2025年7月19日開始の夏休み予算は2年連続減少、猛暑と物価高が影響
ベストカレンダー編集部
2025年7月10日 12:29
夏休み予算減少調査
開催期間:7月19日〜9月30日

夏休み予算は平均57,284円、猛暑・物価高で2年連続微減
株式会社インテージは、全国の15歳から79歳の男女5,000人を対象に実施した「夏休み」に関する調査結果を公開しました。この調査によると、2025年の夏休み予算は平均57,284円であり、2023年のピーク60,146円から減少しています。この減少は、物価高や円安の影響が大きいとされています。
調査結果では、全体の70.1%が「物価高・円安が夏休みの予定に影響する」と回答しています。特に、猛暑の影響で屋外アクティビティの計画が減少していることが顕著です。

夏休みの過ごし方と予算の傾向
今年の夏休みの過ごし方について、最も多い選択肢は「自宅で過ごす」で37.5%を占めています。次いで「国内旅行(宿泊あり)」が18.3%、そして「ショッピングや食事など」が17.2%となっています。これらの選択肢は昨年よりも減少しており、特に「キャンプ/バーベキュー」「公園」「テーマパーク」といった屋外アクティビティの減少が顕著です。
このような行動の控えめさは、猛暑の影響による防衛意識の高まりを反映していると考えられます。特に、猛暑がなかった場合の理想的な過ごし方を尋ねたところ、「テーマパーク」が3.5倍、「遊園地」が3.2倍、「大阪・関西万博」が2.4倍のギャップが見られました。これにより、屋外で過ごすことに対する希望と現実の乖離が明らかになりました。

屋外アクティビティの減少
猛暑の影響で、今年の夏休みでは屋外アクティビティの計画が減少する傾向が見られます。具体的には、以下のようなアクティビティが減少しています:
- キャンプ/バーベキュー
- 公園での過ごし方
- テーマパークの訪問
これらのアクティビティは、気温が高いと参加することが難しくなるため、全体的な行動が控えられる結果となっています。

海外旅行に関する予算の変化
海外旅行に関しては、2023年の平均513,987円から2024年の443,058円、そして2025年には401,707円と、2年連続で減少しています。特に、前年から4万円の減少が見られ、全体の90.7%の金額となっています。また、一昨年と比較すると、2割以上の減少が確認されています。
このような減少の背景には、渡航先の選択が影響しています。特に、「韓国」が23.7%でトップの人気を誇り、比較的予算が低めの旅行先へのシフトが見られます。これにより、全体の海外旅行にかける予算が押し下げられています。

為替相場と旅行意向の関係
最近のドル円相場は一時160円台に達し、現在は145円前後で推移しています。海外旅行に行きたいと思う為替相場については、約半数が「100円未満」または「110円未満」を希望しています。これに対し、最近の為替相場では旅行意向が低く、140円台以上でも行きたい人は意向者のうち1割弱となっています。
このような状況から、為替相場が海外旅行の意向に大きな影響を与えていることがわかります。特に、過半数が許容する「100円未満」「110円未満」との開きが40円以上あるため、為替相場が旅行計画における足かせとなっている可能性があります。

調査結果のまとめ
今年の夏休みに関する調査結果からは、以下のような傾向が見られました:
項目 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
---|---|---|---|
夏休み予算(円) | 60,146 | 58,561 | 57,284 |
屋外アクティビティの人気 | 減少傾向 | 減少傾向 | 減少傾向 |
海外旅行予算(円) | 513,987 | 443,058 | 401,707 |
人気の渡航先 | 韓国 | 韓国 | 韓国 |
調査結果からは、猛暑と物価高・円安が影響し、夏休みの過ごし方や予算に変化が見られることが明らかとなりました。屋外アクティビティの減少や、海外旅行における予算の減少は、今後の夏休みの過ごし方に大きな影響を与えることが予想されます。
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