6月の大学生キャリア形成活動が約50%に増加、インターン参加意欲も上昇
ベストカレンダー編集部
2025年7月16日 12:06
2027年卒キャリア調査
開催期間:6月20日〜6月30日

マイナビ2027年卒大学生キャリア意向調査の結果発表
株式会社マイナビが発表した「マイナビ2027年卒大学生キャリア意向調査6月<インターンシップ・キャリア形成活動>」によると、2027年3月卒業見込みの全国の大学生及び大学院生2,511名を対象にした調査の結果が公開されました。この調査は、キャリア形成活動に参加する学生の意向や傾向を把握する目的で実施されました。
調査の結果、6月のキャリア形成活動の参加率が49.2%に達し、前月に比べて約20ポイントの増加が見られました。このデータは、学生たちがキャリア形成に対してより積極的に取り組んでいることを示しています。

キャリア形成活動の参加状況
具体的なデータとして、6月単月での「オープン・カンパニー&キャリア教育等」の参加率は42.9%となり、前月の27.1%から15.8ポイント増加しました。また、何らかのキャリア形成活動に参加した学生の割合は49.2%であり、これは前月比で19.0ポイントの増加を示しています。
このような参加率の上昇は、学生たちが夏季休暇を控え、インターンシップや就業体験を含む複数日程のプログラムに参加する意向が高まっていることを反映しています。この傾向は、今後のキャリア形成においても重要な要素と考えられます。

インターンシップ参加への意欲
調査では、学生情報を採用活動に利用するインターンシッププログラムに対する参加意向も明らかになりました。44.9%の学生が「すぐにでも参加したい」と回答し、これは「自信がついてから参加したい」と答えた37.6%を上回っています。この結果は、低学年からのキャリア形成活動への参加が影響していると考えられます。
具体的には、マイナビの別の調査によると、30.1%の学生が1・2年生の時点でキャリア形成プログラムに参加した経験があると回答しています。これにより、低学年時の経験が学生のキャリア形成に対する自信を育んでいることが示唆されます。

インターンシップ応募時の悩み
一方で、学生たちが初めてインターンシップや仕事体験に応募する際に感じる悩みも浮き彫りになりました。調査によると、60.3%の学生が「初めてインターンシップ等に応募する際、選び方が分からず悩んだ」と回答しています。具体的な悩みとしては、以下のような点が挙げられました。
- 会社が多すぎて、どの企業を選べば良いか分からない
- 自分に合う業界や職種が不明確
- 興味のある分野が分からない
このような悩みは情報過多による混乱や自己理解不足が原因と考えられ、学生たちは十分な情報や判断材料を得られていないため、選択に迷いを抱えていることがわかります。

応募のきっかけとその影響
初めてインターンシップ等に応募した際のきっかけについても調査が行われました。具体的には、以下のような要因が多く挙げられました。
- 合同企業説明会で企業を知った
- 友人や先輩からの紹介
合同企業説明会については、「話を聞いて面白いと思った」、「学校に企業の方が来て説明会を開いてくれた」といった具体的な意見が寄せられました。また、友人や先輩の存在が応募のきっかけとなることも多く、例えば「友人と一緒に行こうという話になった」や「大学の先輩が働いている会社だったため興味を持った」といった声がありました。
このように、身近なイベントや人とのつながりが、学生たちの応募の第一歩となっていることが明らかになりました。

調査概要と今後の展望
今回の調査は、2025年6月20日から6月30日の期間に実施され、マイナビ2027の会員に対するWEBアンケート形式で行われました。対象は2027年3月卒業見込みの全国大学生及び大学院生で、有効回答数は2,511名です。
調査結果は、学生のキャリア形成に対する意識や行動の変化を捉える重要なデータとなっています。今後、学生たちがキャリア形成においてどのような選択をするのか、またどのような支援が必要とされるのかが注目されます。
項目 | 結果 |
---|---|
キャリア形成活動参加率 | 49.2% |
オープン・カンパニー参加率 | 42.9% |
すぐに参加したいインターンシップ | 44.9% |
初めて応募時の悩み | 60.3% |
以上の内容から、学生たちのキャリア形成活動に対する意識や行動の変化が見えてきました。今後もこのような調査が続けられ、学生たちのキャリア形成に役立つ情報が提供されることが期待されます。
参考リンク: