氷川きよしが7月15日に新曲『白睡蓮』を全国ツアーで初披露

氷川きよし、新曲『白睡蓮』を初披露

2025年7月15日、氷川きよしとKIINA.の全国ツアー『KIYOSHI HIKAWA＋KIINA. Concert Tour 2025 ～KIINA’S LAND～』が京都のロームシアターで開催されました。このコンサートでは、話題の新曲「白睡蓮」が初めて披露され、観客の心を捉えました。この曲は、作詞を松本隆が手がけ、作曲はGLAYのTAKURO、プロデュースは亀田誠治が担当しています。特に注目すべきは、16日が松本隆の誕生日であり、氷川はステージ上から彼を祝福しました。

「白睡蓮」は壮大なバラードで、喪失と再会、そして“来世”への祈りをテーマにした歌詞が特徴です。氷川の情感豊かな歌唱は、客席に感動を与え、松本は「まさにジャストフィットという感じでした。今、ここまで“歌える”シンガーはあまりいない」と称賛しました。

コンサートの内容と演出

コンサートは2025年のデビュー26年目のスタートを切るもので、5月8日から始まりました。氷川は、演歌、ポップス、ロックといった様々なジャンルを取り入れたパフォーマンスを展開し、表現者としての“現在地”を明確に伝えています。開演前から会場は熱気に包まれ、ペンライトが揺れ、手拍子と「きよしー！KIINA.！」という掛け声が響き渡りました。

オープニングナンバーは「龍翔鳳舞」で、氷川は黄金色に輝く派手な衣装で登場し、スケールの大きな歌で一気に観客を引き込んでいきました。「きよしのズンドコ節」では、観客とのコール＆レスポンスを楽しみながら、演歌の魅力を存分に披露しました。

多彩なパフォーマンス

コンサートの中では、江戸の情緒を感じさせる歌を並べたコーナーや、スタイリッシュな漁師風衣装を身にまとって「きよしのソーラン節」を披露するなど、観客を楽しませる工夫が凝らされていました。また、京都での公演ということもあり、地元にちなんだ「惚れて一生」を歌い上げ、客席との交流を楽しみました。

さらに、氷川は4階席のお客さんにサプライズで手紙を忍ばせるなど、心温まる演出も行いました。会場の雰囲気が一変し、氷川きよし with t.komuro名義でリリースした「Party of Monsters」を披露する際には、照明が目まぐるしく交錯し、ラップ調の歌を激しく歌い踊る様子が印象的でした。

新曲「白睡蓮」の意義

「白睡蓮」は、松本隆、TAKURO、亀田誠治という日本の音楽界の巨匠たちがタッグを組んで生み出した作品です。氷川はこの曲を「来世での再会を願う歌」として、優しくも力強く歌い上げました。彼は「この曲は再会の願いを歌っているので、救われる思いがします」と述べ、観客に感謝の意を表しました。

コンサートのアンコールでは、白の燕尾服で登場し、心の支えとなっている「赤いスイートピー」を披露しました。この曲は、彼が5歳の時に初めて観た松田聖子のコンサートで聴いた曲であり、歌手としての原点を感じさせるものでした。

今後の展開

氷川は、22日に放送される『うたコン』(NHK総合)で「赤いスイートピー」と「白睡蓮」をテレビで初披露することが決定しています。また、9月19日と20日には東京国際フォーラムAで行われる『松本 隆 作詞活動55周年記念 オフィシャル・プロジェクト』にも出演予定です。

氷川は「この歌を大切に歌い続けていきます」と語り、今後の活動にも期待が寄せられています。

まとめ

氷川きよしの新曲「白睡蓮」は、松本隆の誕生日にリリースされ、彼の音楽的な旅路を新たに彩る作品として、多くのファンの心を捉えることでしょう。これからの活動にも注目が集まります。