システム開発に加え、オープンイノベーションや共創の考えのもと、既存システム開発領域に限らない事業展開を行っています。また、人事制度においては、社員自身ができる貢献や実現したいキャリアと向き合い、それを会社にプレゼンすることで、会社からの投資を引き出す「自己申告型の給与制度=オーナーシップ制度」を導入しています。

さらに、地方の拠点では地域や社会との新しいつながりをデザインするため、書店や図書館、レンタカーの運営も行っています。

項目 内容
実施日 2025年7月3日
実施場所 武庫川女子大学
授業スタイル AI講師「AI松井」による対話型授業
学生の問いの例 「AIに仕事は奪われるのか?」、「100年後の社会はどうなっているか?」、「愛とは何か?」
今後の展望 他大学・高等学校での実践展開、企業研修への応用、地域探求学習での活用

このように、AIとの対話を通じた新しい学びの体験が実現されたことは、教育の未来に向けた大きな一歩と言えるでしょう。今後の展開が期待される中で、AIとの共創による学びがどのように広がっていくのか、注目されます。