2025年6月27日設立、若手起業家と共に挑む新ファンドの全貌

TKM1号ファンド設立

開催日:6月27日

TKM1号ファンド設立
タクミキャピタルファンドって何をするファンドなの?
若手起業家と共同創業者のように深く関わりながら、資金提供だけでなく事業戦略や人材採用、グローバル展開まで幅広く支援するベンチャーキャピタルです。
このファンドは日本のスタートアップにどんな課題を解決するの?
資金不足や経験・ネットワークの不足で短期的な出口を選ばざるを得ない若手起業家を、長期的に挑戦できる環境を創り出し事業成長を支援します。

若手起業家と共同創業する新たなベンチャーキャピタルの設立

2025年6月27日、東京都世田谷区に本社を置く株式会社タクミキャピタルファンドが、総額17億円規模のファンド「TKM1号投資事業有限責任組合」を設立し、本格的な投資活動を開始したことが発表されました。このファンドは、若手起業家を中心にプレシードからミドルステージのスタートアップに対して、資金提供に留まらない「共同創業者」として深く関与する支援モデルを展開することを目指しています。

タクミキャピタルファンドは、若手起業家と共に新たな価値を創造し、日本の未来を変革することを目的としています。特に、学生や若手起業家が直面する資金や経験、ネットワークの不足といった問題を解決するため、共同創業者として伴走し、事業戦略から人材採用、資金調達、グローバル展開まで、あらゆるプロセスを支援します。

若手起業家と共同創業するベンチャーキャピタル「Takumi Capital Fund」、日本の構造的課題に挑む1号ファンドを設立 画像 2

タクミキャピタルファンドの支援モデル

タクミキャピタルファンドの支援モデルは、起業家との密接な関係を築くことが特徴です。投資先の起業家とシェアハウスやシェアオフィスで公私を共にしながら、次世代の起業家たちと共に成長していくプロセスを重視しています。

具体的には、以下のような支援を行います:

  • 事業戦略の策定
  • 人材採用の支援
  • 資金調達のアドバイス
  • グローバル展開のサポート

また、IPOに留まらず、M&Aやセカンダリー取引といった多様な出口戦略を設計し、投資先企業の価値を最大化するための支援も行います。近年、スタートアップの出口戦略としてM&Aが増加傾向にあるため、柔軟な支援体制を構築しています。

若手起業家と共同創業するベンチャーキャピタル「Takumi Capital Fund」、日本の構造的課題に挑む1号ファンドを設立 画像 3

日本のスタートアップが直面する構造的課題

日本のスタートアップエコシステムは、近年投資額が増加しているものの、根深い構造的課題も抱えています。特に、新規上場(IPO)の規模が小型化する「スモールIPO」の問題や、未上場株式の流動性を担保するセカンダリー市場の未発達は、起業家が長期的な視点で事業成長に挑む上での大きな障壁となっています。

若手起業家は、必要な資金を得る手段が限られているため、事業のポテンシャルを最大限に引き出す前に短期的な出口を選択せざるを得ない状況に追い込まれることが多くあります。タクミキャピタルファンドは、こうした課題を解決するために、若手起業家が腰を据えて挑戦に集中できる環境を創出することを目指しています。

若手起業家と共同創業するベンチャーキャピタル「Takumi Capital Fund」、日本の構造的課題に挑む1号ファンドを設立 画像 4

ファンドの基本情報と出資者のプロフィール

タクミキャピタルファンドの基本情報は以下の通りです:

名称 TKM1号投資事業有限責任組合
ファンド規模 総額17億円
投資対象 同世代若手起業家
投資ステージ プレシード〜ミドル
想定イグジット M&A、セカンダリー、IPOを想定

一部出資者のプロフィールも注目されています。例えば、福留大士様は、株式会社チェンジを立ち上げ、東証マザーズに上場した経歴を持ち、若手起業家の支援に力を入れています。また、村口和孝様は、日本初の独立個人主体によるLPSを設立し、多くのスタートアップを支援してきた実績があります。

今後の展望と最終募集出資期限

タクミキャピタルファンドは、2025年7月末を最終着金日として、TKM1号投資事業有限責任組合の募集を行っています。最終クローズに関しては7月末にリリース予定であり、既に国内の有望なスタートアップ企業8社への投資を実行する予定です。

ファンドの運営会社である株式会社タクミキャピタルファンドは、代表取締役の横山拓未氏によって設立され、若手起業家との共同創業を通じて、日本のスタートアップエコシステムに新たな風を吹き込むことを目指しています。

項目 詳細
ファンド名 TKM1号投資事業有限責任組合
ファンド規模 17億円
投資対象 若手起業家
投資ステージ プレシード〜ミドル
最終募集出資期限 2025年7月末

以上の内容から、タクミキャピタルファンドは日本のスタートアップエコシステムにおいて重要な役割を果たすことが期待されています。若手起業家との共同創業を通じて、革新的な価値創造を促進し、持続可能な成長を支援する取り組みが注目されています。