2027年卒採用は2025年10月開始、難易度と早期化が加速
ベストカレンダー編集部
2025年7月16日 11:05
2027年卒採用早期化
開催日:10月1日

2027年卒採用の難易度と早期化の傾向
株式会社学情が実施した最新のインターネットアンケートによると、2027年卒採用に関して企業・団体の人事担当者の約8割が「難しい」と予想しており、採用の難易度が上がると見込まれています。この調査は、2025年7月16日に発表され、企業の採用戦略に影響を与える重要な情報を提供しています。
調査によると、難易度が上がると考える理由には以下のような意見が寄せられました:
- 早期化・長期化が極端に表れ、対応が難しい
- 学生優位、大企業志向の強まり
- 内定承諾後の辞退が当たり前になっている
- 学生のコミュニケーション能力や人間力の低下
- 競争環境の激化
このような背景から、企業は採用活動において新たな戦略を模索する必要があります。

早期化する採用活動
2027年卒採用が「早期化する」と回答した企業は86.0%に達し、業界全体で早期化の傾向が顕著になってきています。具体的には、54.3%が「早期化すると思う」と答え、さらに「どちらかと言えば」との回答を合わせると、9割に迫る結果となりました。
この早期化の背景には、以下のような要因が挙げられています:
- 売り手市場の影響で企業が焦って早期化する
- 少ない若い人材を確保するための必然的な対応
- インターンシップからの採用選考フローが定着してきた
- 大企業が早期化を進めている
- 企業による青田買いの加速
これにより、企業は大学1~2年生へのアプローチを強化し、学生も早期からの就職活動を意識するようになっています。

選考開始時期と内々定出しの動向
2027年卒採用の選考開始時期については、「2025年10月」が最も多く、15.2%の企業がこの時期を予定しています。次いで、2026年3月が13.5%で続き、早期選考と本選考開始時期の2つのピークが形成されています。
また、2025年内に選考を開始する企業は57.6%に達し、昨年調査から急増していることが確認されました。これにより、早期化がさらに進むことが予想されます。
内々定出しの開始予定については、「2025年12月」が最も多く、16.3%の企業がこの時期を選んでおり、年内に内々定を出す企業が45%に達する見込みです。これは、企業が早期に内々定者を確保しようとする動きの一環と考えられます。

調査概要と株式会社学情について
今回の調査は、2025年6月18日から30日までの期間に実施され、735社の企業・団体の人事担当者からの有効回答が得られました。調査方法はWebアンケートで、結果は採用市場の動向を反映する重要なデータとなっています。
株式会社学情は、東証プライム上場企業であり、2004年から「20代通年採用」を提唱してきました。会員数260万人の「20代向け転職サイト」や「30代向けダイレクトリクルーティングサービス」を運営し、若手人材の採用をトータルにサポートしています。また、合同企業セミナーや転職博、就職博など多様なサービスを展開し、採用活動の支援を行っています。
項目 | 数値 |
---|---|
難易度が高くなると予想する企業 | 85.3% |
早期化すると回答した企業 | 86.0% |
選考開始予定(2025年内) | 57.6% |
内々定出し開始予定(2025年12月) | 16.3% |
以上のデータから、2027年卒採用に関する企業の動向が明らかになりました。企業は早期化と難易度の上昇に対応するため、戦略的な採用活動を進める必要があります。
参考リンク: