2026年6月末の内々定率85.0%、文系急伸で理系は頭打ちに
ベストカレンダー編集部
2025年7月2日 12:00
2026年内々定率調査
開催日:6月30日

内々定率の現状と動向
株式会社学情が実施した最新のアンケートによると、2026年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象とした内々定率が、2026年6月末時点で「85.0%」に達しました。この数値は、前年同時期の84.7%とほぼ同水準であり、内々定出しの早期化が進んだことを反映しています。特に、4月末時点では前年を大きく上回る状況が続いていましたが、6月に入ると前年並みに落ち着く形となりました。
内々定率は、就職活動を行う学生の状況を示す重要な指標であり、企業の採用活動の動向や学生の就職意欲を反映しています。2026年卒学生の内々定率は、採用選考解禁日である6月1日を経て、わずかに前年同時期の過去最高値を更新しました。これにより、今シーズンの内々定率は、過去のデータと比較しても高い水準にあることが確認されています。

文理別の内々定率の違い
文系学生と理系学生の内々定率には顕著な違いが見られます。文系学生の内々定率は前月比で7.3ポイント上昇し、81.7%に達しました。一方、理系学生の内々定率は91.7%で、前月と同じ水準を維持していますが、前年同時期の93.0%を1.3ポイント下回る形となっています。
このように、文系と理系の内々定率の差は縮まりつつあります。特に、理系分野では人材不足が深刻化しており、企業間の人材獲得競争が激化しています。文系学生の内々定率が上昇する中で、理系学生の内々定率が横ばいにとどまっていることは、今後の採用市場において注目すべきポイントです。

就職活動を行う学生の状況
就職活動をしている学生の割合は、前月比で14.1ポイントの大幅減となり、31.2%にまで低下しました。これは、就職活動を行っている学生が3人に1人を下回る水準です。内々定を獲得し就活を終了した学生は、同期間で13.9ポイント増加し、65.7%に達しました。
文系と理系に分けた就職活動率を見ると、文系が35.3%、理系が23.0%まで低下しています。特に理系学生は、就職活動がすでに終盤に差し掛かっている状況が伺えます。興味深い点は、例年この時期には0~1%台にまで下がる「まだ就職活動をしていない」学生が、今年は3.1%と高めであることです。この傾向には、何らかの特有の事情が影響している可能性があり、今後の動向に注視が必要です。

調査概要と方法
この調査は、2026年6月25日から2025年6月30日までの期間に実施されました。調査対象は、2026年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生であり、有効回答数は293件でした。調査方法はインターネットによるアンケート形式で行われました。
調査の結果は、各項目の数値が小数点第二位を四捨五入し、小数点第一位まで表記されているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合があります。これにより、データの解釈には注意が必要です。

「Re就活キャンパス」とその役割
2025年3月1日より、あさがくナビは「Re就活キャンパス」としてブランドリニューアルされました。このリニューアルは、「すべての就活に、Respectを。」というスローガンのもと、学生のキャリア実現を支援することを目的としています。学生満足度が3年連続でNo.1に選ばれたスカウト型就職サイトであり、全学年を対象にした通年採用型のサービスに生まれ変わりました。
「Re就活キャンパス」では、学年ではなく就職活動の準備の進捗度に応じた情報を提供することで、学生が自分らしいキャリアを実現する手助けを行っています。このようなサービスの展開により、より多くの学生に選択肢を提供し、未来の選択肢を広げることを目指しています。

株式会社学情について
株式会社学情は、「つくるのは、未来の選択肢」を企業のパーパスとして掲げ、20代・30代の社会人や学生の転職・就職を支援するサービスを提供しています。特に「初めての転職」や「就職」を支援することに注力しており、若い世代に多くの選択肢を示すことで、働き手や企業、社会全体の未来に貢献しています。
同社は、東証プライム上場企業であり、経団連に加盟しています。主な提供サービスには、20代専門転職サイト「Re就活」、30代向け転職サービス「Re就活30」、及びスカウト型就職サイト「Re就活キャンパス」が含まれます。さらに、合同企業セミナー「転職博」や「就職博」、転職エージェント「Re就活エージェント」など、多岐にわたるサービスを展開しています。
項目 | 数値 |
---|---|
内々定率(2026年6月末) | 85.0% |
文系内々定率 | 81.7% |
理系内々定率 | 91.7% |
就職活動率 | 31.2% |
就職活動をしている文系学生の割合 | 35.3% |
就職活動をしている理系学生の割合 | 23.0% |
「まだ就職活動をしていない」学生の割合 | 3.1% |
以上の内容から、2026年卒業予定の学生の内々定率や就職活動状況について、さまざまなデータが明らかになりました。内々定率は前年並みであり、文系と理系の間での差が縮小している一方で、就職活動を行う学生の割合は減少しています。今後の動向を注視し、学生にとって有益な情報を提供していくことが求められます。
参考リンク: