2025年7月6日誕生!広島空港にメキシコ友好の平和壁画設置
ベストカレンダー編集部
2025年7月6日 16:51
広島空港平和壁画完成
開催日:7月6日

広島空港に平和の壁画が誕生
広島県とメキシコの友好関係を象徴する壁画が、2025年7月6日、広島空港に誕生します。このプロジェクトは「核のない世界へ 広島メキシコ友好壁画」と名付けられ、広島とメキシコの深い絆を表現するものです。原爆投下から80年を迎える年に、両国の平和への願いを込めたこの壁画は、世界に向けた重要なメッセージを発信することを目的としています。

プロジェクトの背景と趣旨
広島県とメキシコ・グアナファト州は、2014年に友好提携を結びました。この提携は、マツダ社のメキシコ進出をきっかけに始まり、さらに東京オリンピックの際には、広島県がメキシコのオリンピック代表団全競技のホストタウンとなるなど、両国の交流が深まりました。特に、メキシコは核兵器の廃絶に向けた活動を積極的に行っており、その姿勢が評価されています。
この壁画プロジェクトは、以下の三つの要素をテーマにしています。
- 広島県とメキシコが築いてきた友好関係
- 両国が共有する核兵器のない世界への取り組み
- ノーベル平和賞受賞者のつながり
これらの要素を通じて、広島空港から平和のメッセージを発信することを目指しています。また、このプロジェクトは「広島を世界一アートな街にする」ことを目指す「つなげるアート」プロジェクトの第4弾として実施されます。

実行責任者のプロフィール
本プロジェクトの実行責任者は、メキシコ人の父と日本人の母を持つグティエレス一郎とグティエレス実の兄弟です。兄の一郎は、ピースボートの国際コーディネーターとして活動し、南米などで被爆者の証言活動を支えてきました。弟の実は、マツダのメキシコ支社で社長通訳を務め、広島県とグアナファト州の友好提携を支え続けています。東京オリンピックでは、メキシコ選手団の通訳も担当しました。
この兄弟は、メキシコ・オリンピック委員会に壁画制作を提案し、2021年にはその完成披露式を主催しています。昨年の湯崎知事のメキシコ訪問時には、この壁画も視察されました。

アーティストの紹介
壁画を制作するのは、メキシコ人壁画家の姉弟、Adri del Rocio氏とCarlos Alberto GH氏です。彼らは北米、南米、ヨーロッパ、中近東、アジアなど25カ国以上で壁画を制作しており、その中には巨大な作品も含まれています。壁画制作にあたっては、メキシコ在住の被爆者である山下泰昭氏から被爆証言を聞き、七宝作家で被爆者の田中稔子氏からも証言や作品に関する助言を受けています。
このように、アーティストたちは被爆者の証言を基に、深い意味を持つ作品を創り上げることを目指しています。

プロジェクトの進行と今後の予定
このプロジェクトは、2024年にノーベル平和賞を受賞した日本被団協の賛同を受けており、7月18日には広島県庁で共同記者会見が行われます。この会見には、広島県被団協の箕牧智之理事長も参加予定です。
また、メキシコの非核外交との関連も深く、1967年にラテンアメリカ・カリブ地域で初めての非核兵器地帯条約を主導したメキシコの外交官、故アルフォンソ・ガルシア・ロブレス氏は1982年にノーベル平和賞を受賞しています。このプロジェクトは、彼の功績を称える意図も含まれています。
さらに、メキシコは核兵器禁止条約の提案国としても名を連ねており、この壁画は両国の受賞者のつながりを象徴するものとなります。

クラウドファンディングの開始
プロジェクト実現に向けて、7月7日から9月7日までクラウドファンディングが開始されます。支援者の名前や企業名は、記念プレートに刻印される予定です。また、壁画の完成披露式は10月15日に予定されており、湯崎県知事も出席する見込みです。
このプロジェクトの成功には、メディアの皆様の周知が不可欠です。記者会見への取材もお待ちしております。

プロジェクトの概要まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
プロジェクト名 | 核のない世界へ 広島メキシコ友好壁画 |
場所 | 広島空港 |
完成披露式日時 | 2025年10月15日(水)9時(予定) |
アーティスト | Adri del Rocio & Carlos Alberto GH |
実行委員会構成メンバー | グティエレス一郎、グティエレス実、山邊昌太郎、松村真澄 |
クラウドファンディング期間 | 2023年7月7日〜9月7日 |
このプロジェクトは、広島とメキシコの友好関係を深め、核のない世界を目指す重要な取り組みです。多くの人々がこの活動に参加し、支援することが期待されています。
参考リンク: