2025年7月14日発表!テレワークで変わる職場のコミュニケーション実態調査

テレワーク調査結果発表

開催日:7月14日

テレワーク調査結果発表
テレワークでコミュニケーションってどう変わったの?
テレワーク導入後も約47%の人がコミュニケーション量はあまり変わらないと感じていますが、約15%は減少を実感。一方、増えたと感じる人は13%程度にとどまっています。
テレワークのコミュニケーションでどんな課題があるの?
最も多い課題は「対面に比べ意思疎通が難しい」で約53%。また雑談減少や孤独感の増加も指摘され、心理的な影響や情報共有の不足も課題となっています。

テレワークの普及と新たな課題

近年、働き方改革や感染症対策を背景に、テレワークという新しい勤務スタイルが急速に普及しました。この変化に伴い、オフィス勤務の頃には自然と交わされていた何気ない雑談や、ふとした相談、相手の表情や仕草から感じ取る空気感などが失われ、職場のコミュニケーションに新たな課題が浮上しています。

法人携帯マッチングサイト「一括.jp」は、テレワーク導入後のコミュニケーションの頻度や利用ツール、現場で社員が実際に感じているリアルな悩みや課題について、150名を対象にアンケート調査を実施しました。この調査結果は、テレワーク導入を検討中の方や、すでに導入済みで課題解決やさらなる環境改善を目指している方にとって、非常に有益な情報となるでしょう。

社員150名に調査!テレワークがもたらした「雑談ロス」と意思疎通の壁とは(法人携帯マッチングサイト『一括.jp』調べ) 画像 2

調査項目と結果概要

今回の調査では、以下の4つの項目についてデータを収集しました。

  1. テレワーク導入後、同僚や上司とのコミュニケーション量に変化はあったか
  2. テレワークで増えたと感じるコミュニケーション手段
  3. テレワーク導入後、社員同士のコミュニケーションに課題を感じているか
  4. テレワークによって発生しているコミュニケーションの課題や悩み

これらの調査結果は、テレワーク時代に企業が取り組むべき「つながり」の再構築を考える上で重要な指針となります。

社員150名に調査!テレワークがもたらした「雑談ロス」と意思疎通の壁とは(法人携帯マッチングサイト『一括.jp』調べ) 画像 3

調査結果1:コミュニケーション量の変化

テレワーク導入後、同僚や上司とのコミュニケーション量に関する調査では、最も多かったのは「コミュニケーション量はあまり変わらない」という回答で、全体の46.7%(70人)を占めています。この結果から、多くの人がテレワーク導入後も「コミュニケーション量に大きな変化はない」と感じていることがわかります。

次いで「テレワークを行っていない」という回答が24.7%(37人)となり、テレワーク導入自体がまだ浸透しきっていない職場も一定数存在することが示されました。「やや減った」「大幅に減った」と答えた人は合わせて15.3%(23人)で、テレワークによってコミュニケーション量が減少したと感じている層も一定数存在しています。一方で、「やや増えた」「大幅に増えた」と答えた人は13.3%(20人)にとどまり、テレワークがコミュニケーションの活発化につながったケースは限定的であることが浮き彫りになりました。

社員150名に調査!テレワークがもたらした「雑談ロス」と意思疎通の壁とは(法人携帯マッチングサイト『一括.jp』調べ) 画像 4

調査結果2:増えたコミュニケーション手段

次に、テレワークで増えたと感じるコミュニケーション手段について調査しました。最も多かったのは「チャットツール(Slack、Chatworkなど)」で、全体の65.0%(13人)がテレワークで増えたと感じています。これは、テレワークにおいてデジタルコミュニケーションの即時性や双方向性が重視されていることを示しています。

次いで「オンライン会議(Zoom、Teamsなど)」が60.0%(12人)と、テレワーク導入によるオンラインでのコミュニケーションが重要視されていることが確認できました。特にチャットツールは、ちょっとした相談や業務連絡など、対面の代替手段として日常的に活用されるケースが増えているようです。一方で、「電話・音声通話」を選んだ人は5.0%(1人)にとどまり、「メール」や「SMS・LINEなど個人用ツール」を挙げた人はいませんでした。

調査結果3:コミュニケーションの課題

テレワーク導入後、社員同士のコミュニケーションに課題を感じているかどうかについての調査では、最も多かったのは「あまり感じていない」で、全体の40.7%(46人)がテレワーク導入後もコミュニケーション面で大きな課題は感じていないと回答しています。一方で、「やや感じている」35.4%(40人)、「非常に感じている」13.3%(15人)と、約半数は何らかの課題感を持っていることがわかります。

また、「全く感じていない」は6.2%(7人)、「むしろ良くなったと感じている」は4.4%(5人)にとどまっており、テレワークの影響に対する感じ方は個人ごとに幅があることがうかがえます。

調査結果4:発生している課題や悩み

テレワークによって発生しているコミュニケーションの課題や悩みについて調査したところ、最も多かったのは「対面に比べ意思疎通が難しい(伝わりにくい)」で、全体の52.7%(29人)がテレワークにおいてコミュニケーションの伝達面に課題を感じていることが分かりました。

次いで「雑談や気軽な会話が減って寂しい」が47.3%(26人)となり、業務以外のカジュアルなやりとりが減少したことへの寂しさを訴える声も多く見られました。さらに、「孤独感・疎外感が増した」と答えた人も29.1%(16人)と一定数おり、テレワークによる心理的な影響を感じている様子もうかがえます。また、「情報共有が十分でないと感じる」16.4%(9人)や、「メッセージや通知が多すぎて負担」9.1%(5人)といった声もみられ、情報伝達や業務負担に関する悩みも浮き彫りとなっています。

テレワーク時代に企業が取り組むべき「つながり」の再構築

テレワークの普及は、「コミュニケーションの難しさ」「雑談の不足」「社員の孤立感」といった新たな課題を生み出しています。これらを放置すれば、生産性の低下やチームの結束力の弱まりといった深刻な影響が出る可能性があります。

企業は、社員同士が自然に交流できる仕組みを意識的に整える必要があります。具体的には、オンラインで自由に雑談できるスペースを設けたり、日々の簡単な近況報告を習慣化したり、趣味や関心ごとを共有できるサークル活動を促進するなど、業務外の交流機会を増やす施策が効果的です。

さらに、社員が心理的に安心して発言や相談ができる環境づくりも重要です。匿名での意見箱設置、定期的なメンタルヘルスチェック、管理職向けの心理サポート研修を実施することで、心理的安全性が高まり、円滑なコミュニケーションが生まれます。

テレワーク環境下でのコミュニケーションの再設計は、企業の競争力強化に直結する重要課題です。この記事で紹介した調査結果や具体的な施策を参考に、社員が安心して働ける、より強固なつながりを持つ組織作りを進めていくことが求められます。

調査概要

調査日 2025年7月14日
調査対象地域 全国
調査機関 Freeasy
調査方法 オンラインアンケート調査
調査対象・人数 会社員150人

この調査結果は、テレワーク環境におけるコミュニケーションの現状を理解し、企業がどのように取り組むべきかを考えるための貴重な情報源となります。今後、テレワークがより一般的になる中で、企業はこの課題に真剣に向き合う必要があるでしょう。

参考リンク: