7月11日開始!大滝詠一ナイアガラ・レコード50周年展の魅力
ベストカレンダー編集部
2025年7月12日 05:55
ナイアガラ50周年展
開催期間:7月11日〜8月3日
50周年を迎えた大滝詠一「ナイアガラ・レコード」特別企画展の開催
日本のポップス界において重要な存在である大滝詠一(1948 – 2013)によるレーベル「ナイアガラ・レコード」が、設立から50周年を迎えました。この記念すべき年を祝う特別企画展『Eiichi Ohtaki’s NIAGARA 50th Odyssey』が、東京都神保町のNew Galleryで開催されています。会期は2025年7月11日から8月3日までとなっており、月曜日は休廊ですが、7月21日は開館しています。
この展覧会では、「もしも今、東京・神保町に「ナイアガラ・レコード」の事務所があったら…」というテーマのもと、大滝詠一が集めた貴重な愛蔵品やレーベルのアートワークが多数展示されています。大滝の美意識が反映された空間は、時代を超えた「ナイアガラ」の魅力を体感できる仕掛けとなっています。
展示内容と特別なアートワーク
特に注目すべき展示の一つが、没後に発表されたアルバム『DEBUT AGAIN』のジャケットを再現したコーナーです。このコーナーでは、事務所の社長机に置かれた小物が展示されています。これらの小物は、生粋のナイアガラーであるイラストレーター・菅原芳人と造形作家のNaOによって制作されました。特に、タイプライターや黒田武士人形は、特定の型を取り寄せて再現されており、現物が残っていないアイテムも写真を参考にして形作られています。
さらに、菅原が手掛けたフィクション・ポスター『ナイアガラ夏まつりコンサート’85』も必見です。このポスターは、架空のコンサートが開催されていたらという設定で、オマージュやパロディが随所に散りばめられています。大滝のライブコンサートやプロダクトを考証した「フィクション」として、現実に近づくような作品となっています。
グッズと記念リリース
会場では、河村康輔やステレオテニスがデザインしたTシャツやハンカチーフ、アクリルキーホルダー、ロゴステッカーなど、ファン必見の本展限定グッズが展開されています。また、ナイアガラ盆踊りグッズや大滝詠一関連書籍、会場限定の福生銘菓「ふくうむ」など、多数の関連商品も取り扱っています。特に、7月7日にリリースされたばかりの50周年記念リミックス盤『Eiichi Ohtaki’s NIAGARA 50th Odyssey Remix EP』も販売中で、参加アーティストにはCorneliusやスチャダラパー、Night Tempoなどが名を連ねています。
このリミックス盤は、過去の名曲を新たな視点で再構築したものであり、日本ポップスの新たな可能性を示唆しています。大滝詠一の音楽は、今もなお多くのアーティストに影響を与え続けています。
大滝詠一の歴史と文化的影響
大滝詠一は、1973年のはっぴいえんど解散後に自身のレーベル“Niagara”を1975年に創設し、シュガー・ベイブなどのプロデュースを行いながら、多彩な作品を発表し続けてきました。特に、1981年に発表された名盤『A LONG VACATION』は累計出荷300万枚を記録し、世界的なシティポップ・ムーブメントを代表する作品として高く評価されています。
2025年には「大滝詠一ナイアガラ・レコード50周年」を迎えることとなり、彼の音楽と文化への貢献は今後も色あせることはありません。展覧会を通じて、彼の音楽に対する情熱や文化全般への愛情を感じ取ることができるでしょう。
特別企画展の概要とアクセス情報
特別企画展『Eiichi Ohtaki’s NIAGARA 50th Odyssey』の概要は以下の通りです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| タイトル | Eiichi Ohtaki’s NIAGARA 50th Odyssey |
| 会期 | 2025年7月11日(金) – 2025年8月3日(日)※月曜休廊(7月21日を除く) |
| 開館時間 | 12:00 – 20:00 |
| 入場料 | 無料 |
| 会場 | New Gallery | 東京都千代田区神田神保町1-28-1 mirio神保町 1階 |
| URL | https://newgallery-tokyo.com/niagara50thodyssey |
この特別企画展は、ナイアガラ・レコードの歴史を振り返りつつ、大滝詠一の音楽と文化への影響を再確認する貴重な機会です。大滝詠一の精神が今も息づくこの展示を通じて、彼の偉大な業績を感じることができるのではないでしょうか。
参考リンク: