2025年6月調査:宿泊費高騰で夜行バス利用が7割に拡大

夜行バス利用増加調査

開催日:6月1日

夜行バス利用増加調査
なんで最近夜行バスの利用が増えてるの?
宿泊費の高騰やホテルの空室不足が深刻化し、特に大阪万博の影響で宿泊需要が急増。経済的かつ効率的な移動兼宿泊手段として夜行バスの利用が増えています。
夜行バスって本当にホテル代わりになるの?
調査では約7割が宿泊費の高さを理由に夜行バスを利用しており、4割はホテル満室時に夜行バスを選択。経済的で宿泊難を回避できる代替手段として評価されています。

夜行バス利用の現状と宿泊事情に関する調査結果

WILLER EXPRESS株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:平山幸司)は、2025年6月にWILLER会員を対象に行ったアンケート調査の結果を発表しました。この調査は、宿泊事情と夜行バスの利用傾向に焦点を当てたもので、直近2年以内に「WILLER EXPRESS」を利用した1,173名の回答を基にしています。

近年、訪日外国人観光客の急増に伴い、主要都市では宿泊料金の高騰が深刻な問題となっています。特に2025年4月に開幕した大阪・関西万博の影響で、大阪周辺の宿泊需要が急増していることが調査結果から明らかになりました。こうした状況の中で、移動と宿泊を兼ねる「夜行バス」が、経済的かつ効率的な選択肢として注目されています。

万博・インバウンド需要で拡大傾向!約7割が“ホテル代わり”に夜行バスを利用~高速バス「WILLER EXPRESS」利用者を対象にアンケートを実施~ 画像 2

宿泊費高騰の実感と夜行バス利用の増加

調査の結果、「直近2年で宿泊料金が高くなったと感じるか」という問いに対して、「非常に感じる」と回答した人は70.2%に達しました。これは前回調査(2025年3月)比で5.9ポイント、前々回調査(2024年10月)比で10.5ポイントの増加です。

宿泊料金の高騰を実感している都市は以下の通りです:

  • 東京:71.7%
  • 大阪:73.1%
  • 新潟:78.0%
  • 神戸:77.1%
  • 札幌:77.0%

これらのデータから、宿泊料金の高騰や空室不足が全国的な課題であることがわかります。また、「宿泊料金の高さを理由に夜行バスを利用したことがあるか」という設問には、約7割が「ある」と回答しており、代替手段としての夜行バスの利用が拡大していることが示されています。

万博・インバウンド需要で拡大傾向!約7割が“ホテル代わり”に夜行バスを利用~高速バス「WILLER EXPRESS」利用者を対象にアンケートを実施~ 画像 3

万博効果と宿泊難による夜行バス利用の促進

次に、「直近2年以内に訪問した都市」の設問では、大阪が61.7%と最も高く、前回調査(2025年3月)比で11.6ポイントの増加が見られました。これは万博の開幕によって大阪への訪問ニーズが高まったことを示唆しています。

また、「目的地周辺で宿泊施設が満室で予約できなかった経験があるか」という問いには、45%が「ある」と回答しました。満室だった都市としては、以下のような結果が挙げられています:

  • 東京:28.9%
  • 大阪:23.4%
  • 福岡:20.9%

さらに、「目的地周辺のホテルが満室だったことを理由に夜行バスを利用した経験があるか」という設問では、約4割が「ある」と回答し、都市部での空室不足が夜行バス利用の要因となっていることが明らかになりました。これにより、今後も大規模イベントや観光ピークシーズンには、宿泊の選択肢として夜行バスの需要が一層高まると考えられます。

万博・インバウンド需要で拡大傾向!約7割が“ホテル代わり”に夜行バスを利用~高速バス「WILLER EXPRESS」利用者を対象にアンケートを実施~ 画像 4

今後の展望とウィラーエクスプレスの取り組み

ウィラーエクスプレスは、今後もバス業界の発展に寄与するために、定期的なアンケート調査を通じて利用者の実態とニーズを把握し、顧客目線の安心・安全なサービスの提供に努めていく方針です。

このように、宿泊費の高騰や空室不足が夜行バス利用の増加に寄与していることが明らかになった今回の調査結果は、今後の旅行計画や宿泊方法を考える上で重要な指針となるでしょう。

調査項目 結果
宿泊料金の高騰を実感している人の割合 70.2%
宿泊料金が高騰していると感じる都市 東京(71.7%)、大阪(73.1%)、新潟(78.0%)、神戸(77.1%)、札幌(77.0%)
宿泊料金の高さを理由に夜行バスを利用したことがある人の割合 約70%
直近2年に訪問した都市での宿泊施設の満室経験 45%
目的地周辺のホテルが満室だったことを理由に夜行バスを利用した経験がある人の割合 約40%

この調査結果は、宿泊費の高騰や空室不足が夜行バス利用の増加に寄与していることを示しており、今後の旅行計画に役立つ情報となるでしょう。