2025年6月実施調査で判明、2027年卒インターン実施状況と早期選考の現状

2027年卒インターン調査

開催期間:6月18日〜6月30日

2027年卒インターン調査
2027年卒のインターンシップってどんな内容が多いの?
2027年卒のインターンシップでは、1Dayのオープン・カンパニーが約56.7%の企業で実施されており、5日間以上の長期インターンも約19%の企業が実施しています。夏の6~8月に集中しています。
インターンシップから早期選考って普通にあるの?
はい、2027年卒採用ではインターンシップを通じて早期選考を行う企業が50.4%、参加者を通常選考で優遇する企業も20.4%あり、約7割の企業が採用選考と連携しています。

2027年卒採用におけるインターンシップの実施状況

株式会社学情は、2027年卒業予定の学生を対象にしたインターンシップに関する調査を実施しました。この調査は、企業や団体の人事担当者を対象に行われ、インターネットを通じて行われました。その結果、2027年卒採用において1Dayなどのオープン・カンパニーを「実施する」と回答した企業は56.7%に上りました。

さらに、採用と連携可能な「5日間以上」のインターンシップを「実施する」と答えた企業は18.9%、また「実施を検討している」とした企業は27.8%で、計46.7%の企業が半数に迫る結果を示しました。

2027年卒で採用と連携可能なインターンシップ「実施する+検討」が半数に迫る。インターンシップ等からの早期選考実施企業は過半数に 画像 2

インターンシップ等からの早期選考の実施状況

調査結果によると、インターンシップ等を通じて早期選考を実施する企業は過半数に達しています。具体的には、「インターンシップ等の中で選考を行っている」と回答した企業は7.3%、また「参加者には3年生の3月を待たずに早期選考を実施」と答えた企業は43.1%で、合計すると50.4%の企業が早期選考を実施しています。

さらに、「参加者は通常選考で優遇」とする企業は20.4%であり、これを合わせると約70%の企業がインターンシップ等と採用選考を結び付けていることが分かります。これにより、企業はインターンシップ参加者の志望度が高く、より優れた人材を確保するための戦略を強化しています。

2027年卒で採用と連携可能なインターンシップ「実施する+検討」が半数に迫る。インターンシップ等からの早期選考実施企業は過半数に 画像 3

インターンシップ開催時期の傾向

インターンシップやオープン・カンパニーの開催開始時期については、2025年の6月から8月にかけて実施する企業が67.8%を占め、夏の3か月間に集中しています。具体的には、2025年8月が最多で30.0%、次いで6月が20.6%、7月が17.2%という結果となりました。

このような結果は、学生が夏休みを利用して参加しやすい時期にインターンシップを実施する企業の意向を反映しています。夏の3か月に集中していることから、企業はこの時期を利用して学生との接点を持ち、母集団形成を図ることを重視しています。

2027年卒で採用と連携可能なインターンシップ「実施する+検討」が半数に迫る。インターンシップ等からの早期選考実施企業は過半数に 画像 4

調査の背景と企業の意向

2025年卒採用からは、インターンシップで得た学生情報を採用選考に活用できるようになりました。特に、5日間以上のインターンシップを実施することで、企業は学生に対する理解を深め、より良いマッチングを図ることができると考えています。

調査においては、企業がインターンシップを実施する理由として、「学生の会社への理解が高く、承諾率も高い」「早期に実施することで意識の高い学生を獲得できる」といった意見が寄せられました。一方で、5日間のインターンシップに対しては学生側の負担感を懸念する声もあり、企業は慎重に実施を検討しています。

調査概要

調査は、2025年6月18日から30日の期間に実施され、株式会社学情が行いました。対象は企業・団体の人事担当者で、有効回答数は735社に上ります。調査方法はWeb上でのアンケート調査であり、各項目の数値は小数点第二位を四捨五入して表記されています。

株式会社学情について

株式会社学情は、東京都中央区に本社を置く企業で、東証プライム上場企業です。2004年から「20代通年採用」を提唱し、会員数260万人の「20代向け転職サイト」を運営しています。また、30代向けのダイレクトリクルーティングサービスや、スカウト型就職サイトなど、多様なサービスを展開しています。

さらに、同社は日本初の合同企業セミナーを開催した実績を持ち、外国人材の就職支援サービスも展開しています。

項目 結果
オープン・カンパニー実施企業 56.7%
5日間以上のインターンシップ実施企業 18.9%
インターンシップ等からの早期選考実施企業 50.4%
インターンシップ開催時期(6~8月) 67.8%

以上の調査結果から、2027年卒の採用活動において、インターンシップがますます重要な役割を果たしていることが明らかになりました。企業は学生との接点を持つために積極的に取り組んでおり、今後の採用活動においてもインターンシップがますます重要な要素となるでしょう。

参考リンク: