2024年9月開始、香りで睡眠質向上を実証した新フレグランス実験
ベストカレンダー編集部
2025年7月14日 12:17
睡眠質向上フレグランス実験
開催期間:9月25日〜10月16日

フレグランスによる睡眠の質向上に関する実証実験
株式会社JIMOSが展開するビューティーケアブランド『SINN PURETÉ(シンピュルテ)』は、睡眠の質を向上させるためのフレグランス開発を行い、慶應義塾大学の満倉教授と共同で実証実験を実施しました。この実験は、株式会社ゴールデンフィールドが運営する「悟空のきもち」とのコラボレーションにより実現したもので、睡眠空間に適した香りの効果を検証することを目的としています。
シンピュルテは、MINDFUL BEAUTY®をコンセプトに、脳波解析に基づいた香りを用いたビューティーケアアイテムを開発してきました。コロナ禍においてリブランディングを行い、フレグランスカテゴリを強化する中で、睡眠に関する悩みに着目しました。

実証実験の概要
実証実験は、2024年9月25日から2024年10月16日までの期間に、20代から50代の男女18名を対象に実施されました。被験者は、フレグランスの有無によって睡眠を分けて行い、各7日間の実験を行いました。
実験では、以下の手順でフレグランスを使用しました:
- 睡眠約1時間前にフレグランスを5プッシュ噴霧。
- 睡眠直前にもフレグランスを5プッシュ噴霧。
- 利き手と反対側の手首に睡眠測定デバイスを装着して就寝。
- 起床後に装置を外す。
香りなしの期間は、デバイス装着と起床のみを行いました。

心拍実験の結果
実験結果として、フレグランスを使用した場合、被験者の平均値において、N2(浅い睡眠段階)は0.69ポイント、N3(深い睡眠段階)は1.63ポイント上昇しました。この結果から、フレグランスの使用が睡眠の質にポジティブな影響を与えることが示されました。

スタンフォード眠気尺度(SSS)実験の結果
さらに、スタンフォード眠気尺度(SSS)を用いた実験も行われ、起床後30分の眠気について被験者にアンケートを実施しました。この結果、フレグランスの使用によって眠気の状態が14%改善したことが確認されました。
スタンフォード眠気尺度は、起床後の眠気の程度を自己評価するための尺度であり、以下の7つの状態から最も近いものを選択する形式です:
- 1. やる気があり、活発で、頭がさえていて、眠くない感じ
- 2. 最高とはいえないまでも、頭の働きが活発、集中していられる
- 3. くつろいで起きているが、少し頭がぼんやりして反応が悪い
- 4. 少しぼんやりしていて、何かしたいと思わない
- 5. ぼんやりしている、集中していられない、起きているのが困難
- 6. 眠いので横になりたい、ぼんやりしている
- 7. まどろんでいる、起きていられない、すぐに眠ってしまいそうだ

専門家のコメント
慶應義塾大学の満倉教授は、今回の実験結果に関して、香りの噴霧が睡眠の質に一定の変化をもたらし、深い睡眠が増加することで翌日の集中力が高まる可能性があると述べています。また、入眠前にフレグランスを噴霧する行為自体が入眠を促す儀式となり、より快適で上質な睡眠を導く効果が期待されるとしています。
悟空のきもちの代表である金田淳美さんは、頭皮から脳へ働きかける独自の施術を通じて、年間約15万人の人々を睡眠へと導いてきました。彼女は、香りが睡眠や疲労感に与える影響を重視しており、今回の共同開発に感動を示しています。

企業情報
悟空のきもちは、日本初の頭のほぐし専門店として2008年に京都に開店し、ドライヘッドスパの最高技術を提供しています。大阪心斎橋、大阪堂島、東京銀座、東京原宿神宮前に店舗を展開し、「睡眠のエンターテイメント」をテーマに、快適な眠りを追求しています。
SINN PURETÉ(シンピュルテ)は、MINDFUL BEAUTY®をコンセプトに、ハイブリッドナチュラル処方と脳波解析に基づいた香りを使用したビューティーケアブランドです。香りを通じて心を豊かに導き、ホリスティックな美しさをサポートすることを目指しています。
実験内容 | 結果 |
---|---|
心拍実験 | N2: 0.69pt上昇, N3: 1.63pt上昇 |
スタンフォード眠気尺度 | 眠気状態が14%改善 |
この実証実験により、フレグランスを使用することで睡眠の質が向上する可能性が示されました。今後、香りを活用した睡眠改善の取り組みがさらに進むことが期待されます。
参考リンク: