2025年5月開始、UPSIDERの国内最大級ベンチャーデットファンド設立
ベストカレンダー編集部
2025年7月9日 12:14
UPSIDER新ファンド設立
開催日:5月1日

UPSIDERが新たなベンチャーデットファンドを設立
株式会社UPSIDER(代表取締役:宮城 徹・水野 智規)は、子会社である株式会社UPSIDER Capital(代表取締役:石神 直樹)を通じて、ベンチャーデットファンド「UPSIDER BLUE DREAM Growth Fund 2号」の設立を発表しました。このファンドは、2025年5月にファイナルクローズを完了し、総額143億円での運用を開始します。
これにより、2023年12月に設立された第1号ファンドと合わせた累計ファンド総額は243億円となり、独立系ベンチャーデットファンドとして国内最大規模を誇ることになります。このファンドは、スタートアップ企業への資金供給を目的としており、特にグロースステージの企業に焦点を当てています。

ファンド設立の背景とその成果
UPSIDER Capitalは、2023年12月にみずほフィナンシャルグループ(みずほFG)との合弁事業として「UPSIDER BLUE DREAM Fund」を設立しました。このファンドは、スタートアップと金融機関が抱える資金調達や融資実務の課題に対して、テクノロジーを駆使して解決策を提供することを目指しています。
具体的には、UPSIDERが開発したキャッシュフロー予測技術と事業の成長性を考慮した与信モデルを用いて、平均10営業日以内に審査を行い、迅速な資金供給を実現しています。さらに、銀行APIを活用したリアルタイムのキャッシュフローデータを基に、モニタリング機能を強化し、最大10億円規模の融資を提供できる体制を整えています。

貸付実績と評価
本ファンドはすでに一部の出資者による先行運用を開始しており、2025年5月末時点での貸付実績は累計130億円を超えています。これは独立系ベンチャーデットファンドとして国内最大級の実行規模であり、金融機関からも高い評価を得ています。
スタートアップからの資金調達ニーズが高まる中、UPSIDER Capitalはこのニーズに応えるべく、さらなる成長企業への選択肢を提供するために本ファンドの設立に至りました。
新たな投資家の参画
本ファンドには、みずほFGが中核的な出資者として引き続き参画するほか、以下の金融機関や機関投資家が新たにLP投資家として参加しています:
- 京都キャピタルパートナーズ株式会社
- 株式会社山陰合同銀行
- 株式会社名古屋銀行
- 株式会社広島銀行
- 株式会社福岡銀行
- 富国生命保険相互会社
- 三井住友信託銀行株式会社
これにより、都市銀行や地方銀行、保険会社など異なる業態の金融機関との連携が実現し、ファンドの資金供給機能を強化することが可能となります。
オープンな金融インフラの構築
UPSIDER Capitalは、これらの新たな投資家とともに、地域や業種を問わないオープンな金融インフラの整備を進めていく方針です。これにより、スタートアップ支援の強化だけでなく、人口減少や人手不足といった社会課題への対応も目指しています。
今後は、AIによるキャッシュフロー予測やリアルタイムデータのモニタリング体制を活用し、さらなる資金提供の在り方を模索しながら、日本全体を支える融資プラットフォームの構築を目指します。
ファンドの概要
以下にUPSIDER BLUE DREAM Growth Fund 2号の概要をまとめます:
項目 | 内容 |
---|---|
正式名称 | UPSIDER BLUE DREAM Growth Fund 2号 投資事業有限責任組合 |
運営会社 | UPSIDER Capital |
出資金総額 | 約143億円 |
LP投資家 | みずほ銀行、京都キャピタルパートナーズ、山陰合同銀行、名古屋銀行、広島銀行、福岡銀行、富国生命保険、三井住友信託銀行、UPSIDER |
融資対象 | グロースステージのスタートアップ |
融資金額 | 最大10億円(1社あたり) |
設立 | 2025年5月 |
UPSIDER Capitalは、企業のサステナブルな成長を支援する新たな金融サービスの開発・提供を行い、今後もスタートアップや中小企業との連携を強化していく方針です。
本プレスリリースに記載された情報は、発表日現在のものであり、今後の展開に注目が集まります。
参考リンク: