2025年7月12日開始 大阪万博でサウジ文化ウィーク開催、多彩な伝統工芸体験

サウジ文化ウィークの開催概要

2025年大阪・関西万博において、サウジアラビア王国館が主催する「サウジ文化ウィーク」が、2025年7月12日（土）から15日（火）までの期間、ギャラリーEASTで開催されます。このイベントは、サウジアラビアと日本の友好関係70周年を記念し、文化省の「工芸の年」に合わせて実施されるものです。

サウジ文化ウィークでは、サウジアラビアの主要文化機関である「王立伝統芸術研究所（WRTH）」「ムハンマド・ビン・サルマン皇太子国際アラビア書道センター」「サウジアラビア遺産委員会」との共同開催により、サウジアラビアの豊かな文化と遺産を紹介します。

サウジ文化ウィークのプログラム内容

この文化イベントでは、サウジアラビアの多様な文化体験が提供されます。特に注目すべきは、以下のようなプログラムです。

• 王立伝統芸術研究所（WRTH）: サウジアラビアと日本のクリエイティビティを共有する文化交流プログラムを提供します。来場者は、サウジアラビアの芸術作品や伝統工芸品を日本の視点で再解釈した展示を楽しむことができます。
• ムハンマド・ビン・サルマン皇太子国際アラビア書道センター: アラビア書道の美学を称え、来場者にインタラクティブな体験を提供します。書道家による実演やワークショップが行われます。
• サウジアラビア遺産委員会: サウジアラビアの伝統的な手織り技法を紹介し、熟練の職人による実演を通じて、文化的な背景を学ぶことができます。

王立伝統芸術研究所（WRTH）のプログラム詳細

WRTHが提供するプログラムでは、サウジアラビアと日本を結ぶ架け橋としての役割を果たす芸術と工芸に焦点を当てています。特に、サウジアラビアのビシュトと日本の着物を融合させたオリジナル衣装によるライブパフォーマンスが予定されています。このパフォーマンスでは、両国の職人が協力し、共通の文化的価値観を体現した衣装を制作します。

さらに、来場者は多感覚的な旅を体験し、サウジアラビアの豊かな伝統からインスパイアされたパターンやモチーフを楽しむことができます。

ムハンマド・ビン・サルマン皇太子国際アラビア書道センターのプログラム

このセンターでは、アラビア書道の美学や職人技を称えるための文化的取り組みが行われます。2人のサウジアラビアの書道家が陶器やヤシの葉で作られた紙を使用して実演を行い、来場者は日本語通訳付きのアラビア書道ワークショップに参加することができます。

このワークショップは、来場者がアラビア書道の基本を学ぶ貴重な機会となるでしょう。

サウジアラビア遺産委員会の取り組み

サウジアラビア遺産委員会では、伝統的な手織り技法を紹介するプログラムが展開されます。特に、ベドウィン女性による手織りの実演が行われ、羊毛を使用して鮮やかな幾何学模様が織り上げられます。これにより、サウジアラビアの伝統的な織物文化を体感することができます。

また、ナジュド地方の伝統を反映した陶芸制作の実演も行われ、地元の土から採れた粘土を使用して、生活に欠かせない器が成形される過程を見ることができます。

文化イベントの意義

サウジ文化ウィークは、伝統工芸を主要テーマに据え、サウジアラビアの生きた文化遺産に訪問者が没入できる一連の文化イベントを企画しています。職人技や物語の伝承、儀式に焦点を当て、文化間の対話を促進することを目的としています。

このような取り組みは、サウジアラビアの文化を深く理解し、両国の友好関係をさらに強化する機会となるでしょう。

万博期間中のその他のイベント

「サウジ文化ウィーク」終了後も、2025年大阪・関西万博サウジアラビア王国館では、様々なイベントが企画されています。ライブパフォーマンスやダンス、伝統芸能などが行われ、来場者はサウジアラビアの文化をさらに深く体験できます。

特に、2025年9月23日のサウジアラビア建国記念日を祝うイベントなど、重要な節目を祝うプログラムも用意されています。また、「進化する都市」「持続可能な海」「無限の人間の可能性」「イノベーションの頂点」といったテーマに基づく没入型ルームとギャラリーも設置され、訪問者はエキサイティングな旅を楽しむことができます。

まとめ

このように、2025年大阪・関西万博におけるサウジ文化ウィークは、サウジアラビアの文化を深く理解するための貴重な機会となるでしょう。多様なプログラムを通じて、両国の文化的交流が促進されることが期待されます。