2025年7月1日開催 大阪万博でInnoJinが未来の眼科医療を提案
ベストカレンダー編集部
2025年7月1日 15:43
未来の眼科医療提案
開催日:7月1日
InnoJin株式会社が大阪・関西万博で未来の眼科医療を提案
2025年7月1日、大学発のベンチャー企業であるInnoJin株式会社が、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)において、ロート製薬株式会社主催の「ROHTO Healthcare DAY~Feel Science & Passion~」に参加し、未来の眼科医療をテーマにしたプレゼンテーションを行いました。このイベントは、大阪府・市・2025年日本国際博覧会大阪パビリオン推進委員会が出展する「大阪ヘルスケアパビリオン Nest for Reborn」内で実施されました。
当日は雨模様にもかかわらず、多くの来場者が集まり、盛況のうちにイベントを終えることができました。InnoJinは、特に注目を集めたVRを活用した小児弱視訓練用プログラムを中心に、会社の取り組みや技術的な特長を広く発信しました。
VRを活用した小児弱視訓練プログラムの紹介
InnoJinが紹介したのは、VR(仮想現実)を利用した小児弱視訓練プログラムです。このプログラムは、医療機器としては未承認ですが、革新的な治療アプローチとして注目されています。従来の「健眼遮閉」という治療法では、見える方の目にアイパッチを貼り、弱視の目を意図的に使わせることで視力の発達を促します。しかし、この方法は子どもにとって心理的負担が大きく、保護者の継続的な見守りが必要なため、治療を続けることが難しいという課題があります。
そこで、InnoJinはVRゴーグルを装着した子どもが、けん玉や卓球などのゲームを通じて自然に弱視の目を使うよう設計されたプログラムを開発しました。このアプローチにより、治療が「楽しい体験」となり、継続率の向上が期待されます。
来場者の体験と反応
イベント内では、聴講した方々の中から10名以上がVR弱視訓練用プログラムを体験しました。体験された方々からは、「ゲーム感覚で楽しめそう」「アイパッチよりも継続しやすそう」「いい運動になった」といった前向きな感想が寄せられました。このように、InnoJinの取り組みは新たな医療のかたちに対して高い関心を集めました。
この体験を通じて、参加者はVRを活用した新しい治療法の可能性を感じることができました。今後、InnoJinはこのプログラムをさらに発展させ、医療機関を通じて家庭でも実施可能な弱視訓練プログラムとしての提供を目指していくとしています。
InnoJin株式会社の会社概要と今後の展望
InnoJin株式会社は、2020年12月に設立され、東京都文京区に本社を構えています。企業の主な事業内容には、医療及びヘルスケアに関するITを活用した事業、情報収集や分析、ウェブコンテンツの企画・制作・販売、コンサルティング業務、教育事業などが含まれます。
今後、InnoJinは「すべての子どもが視力のハンディキャップを抱えることなく成長できる社会」の実現に向けて、革新的な医療ソリューションの研究と開発を引き続き進めていく方針です。具体的には、医療機関との連携を強化し、臨床研究や実用化に向けた取り組みを進めていく予定です。
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名 | ROHTO Healthcare DAY~Feel Science & Passion~ |
| 開催日 | 2025年7月1日 |
| 場所 | 大阪ヘルスケアパビリオン Nest for Reborn |
| プログラム内容 | VRを活用した小児弱視訓練プログラム |
| 企業名 | InnoJin株式会社 |
| 設立年 | 2020年12月 |
| 所在地 | 東京都文京区本郷2-5-2 本郷福々ビル201号 |
InnoJin株式会社の取り組みは、未来の眼科医療に新たな可能性をもたらすものであり、今後の発展が期待されます。VRを活用した楽しい治療体験が、より多くの子どもたちにとって視力の改善に寄与することが望まれます。