ロボトラックが7月14日に約12億円調達、物流自動運転を加速

ロボトラック資金調達

開催日:7月14日

ロボトラック資金調達
ロボトラックって何をしてる会社なの?
ロボトラックはトラック向けの自動運転技術を開発し、物流業界の人手不足などの課題を解決することを目指しているスタートアップ企業です。
今回の資金調達で何をする予定なの?
約12億円の資金は主に技術開発体制の強化に使われ、オリックスと連携してレベル4自動運転システムの事業化を進める計画です。

ロボトラック、約12億円の資金調達を実施

株式会社ロボトラックは、2025年7月14日、約12億円の資金調達を実施したことを発表しました。この資金調達は、グロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社をリード投資家として、オリックス株式会社やその他の複数の投資家からの引受を受けたプレシリーズAラウンドによるものです。

ロボトラックは、トラック向けの自動運転ソリューションを開発しているスタートアップであり、物流業界の2024年問題の解決を目指しています。特に、2024年問題とは、物流業界における人手不足や効率化の必要性が高まる中での課題を指します。

トラックの自動運転システムを開発するロボトラック、プレシリーズAラウンドで約12億円の資金調達、並びに経営体制強化を実施 画像 2

会社概要と創業者の背景

ロボトラックは、東京都中央区に本社を置き、代表取締役の羽賀雄介が指揮を執っています。創業者のNan Wuは、早稲田大学で自動運転技術の研究に従事し、その後米国で自動運転スタートアップの共同創業者として、世界初のレベル4自動運転大型トラックの開発を主導しました。

彼の豊富な経験と専門知識を活かし、2024年4月に日本でロボトラックを設立しました。設立後、同社は独自のAIアルゴリズムやテクノロジーを駆使し、経済産業省の「モビリティDX促進のための無人自動運転開発・実証支援事業」に採択されました。

さらに、会社設立から1年以内に新東名高速道路での100kmのレベル4相当の走行テストに成功し、今後の展望として2025年度に東京-名古屋間、2026年度に東京-大阪間での実証実験を計画しています。

資金調達の詳細と目的

ロボトラックは、2025年3月に約3億円のシードラウンド資金調達を行った後、今回のプレシリーズAラウンドで約12億円を調達しました。この資金は、主に技術開発体制の強化に使用される予定です。

新たに投資を受けるオリックスと連携し、レベル4自動運転システムの事業化を進める計画です。オリックス自動車は、物流業界向けにファイナンスやメンテナンスなどのソリューションを提供しており、ロボトラックの技術を通じて物流業界に貢献することを目指しています。

経営体制の強化と新代表の就任

2025年6月には、羽賀雄介が共同創業者として代表取締役CEOに就任しました。羽賀は慶應義塾大学を卒業後、三菱商事に入社し、いすゞ自動車の営業・マーケティング業務を担当。その後、宇宙航空事業で新規事業開発やスタートアップ投資を手掛け、SkyDriveでCOOとしての経験も持っています。

彼の豊富な実務経験を活かし、ロボトラックの成長に寄与することが期待されています。

代表と投資家のコメント

代表取締役の羽賀雄介は、投資家に対し感謝の意を表しつつ、「日本の物流の未来を支える」という大義に共感してもらえたことを嬉しく思っています。関東・関西間を軸としたレベル4自動運転の実現に向けて、心強い仲間と共に新たな未来を作っていく意欲を示しています。

投資家からのコメントも紹介されており、グロービス・キャピタル・パートナーズの野本遼平は、自動運転が「誰もが思い描く未来」であることを強調し、ロボトラックの技術に期待を寄せています。また、オリックスの渡辺展希は、ロボトラックとの協力を通じて物流業界の課題解決に取り組むことができることを喜んでいると述べています。

ロボトラックの基本情報

ロボトラックの本社所在地は東京都中央区新川1丁目15番11号小田中ビルで、設立日は2024年4月15日です。代表取締役CEOは羽賀雄介で、公式ウェブサイトはこちらです。

本記事では、ロボトラックの資金調達や経営体制の強化、今後の展望について詳しく紹介しました。ロボトラックは、物流業界の課題を解決するための重要な役割を果たすことを目指しています。

項目 詳細
会社名 株式会社ロボトラック
資金調達額 約12億円
設立日 2024年4月15日
代表者 羽賀雄介
本社所在地 東京都中央区新川1丁目15番11号小田中ビル
今後の展望 2025年度に東京-名古屋間、2026年度に東京-大阪間での実証実験を計画

ロボトラックは、今後の自動運転技術の発展と物流業界の課題解決に向けた取り組みを進めていく予定です。