2025年7月発表:マイナビ2026年卒就活調査の最新動向
ベストカレンダー編集部
2025年7月11日 11:54
マイナビ2026年卒調査発表
開催日:7月11日
「マイナビ2026年卒 大学生キャリア意向調査6月」の結果発表
2025年7月11日、株式会社マイナビは「マイナビ2026年卒 大学生キャリア意向調査6月<就職活動・進路決定>」の結果を発表しました。この調査は、2026年3月に卒業予定の全国の大学生や大学院生を対象に実施され、就職活動の状況や進路決定に関する重要なデータを提供しています。
調査結果によれば、6月末時点での内々定保有率は82.8%に達し、前年比で1.1ポイントの増加が見られました。また、活動継続率は35.6%となり、前年より0.1ポイント減少しました。これは、3人に2人が就職活動を終了したことを示しています。
就職活動の現状
調査によると、4月から6月にかけてエントリー社数が増加し、6月末までの累計エントリー社数は過去5年間で最多の28.5社に達しました。このことは、学生たちが積極的に企業にアプローチしていることを示しています。
特に注目すべきは、3月上旬時点での見込み内々定社数が平均2.6社であったのに対し、6月末時点での内々定保有社数は平均1.8社となり、0.8社の差が生じている点です。これは、学生たちの内々定獲得に向けた活動が思うように進んでいない可能性を示唆しています。
内々定保有率と活動状況
内々定保有率は文系と理系で異なる傾向が見られました。文系学生の内々定保有率は81.4%、理系学生は85.1%となり、3月末時点では理系が文系を20.3ポイント上回っていましたが、6月末にはその差が3.7ポイントに縮まっています。
活動継続率は、文系学生が41.3%、理系学生が26.8%であり、どちらも前月から減少しています。このデータは、就職活動の進展が文理によって異なることを示しています。
エントリー社数の変化
直近5年間のデータを比較すると、2022年卒から2025年卒までは、2月末までのエントリー社数は増加傾向にありましたが、3月以降は減少傾向にありました。これは、インターンシップ等の活動が活発化したことや、企業の採用選考が早期化したことが要因とされています。
2026年卒の調査では、2月までのエントリー社数が減少した一方で、4月から6月にかけてのエントリー社数が前年から大幅に増加しています。このような変化は、学生の就職活動のスタイルの変化や企業の採用戦略に影響されていると考えられます。
内々定保有者の活動状況
内々定保有者に対する質問では、今後何社の選考を受ける予定かとの問いに対し、平均3.9社と前年から0.3社の増加が見られました。特に、内々定を持ちながら活動を続ける学生は、選考参加意欲が高まっており、内々定者の活動が活発であることが特徴的です。
また、就職活動をいつまで続ける予定かについては、内々定保有者の約半数が「今年7月」と回答しており、未内々定者は各月に回答が分散する結果となりました。内定式のある10月まで活動を続けるとの回答が多数派であり、内々定保有者では90.9%、未内々定者では63.8%となっています。
調査の背景と今後の展望
調査担当者のコメントによると、6月に内々定率が8割を超えたものの、内々定社数が3月時点の見込みよりも少ないため、学生たちの活動が想定通りに進んでいない可能性があるとのことです。特に内々定を持ちながら活動を継続する学生が増加していることは、就職市場の変化を反映しています。
また、4月から6月のエントリー社数の増加は、企業の選考時期の分散や学生の志向の変化により、就職活動の「終わり方」が複雑化していることを示しています。学生たちには、自身の価値観や納得感を重視しながら、最良の選択をしてほしいとの期待が寄せられています。
調査概要
「マイナビ2026年卒 大学生キャリア意向調査6月」の調査概要は以下の通りです。
- 調査期間:2025年6月25日(水)~2025年6月30日(月)
- 調査方法:マイナビ2026会員(退会者含む)にWEB DMを配信し、インターネットアンケートにて回収
- 調査対象:2026年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生
- 調査機関:自社調べ
- 有効回答数:1,801名(文系男子314名、文系女子710名、理系男子423名、理系女子354名)
調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。詳細な調査結果は、マイナビの公式サイトで確認できます。
まとめ
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 内々定保有率 | 82.8% |
| 活動継続率 | 35.6% |
| 累計エントリー社数 | 28.5社 |
| 内々定保有社数(平均) | 1.8社 |
| 今後の選考受験社数(平均) | 3.9社 |
この調査結果は、2026年卒の学生たちがどのように就職活動を進めているのかを示す重要なデータとなっています。特に内々定保有者の活動状況やエントリー社数の増加は、今後の就職市場における動向を読み解く上での参考材料となるでしょう。
参考リンク: