6月28日発表!四天王寺高校とセイバンの新機能ランドセル「ぴたかる」

ランドセル負担軽減発表

開催日:6月28日

ランドセル負担軽減発表
ぴたかるって何?どうやって姿勢を良くするの?
ぴたかるはランドセル内に装着し荷物を背中側に固定、重心を安定させる付属品。これにより自然な姿勢を保ち、背負う子どもの身体負担を軽減します。
高校生が開発に関わったって本当?どんな苦労があったの?
はい、四天王寺高校の学生が姿勢悪化問題を解決するためアイデアを出し、素材選びや機能性の調整に試行錯誤。3Dプリンターでベルト固定タイプを試作しました。

四天王寺高校の学生によるランドセルの負担軽減機能「ぴたかる」の発表

2025年6月30日、株式会社セイバンは、大阪・関西万博で行われた「inochiのペイフォワードWeek Presented by 中外製薬」のプログラムにおいて、四天王寺高校の学生たちが開発したランドセルの負担軽減機能「ぴたかる」を発表しました。この取り組みは、小学生の姿勢悪化という社会的な課題に対する高校生の想いと、セイバンの技術力が融合したものです。

「ぴたかる」は、ランドセルの内部に装着することで荷物を背中側に固定し、重心を安定させる付属品です。これにより、お子さまの身体への負担を軽減し、自然な姿勢でランドセルを背負うことが可能になります。特許出願中のこの機能は、今後の展開が期待されます。

四天王寺高校の学生に協力!ランドセルの負担軽減機能「ぴたかる」を大阪・関西万博にて発表 画像 2

「ぴたかる」の製作背景と高校生たちの想い

株式会社セイバンは、80年以上にわたり「お子さまの身体への負担を軽減する」ことを理念に、ランドセルの機能性向上に努めてきました。四天王寺高校の学生たちは、ランドセルの重量化による姿勢悪化という問題に対して、独自のアイデアを持ち寄り、セイバンと共に試作品の製作を行いました。

学生たちは、以下のような想いを持って「ぴたかる」の開発に取り組みました。

  • 姿勢改善の必要性:小学生の姿勢悪化を解決するために、ランドセルを背負った状態でも良い姿勢を保つ機能を考案。
  • 心身の健康:ランドセル症候群と呼ばれる、重いランドセルによる心身の不調を考慮。
  • アイデアの具現化:アイデアを形にする過程での苦労や、他社との差別化を意識。
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試作の過程と苦労

試作品の開発にあたり、学生たちは何度も試作検証を繰り返しました。特に、素材選びの際には、軽さと強度のバランスに苦心しました。3Dプリンターを使用したベルト固定タイプを採用することで、重心の固定が安定し、他社との差別化にも成功しました。

また、学生たちは試作が完成した際の喜びや、毎回の打ち合わせで改善案を出し合う姿勢が印象に残ったと語っています。試作品が形になったことは、彼らにとって大きな達成感となりました。

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セイバンの開発担当者の想いと今後の展望

セイバンの開発担当者も、高校生たちとの協力によって新たな製品を生み出すことができたことに感銘を受けたと述べています。試作品製作にあたり、機能性と使いやすさを両立させるための試行錯誤が続きました。

今後の展望として、セイバンは「子ども想い品質」を大切にしながら、より多くのお子さまの健康を考慮した商品開発に取り組んでいく意向を示しています。

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発表までのプロセス

四天王寺高校の学生たちとの初顔合わせは2025年3月7日でした。その後、3月24日から計5回の打ち合わせを行い、サンプルの製作や検証を繰り返しました。約3か月の準備期間を経て、最終サンプルは6月20日に完成し、6月28日に万博で初めてお披露目されました。

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セイバンの「子ども想い品質」と会社概要

セイバンは「愛情のものづくり」をコンセプトに、子どもたちの心と身体の健やかな成長を願ってランドセルを製造しています。ランドセルを背負うお子さまへの負担を軽減し、6年間丈夫で安心して使用できることが、セイバンの考える「子ども想い品質」です。

以下に、セイバンの会社概要を示します。

会社名 株式会社セイバン
代表 代表取締役社長 泉 貴章
所在地 兵庫県たつの市龍野町片山379-1
企業サイト https://www.seiban.com/
事業内容 ランドセル/関連グッズの企画・製造・販売/その他鞄の企画・販売/保育事業/メディア事業

セイバンは、見えない部分にもこだわりを持ち、お子さまの笑顔のために「子ども想い品質」を追求し続けます。

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