王谷晶『ババヤガの夜』が7月4日にダガー賞翻訳部門を受賞

ダガー賞受賞

開催日:7月4日

ダガー賞受賞
『ババヤガの夜』ってどんな話なの?
暴力団の屋敷で組長の一人娘を護衛する女性が主人公で、女同士の複雑な関係や隠された秘密が明かされるミステリー小説です。
ダガー賞の翻訳部門って何?
英国推理作家協会が主催し、英語以外の言語で書かれた作品の英訳に贈られる世界最高峰のミステリー文学賞の一部門です。

王谷晶『ババヤガの夜』がダガー賞翻訳部門を受賞

2025年7月4日、王谷晶(おうたに・あきら)による小説『ババヤガの夜』の英訳版『The Night of Baba Yaga』が、英国推理作家協会主催のダガー賞翻訳部門を受賞しました。この受賞は、日本人初の快挙であり、翻訳者のサム・ベットとの共同受賞となります。ダガー賞は、ミステリーや犯罪小説に贈られる世界最高峰の文学賞として知られ、翻訳部門は特に国境を越えた物語の力と翻訳者の卓越した手腕を称えています。

王谷晶は、2020年に発表した本作を通じて、女性同士の複雑な関係性を描き出し、読者に強い印象を与えています。特に、物語の終盤で明かされる大胆な仕掛けは、読者の心に深く刻まれることでしょう。

【日本人初のダガー賞受賞】王谷晶『ババヤガの夜』完売店続出、異例の26万部重版、累計32万部を突破。国内外で鳴りやまない賞賛、報道多数。 「文章で世の中に火炎瓶を投げたい」 魂のエッセイを一般初公開! 画像 2

『ババヤガの夜』の発行部数と重版情報

株式会社河出書房新社は、文庫版『ババヤガの夜』が26万部、単行本が4,000部の重版を決定しました。これにより、単行本、文庫、電子書籍を合わせた日本国内での累計発行部数は32万部を突破しました。重版分は2025年7月10日より順次出荷を開始し、資材調達の都合により、8月1日まで複数回に分けて全国の書店に納品される予定です。

この作品は、2020年の「文藝」秋季号で全文が発表され、その後、2020年10月に単行本化、2023年5月に文庫化されました。物語は、暴力団に連れてこられた主人公が、組長の一人娘を護衛する中で展開する奇妙な同居生活を描いています。

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作品の内容とテーマ

『ババヤガの夜』は、主人公・新道依子が暴力団の屋敷で繰り広げるストーリーです。彼女は、組長の一人娘である短大生の送り迎えと護衛を任され、気の合わない二人の奇妙な関係が描かれています。物語の中では、女同士の名前のつけられない関係や、隠された秘密が徐々に明らかになり、読者は物語の終盤で衝撃の展開を迎えます。

この作品は、シスター・バイオレンス・アクションとしても評価されており、緊張感あふれる展開とともに、深い人間ドラマが描かれています。王谷晶は、文章を通じて世の中に火炎瓶を投げたいという強い思いを表現しており、魂のエッセイも一般初公開されました。

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翻訳版の国際展開と著者プロフィール

『ババヤガの夜』の英訳版『The Night of Baba Yaga』は、2024年9月12日にイギリスで発売される予定です。翻訳者のサム・ベットは、アメリカ・ボストン生まれの小説家であり、数多くの著名な作品の翻訳を手掛けています。彼の翻訳は、国際的な評価を受けており、王谷晶との共同作業がどのような成果をもたらすのか、期待が高まります。

著者の王谷晶は、1981年に東京都で生まれ、数多くの著書を持つ作家です。彼女の作品は、独自の視点と鋭い洞察力で描かれており、読者に深い感動を与えています。

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ダガー賞についての詳細

ダガー賞は、1955年に創設された英国推理作家協会(CWA)が主催する権威ある文学賞で、ミステリー小説や犯罪小説に贈られます。翻訳部門は、英語以外の言語で書かれ、英国で出版された英語翻訳作品に対して授与されるものであり、これまでにフレデリック・ヴァルガスやピエール・ルメートルなど、多くの著名な作家が受賞しています。

選考委員は、Maxim Jakubowski(選考委員長)をはじめ、Nic Parker、Meggy Roussel、Simon Kurt Unsworth、Sarah Wardの5名で構成されています。ダガー賞は、国際的な文学賞としての地位を確立しており、今後も多くの作家がこの名誉を目指して挑戦していくことでしょう。

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まとめ

項目 詳細
作品名 『ババヤガの夜』
著者 王谷晶
翻訳者 サム・ベット
発行部数 累計32万部
ダガー賞受賞日 2025年7月4日
英訳版発売日 2024年9月12日

王谷晶の『ババヤガの夜』は、国内外で高い評価を受けており、特にダガー賞受賞はその証明です。物語の深いテーマやキャラクターの描写は、多くの読者に感動を与え、さらなる注目を集めています。今後の展開にも期待が寄せられています。

参考リンク: