2025年7月3日発表|職場満足でも約4割が転職を意識する理由
ベストカレンダー編集部
2025年7月3日 11:57
働き方満足度調査発表
開催日:7月3日

調査概要と背景
2025年7月3日、レバレジーズ株式会社が運営するHR系SaaSプロダクト「NALYSYS」は、『【2025年版】働き方の満足度・転職意向に関する調査』の結果を発表しました。この調査は、職場環境に対する満足度と転職意向の関係性を探ることを目的としています。本記事では、調査結果の主要なポイントを詳しく解説します。
調査対象は、マクロミルモニタに登録している22歳から49歳の男女で、全国を対象にインターネットリサーチを行いました。調査は2025年2月20日から3月3日の間に実施され、有効回答数は31,010サンプルに達しました。

職場環境に満足している社員の転職意向
調査結果によると、現在の職場環境に満足している社員(満足層)のうち、約4割が転職に興味を示していることが明らかになりました。これは、職場に満足している層でもキャリアの選択肢を意識していることを示しています。
満足層は、職場に不満を感じている社員(不満足層)と比較して、「転職は自分には関係ない」と感じる割合が高い傾向にあります。しかし、満足層においても約40%が転職を「無関係」とは捉えていないことから、職場環境に満足しながらも将来の選択肢として転職を考える社員が存在することが分かります。

転職意識の有無
転職意識に関する具体的なデータは以下の通りです。
職場満足度 | 転職意識の有無 |
---|---|
満足層 | 約40%が転職に興味あり |
不満足層 | 転職を考える割合が高い |

転職理由の分析
満足層と不満足層の転職理由を比較すると、どちらの層でも「年収が低いこと」が最大の理由として挙げられました。しかし、満足層では「尊敬できるロールモデルがいない」という理由が高く、職場環境やキャリアに対する価値観の違いが見受けられます。
具体的な転職理由は以下の通りです。
- 年収が低いこと
- 適切に評価されていない
- 尊敬できるロールモデルがいない

職場満足の要因と不満の要因
職場に対する満足度は、主に「仕事内容への納得」「適切な評価」「仕事のやりがい」に起因しています。特に満足層は、これらの要因に対して高い満足度を示しています。
一方で、不満足層は「残業時間」「福利厚生」「勤め先の安定性」に対する評価が高く、これらの要因が職場に対する不満の源となっていることが分かります。
勤務先での満足要因と不満要因は以下のようにまとめられます。
満足要因 | 不満要因 |
---|---|
仕事内容への納得 | 残業時間 |
適切な評価 | 福利厚生 |
仕事のやりがい | 勤め先の安定性 |

希望する働き方の違い
希望する働き方についても、満足層と不満足層で顕著な違いが見られました。不満足層は「年収の高さ」を重視する傾向が強く、一方で満足層は「ワークライフバランスの良さ」や「仕事内容への納得」を重視する傾向があります。
重視する働き方の要因は以下の通りです。
- ワークライフバランスの良さ
- 仕事内容への納得
- 仕事のやりがい
調査のまとめ
本調査の結果から、職場環境に満足している社員でも約4割が転職を意識していることが分かりました。満足層においては「ロールモデル不在」が転職理由として高く、職場に対する満足度は「やりがい」に起因している一方で、不満は「待遇や安定性」に集約されています。
以下に、調査結果の主要なポイントをまとめます。
調査項目 | 結果 |
---|---|
転職意識(満足層) | 約40%が転職に興味あり |
転職理由 | 年収が低い、ロールモデル不在 |
満足要因 | 仕事内容への納得、適切な評価 |
不満要因 | 残業時間、福利厚生 |
重視する働き方(満足層) | ワークライフバランス |
このように、職場環境に対する満足度や転職意向は、社員のキャリア選択に大きな影響を与える要素であることが明らかになりました。企業は、これらの調査結果を踏まえた上で、社員の定着施策を見直し、より良い職場環境の構築に努める必要があります。
参考リンク: