2025年7月15日開催「ハリウッド映画オークション」で名作小道具多数出品

『ハリウッド／エンターテイメント・シグネチャー・オークション』の開催概要

ヘリテージ・オークションズ（本社：米国テキサス州）は、2025年7月15日(火)から7月18日(金)までの4日間、「ハリウッド／エンターテイメント・シグネチャー・オークション」を開催することを発表しました。このオークションでは、映画史に名を刻む名作のアイテムが出品され、コレクターや映画愛好家にとって貴重な機会となります。

特に注目されるのは、オーソン・ウェルズの初監督作である『市民ケーン』や、セシル・B・デミル監督の『十戒』、さらには『スター・ウォーズ』や『インディ・ジョーンズ／最後の聖戦』など、誰もが認める名作を象徴するアイテムが多数出品されることです。これにより、エンターテイメントの歴史を築く貴重なアイテムと出会うことができます。

過去の業績と期待される注目のアイテム

ヘリテージ・オークションズは、過去4年間にわたって総売上額を更新し続けており、特にエンターテイメント部門での業績向上は目覚ましいものがあります。2024年には映画『オズの魔法使』（1939年）の「ルビーの靴」が3,250万ドル（約48.7億円）で落札され、また人気海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のオークションでは2,111万ドル（約31.3億円）の売上を記録しました。

今回のオークションでも、名作を象徴する貴重なアイテムが出品されることから、高額落札が期待されています。ヘリテージ・オークションズのエグゼクティブバイスプレジデント、ジョー・マッダレーナ氏は、これがエンターテイメントオークションの歴史においても最も重要なイベントの1つであると述べています。

出品アイテムの詳細

今回のオークションでは、以下のような貴重なアイテムが出品される予定です。

• セシル・B・デミル氏コレクション
• 『十戒』の石板 – 1956年に使用された赤い花崗岩の石板で、デミルの個人コレクションの中でもユニークな遺品です。
• 『市民ケーン』の「バラのつぼみ」のそり – 映画史上最大の傑作とも言われる作品の象徴的なアイテムです。
• 『インディ・ジョーンズ／最後の聖戦』のブルウィップ – ハリソン・フォードが使用した鞭で、特別な証明が付いています。
• 『スター・ウォーズ エピソード5』のXウイング・スターファイター撮影用ミニチュア – 映画史上最も象徴的な宇宙船の1つです。
• 『007/ユア・アイズ・オンリー』の黄色いシトロエン 2CV – 忘れられないカーチェイスシーンに登場した特別な車両です。

セシル・B・デミル氏コレクションの詳細

セシル・B・デミルは、ハリウッド映画創世期の巨匠監督であり、彼のコレクションには歴史的な価値があるアイテムが多数含まれています。特に『十戒』の石板は、デミルのキャリアの中で最も象徴的な記念品の一つとされています。

この石板は、シナイ山から採石された花崗岩から彫られ、映画の中では神が光で文字を刻むシーンが有名です。また、デミルが聖書映画に込めた精神的な重厚感と視覚的な壮大さを象徴しています。

『市民ケーン』の「バラのつぼみ」のそりについて

『市民ケーン』は映画史上最大の傑作とされ、主人公ケーンの最後の言葉「バラのつぼみ」に深く結びつくアイテムです。このそりは、長い間失われたと考えられていましたが、1984年にジョー・ダンテ監督によって発見されました。

現在では、映画史上最も有名な謎のひとつを今に伝える伝説的なアイテムとして、コレクターの間で高い評価を受けています。

今後の展望とヘリテージ・オークションズの役割

ヘリテージ・オークションズは、今後もグローバルな展開を拡大し、世界中のコレクターとつながりながら、希少価値の高いアイテムを市場に送り出していく予定です。オークション業界での躍進を続ける同社の動向には、引き続き注目が集まります。

オークションは合計1,000点以上のアイテムで構成され、エンターテインメントの歴史に名を刻むイベントとなるでしょう。これにより、映画やテレビ作品の愛好者にとって、貴重なアイテムを手に入れる機会が増えることが期待されます。

これらの貴重なアイテムは、4日間の「ハリウッド／エンターテイメント・シグネチャー・オークション」で出品される宝物のほんの一部に過ぎません。ヘリテージ・オークションズの今後の動向に注目し、エンターテイメントの歴史に触れる機会を逃さないようにしましょう。