7月4日公開『キャンドルスティック』新資金調達で映画業界変革へ

映画『キャンドルスティック』の概要と公開日

映画『キャンドルスティック』は、2025年7月4日（金）に新宿バルト9ほか全国で公開される予定です。本作は、阿部寛と菜々緒が主演を務め、世界を舞台にした頭脳戦や裏切り、駆け引きを描く前代未聞のマネーサスペンスです。

物語の舞台は、2019年5月7日、平成から令和へと元号が変わる日。この日は日本の金融システムが最も隙だらけの日とも言われています。元天才ハッカーの野原（阿部寛）は、難攻不落のAIを騙し、大金を手に入れる計画を立てます。FXトレーダーの杏子（菜々緒）を含む10人のキャラクターが、騙し合いとスリルに満ちたミッションに挑む様子が描かれます。

新たな資金調達モデルの導入

本作の製作にあたって、株式会社ジャズインベストメントは従来の製作委員会方式に代わる新しい資金調達・運用モデルを採用しました。この新モデルは、映画製作をより多くの一般投資家に開かれたものにすることを目的としています。

具体的には、映画・映像の企画立案を担う「ジャズフィルム」が製作を行い、資金調達や運営、宣伝・配給も一貫してジャズインベストメントが手がけます。この新しい仕組みにより、一般投資家が参加しやすくなり、映画製作の効率性が向上します。

一般投資家の参加を促す仕組み

従来の日本の映画製作では、製作委員会方式が主流であり、主に映画業界の関係会社や大手企業が出資するため、一般の投資家が参加することは難しい状況でした。しかし、ジャズインベストメントは新たに「匿名組合」を作り、様々な作業をまとめて行うことで無駄な費用を削減し、効率的な映画製作を実現します。

また、出資者には配当金に加えて、個別に話し合いを行い、その他のメリットも提供することが計画されています。これにより、投資家は映画製作に対してより深く関与し、リターンを期待できる仕組みが整えられています。

国内外での収入の多様化

日本の映画事業はこれまで、収入の8～9割を国内の興行収入に依存していました。そのため、国内の興行成績が悪化すると、全体の収益にも影響が出ることが多かったのです。ジャズインベストメントは、国内と海外の収入の割合を5対5にすることを目指しています。

具体的には、台湾企業である美陸達股份有限公司（日鹿株式会社）との協力を通じて、海外市場での販売を意識した資金調達やプロモーションを展開していく方針です。

収益の多様化と投資家への還元

映画『キャンドルスティック』では、映画館での興行収入に加え、配信権、放送権、商品化権など、様々な収益源を重視しています。このアプローチにより、投資家の皆様には高い収益を期待していただけることを目指しています。

さらに、作品に関わる諸権利が一社に集約されることで、許諾や交渉が円滑に進むだけでなく、迅速かつ的確な意思決定が可能になります。これにより、作品の最適な収益源を見つけ出し、収益機会を最大限に広げることが期待されています。

新たな事業構築の道筋

ジャズインベストメントは、映画製作における新たな事業構築の道筋を確立することを目指しています。『キャンドルスティック』での取り組みを通じて、映画業界における資金調達の在り方を変革し、より多くの人々が映画製作に参加できる環境を整えることが期待されています。

映画『キャンドルスティック』の製作・配給情報

映画『キャンドルスティック』の製作は、ジャズフィルムとジャズインベストメントが共同で行い、配給はティ・ジョイが担当します。監督は米倉強太、脚本・チーフプロデューサーには小椋悟が名を連ねています。

出演者には、阿部寛、菜々緒、アリッサ・チア、サヘル・ローズ、津田健次郎、リン・ボーホン、YOUNG DAIS、マフティ・ホセイン・シルディ、デイヴィッド・リッジス、タン・ヨンシューが含まれています。

会社概要

ジャズインベストメント株式会社の所在地は東京都千代田区霞が関3-6-15 霞が関MHタワーズ6Fで、代表者は川村徹彦です。設立日は2024年1月30日で、資本金は1,000万円（2025年4月現在）です。

まとめ

映画『キャンドルスティック』は、阿部寛と菜々緒の主演によるマネーサスペンスであり、7月4日（金）に全国公開されます。新たな資金調達モデルを採用し、一般投資家の参加を促進することで、映画製作の新しい形を提案しています。また、国内外での収入の多様化を目指し、投資家への還元にも注力しています。

本記事では、映画『キャンドルスティック』の概要や新しい資金調達モデルについて詳しく紹介しました。映画業界における新たな試みが、どのように展開されるのか注目されます。