2025年7月4日発表 大阪万博サウジアラビア館の医療革新MOU

大阪万博サウジ館MOU締結

開催日:7月4日

大阪万博サウジ館MOU締結
サウジアラビア王国館って大阪万博で何をするの?
大阪万博2025のサウジアラビア王国館では、アルファイサル大学と日本のメディデントが医療イノベーション推進のための覚書を締結し、AI診断や医療教育などの共同プロジェクトを展開します。
この覚書(MOU)で具体的にどんな医療技術が進むの?
AIを活用した診断試験や没入型医療教育モジュール、XRによる外科トレーニング、3Dプリント生体材料の研究開発など、最先端技術を用いた多様な医療ソリューションの実用化が加速されます。

2025年大阪・関西万博におけるサウジアラビア王国館の新たな取り組み

2025年7月4日、サウジアラビアのリヤドに位置するアルファイサル大学が、日本の株式会社メディデントと画期的な覚書(MOU)を締結しました。この提携は、公平で技術を活用した医療イノベーションの基準を確立し、両国をグローバルな医療進歩の共同設計者として位置付けることを目的としています。

サウジアラビア王国館は、大阪万博2025の西ゲート内コネクティングゾーン(C14-01)に位置し、毎日9:00~21:00まで開館しています。このパビリオンは、アルファイサル大学が2025年大阪関西万博に参加し、リヤド・ヘルス・シティの学術的な触媒および応用研究のエンジンとしての役割を確立するために設けられました。

覚書(MOU)の内容と初期プロジェクトについて

この覚書により、両機関は研究成果を実用的な医療ソリューションへと迅速に展開する動きが加速することになります。MOUには、以下の初期プロジェクトが含まれています。

  • AIを活用した診断試験
  • 没入型医療教育モジュール
  • 教員交流

これらのプロジェクトは、2025年末にサウジアラビア・リヤドのアルファイサル大学ヘルス・イノベーション・センターにて開始される予定です。

推進される分野

このパートナーシップは、以下の分野において推進されます。

  1. イノベーション・ラボ: AI診断、XR(拡張現実)による外科トレーニング、3Dプリント生体材料、医療システムのデジタル化に関する共同パイロットプロジェクト
  2. 知識交流: 共同開発による認定プログラム、ワークショップ、フェローシップ交流
  3. エコシステムの成長: ヘルステック系スタートアップに対する国境を越えたインキュベーション支援
  4. 技術の現地化: SFDA(サウジ食品医薬品庁)のガバナンスのもとでの日本の医療技術の倫理的適用
  5. グローバル共同発見: 新興医療技術分野における共同研究開発

調印式の参加者と発言内容

調印式には、以下の著名な出席者が参加しました。

  • ガーズィー・ファイサル・ビンザグル駐日サウジアラビア王国大使、兼、サウジアラビア王国館政府代表
  • 富田 大介 博士: 株式会社メディデント代表取締役/一般社団法人日本オーラルヘルス協会(JOHA)会長
  • ヌール・A・アル・サアドゥーン氏: アルファイサル大学 ヘルス・イノベーション&バイオテックセンター 所長
  • モハメド・アブデルハキム 博士: 株式会社メディデント・一般社団法人日本オーラルヘルス協会(JOHA)会長 副所長/日本医科大学

ガーズィー・ファイサル・ビンザグル大使は、「サウジアラビアのダイナミックな機関ビジョンと、日本が世界的に評価される精密医療、技術統合、多職種連携ケアモデルにおける専門知識を融合させることで、この新たな連携は、具体的な臨床課題に対応しつつ包摂的な進歩を促進する倫理的で拡張可能なイノベーションへの共通のコミットメントを基盤としています。」と述べました。

また、ヌール・A・アル・サアドゥーン氏は、「本日は単なる署名ではありません。これは重力の転換点です。日本のような世界的イノベーターがリヤドを主要なパートナーに選ぶということは、ビジョン2030が描いた構想の証明です。この覚書の発表は、世界に向けた招待状です。」と語りました。

サウジアラビア王国館のビジネスイベントプログラム

サウジアラビア王国館は、2025年大阪関西万博において、協力を促進しグローバルなパートナーシップを築くための魅力的なビジネスイベントプログラムを継続しています。パビリオンの専用コラボレーションハブにおいて、6ヶ月間の万博期間中に150件を超えるビジネスイベントが開催され、多国間連携の戦略的プラットフォームを提供します。

これらのビジネスイベントは、投資、スポーツ、持続可能性、開発など、主要なテーマを巡るステークホルダー間の意味のある対話を促進し、より良い未来に向けた共通のビジョンに貢献します。各イベントは、政府代表者やビジネスリーダーを含む幅広い参加者を集めるように設計されています。

サウジアラビア王国館の役割

サウジアラビア王国館は、インパクトのある関与のための専用スペースを提供し、ステークホルダーがグローバルなつながりを築くことを可能にします。これにより、サウジアラビア王国館は国際的な協業とイノベーションのハブとして位置付けられます。

アルファイサル大学と株式会社メディデントの紹介

アルファイサル大学は、2002年に設立された非営利のNCAAA認定高等教育機関で、サウジアラビアの首都リヤドに位置しています。毎年、50カ国以上から6,000人を超える学生が卒業しており、医療教育とトランスレーショナル研究の分野で国内有数のリーダーとして、サウジアラビアの「ビジョン2030」医療改革の戦略的設計者としての役割を果たしています。

一方、株式会社メディデントは、2011年に東京に本社を設立し、統合的な口腔・全身医療モデルと多職種連携医療技術の展開における先駆者として知られています。医療の進歩を通じて、同社は人々の身体的・精神的健康を支援し、教育、文化、スポーツなど多様な分野においての豊かな生活に貢献することを目指しています。

項目 内容
覚書(MOU)締結日 2025年7月4日
参加機関 アルファイサル大学、株式会社メディデント
主なプロジェクト AI診断試験、医療教育モジュール、教員交流
ビジネスイベント数 150件以上
場所 大阪万博2025 サウジアラビア王国館

このように、2025年大阪・関西万博におけるサウジアラビア王国館は、国際的な医療イノベーションの推進に向けた重要なステップを踏み出しています。両国の協力によって生まれる新たな医療技術や教育プログラムは、今後の医療分野において大きな影響を与えることが期待されます。

参考リンク: