2025年6月開始、ビルポとNTTドコモが推進するビルメンテナンスDXの新展開
ベストカレンダー編集部
2025年7月3日 12:14
ビルメンテナンスDX協業開始
開催日:6月1日

ビルメンテナンスDXの新たな一歩
株式会社ビルポとNTTドコモビジネス株式会社は、2025年6月よりビルメンテナンスDX(デジタルトランスフォーメーション)領域において協業を開始しました。この協業により、両社はロボットやICTを活用した清掃DXを推進し、迫りくる人手不足への対応やスマートメンテナンスの実現を目指します。
ビルメンテナンス業界は、最低賃金の上昇や高齢化に伴う人手不足が深刻化しており、特に清掃業務においては人的リソースの代替としてロボットの導入が検討されています。しかし、ロボット導入後の運用を安定させ、費用対効果を最大化するためには、業務プロセス全体の見直しが不可欠です。

ビルメンテナンス業界の現状と課題
ビルメンテナンス業界では、以下のような課題が存在しています。
- 最低賃金の上昇によるコスト負担の増加
- 高齢化による人手不足の深刻化
- ロボット導入後の運用の不安定さ
- ビルインフラや周辺環境の高度化が必要
特に清掃業務においては、人的リソースを補完するためのロボットの活用が求められています。しかし、ロボットの導入だけではなく、ネットワーク環境の整備やエレベーターとの連携機能の構築、各種センサーの導入など、ビル自体のインフラのスマート化も重要です。

協業の概要と提供するソリューション
本協業の主な内容は以下の通りです。
- 人手不足への対応と段階的なスマートビル化に向けた一体型ソリューションの提供
両社は、ビルメンテナンス業務の最適化コンサルティングからロボット派遣・運用ソリューションを一体となって提案します。まずは清掃ロボットの活用を推進し、ビルごとの特性に合わせた最適な導入プランを設計します。 - 両社技術アセットの連携・実装検討
ビルポが開発したロボットプラットフォーム「BILLMS」と、NTTドコモビジネスが開発した「Smart Data Platform for City」などのICTソリューションを連携させ、業務レポートの自動出力や複数ロボットの群管理・制御を実現します。
これらの取り組みにより、ビルメンテナンスDX及びスマートビルディングの実現を目指します。
段階的なスマートビル化のイメージ
両社は、段階的なスマートビル化を進めるため、次のようなステップを踏むことを提案しています。
ステップ | 内容 |
---|---|
1 | 清掃ロボットの導入 |
2 | ネットワーク環境の整備 |
3 | ICTセンサーやAIの導入 |
4 | ロボットフレンドリーなスマートビルの実現 |
このように、段階的に進めることで、初期コストや運用面での課題を克服し、現実的なスマートビル化を実現します。
今後の展開と社会課題への貢献
本協業により、両社は清掃DXへの取り組みを皮切りに、警備業務や運搬業務のDXを推進し、スマートメンテナンス化・スマートビル化を進めていきます。これにより、深刻化する人手不足への対応や業務効率の向上といった社会課題の解決に貢献することを目指します。
会社概要
以下に、両社の概要を示します。
会社名 | 所在地 | 設立 | 代表者 | 事業内容 |
---|---|---|---|---|
株式会社ビルポ | 東京都中央区湊1-6-1 八丁堀AFビル3階 | 2022年 | 稲垣 太一 | 清掃ロボットの導入支援・開発、DXコンサルティング |
NTTドコモビジネス株式会社 | 東京都千代田区大手町2-3-1 大手町プレイスウエストタワー | 1999年7月 | 小島 克重 | 産業・地域DXのプラットフォーマー |
この協業を通じて、両社はビルメンテナンス業界のDXを推進し、より効率的で持続可能な社会の実現を目指します。