2025年9月開始 日本初の宇宙ビジネス即戦力育成プログラム開校

日本初の宇宙ビジネス基礎研修プログラム『SPACETIDE Academy』が開校

急成長する宇宙産業において、即戦力人財を業界横断で育成するための新たな取り組みとして、一般社団法人SPACETIDEが「SPACETIDE Academy」を開校することを発表しました。このプログラムは、2025年9月より東京・虎ノ門で定期的に開催される「宇宙ビジネス“即戦力”育成合宿」を中心に、宇宙ビジネスに関する基礎知識を体系的に学ぶことを目的としています。

本発表は、2025年7月8日に開催された国際宇宙ビジネスカンファレンス『SPACETIDE 2025』のパネルディスカッション「宇宙ビジネス成功の鍵を握る、人財戦略」において、SPACETIDE Academyプログラム開発責任者の金澤誠氏によって行われました。

宇宙産業の成長と人財育成の必要性

現在、宇宙ビジネス市場は急速に拡大しています。2023年時点での市場規模は95兆円とされており、2035年には250兆円を超えると予測されています。日本政府も2030年代初頭までに国内の宇宙産業規模を2017年比で倍増させる目標を掲げています。しかし、こうした急成長に対し、宇宙業界では慢性的な人財不足が深刻化しています。

SPACETIDEでは、経済産業省の調査事業に採択され、宇宙業界最大級の合同採用イベント「SPACETIDE Career Connect」の開催や、人事責任者ワークショップを通じて、宇宙ビジネスに関心を持つ人財の転職・就職を促進し、宇宙関連企業の採用力を強化してきました。しかし、研修機会の不足が、新人社員や異業種からの転身者にとっての課題となっています。

SPACETIDE Academyの特徴

SPACETIDE Academyは、宇宙業界で即戦力として活躍できる人財を育成するために設立されました。プログラムの主な特徴は以下の通りです。

• 理論ではなく実践：短期間で実務に即した知識・スキルを定着させるカリキュラム。
• 講義ではなく体験：ワークショップなどのアウトプット重視の形式。
• 業界横断の共育：異なる企業間でのネットワーク形成を促進。

このような特徴により、参加者は実務に即応できる知識を短期間で習得することが可能です。また、宇宙業界に新たに挑戦する企業や異業種からの参入希望者にも、基礎を最短で学べる機会を提供することを目指しています。

関係者のコメント

SPACETIDE Academyの開校に際し、関係者からのコメントも寄せられています。

SPACETIDE 代表理事 兼 CEO　石田真康

「SPACETIDE Academyが開校できたことを大変嬉しく思います。即戦力人財の不足に対する解決策として、高品質な研修プログラムを提供していく所存です。」

SPACETIDE Head of People Development Program（SPACETIDE Academy プログラム開発責任者）　金澤誠

「人的基盤の強化は業界全体の課題です。本プログラムを通じて、宇宙に関心を持つ人財のプールを拡大し、即戦力人財の育成を加速させます。」

アクセルスペースホールディングス 取締役CHRO　濵田牧子

「SPACETIDE Academyは、業界全体で実践的な人財育成に取り組むための大きな一歩となると考えています。」

グロービス経営大学院 特任副学長 教授　田久保善彦

「業界構造や専門性を理解し、実務に即応できる人財の育成が不可欠です。このプログラムは貴重な機会です。」

まとめ

SPACETIDE Academyは、日本初の業界横断型宇宙ビジネス基礎研修プログラムとして、宇宙産業における即戦力人財の育成を目指しています。急成長する宇宙市場において、必要な知識とスキルを短期間で習得できるこのプログラムは、宇宙業界の持続的な発展に寄与することが期待されています。

このように、SPACETIDE Academyは宇宙産業の人財育成において重要な役割を果たすことが期待されており、業界全体での人財戦略の強化に寄与することでしょう。