2025年5月31日開始「ヒロシマ1945」写真展で原爆の実態を学ぶ

ヒロシマ1945写真展

開催期間:5月31日〜8月17日

ヒロシマ1945写真展
ヒロシマ1945展ってどんな内容なの?
ヒロシマ1945展は、1945年の広島原爆の惨禍を記録した写真約160点と映像2点を展示し、被爆の実態や核兵器の非人道性を伝える企画展です。
トークイベントでは何が話されるの?
トークイベントでは、被爆者や記者が写真にまつわるエピソードや被爆の実態、フィルムの保存秘話などを語り、歴史と平和の重要性を考えます。

「ヒロシマ1945」展の概要と意義

2025年6月27日、東京都写真美術館で開催される被爆80年企画展「ヒロシマ1945」では、原爆の惨禍を伝える貴重な写真や映像が展示されます。この企画展は、中国新聞社、朝日新聞社、毎日新聞社、中国放送、共同通信社の主催によって実現しました。展示内容は、1945年8月6日に広島市に投下された原子爆弾によって、同年末までに約14万人の命が奪われたという歴史的事実を基にしています。

本展では、焦土と化した広島の様子や死傷者の姿を収めた写真が展示され、核兵器の非人道性が強く訴えられます。さらに、トークイベントが開催され、写真にまつわるエピソードや被写体の人生について語られます。現在、世界各地で紛争が続き、核の脅威が再び高まっている中で、平和への思いを新たにするための貴重な機会となります。

「ヒロシマ1945」 写真や映像がとらえた原爆の惨禍、今こそ語る 画像 2

トークイベントの詳細

トークイベントは、6月28日から7月10日までの間に4回にわたり開催されます。各回の詳細は以下の通りです。

  • 6月28日(土)14:00-16:00
    宇城昇(毎日新聞社広島支局専門記者)×藤井哲伸(国平幸男氏撮影「被爆後の市街地に立つ少女」の被写体である藤井幸子さんの長男)
  • 6月29日(日)15:00-16:30
    小林康秀(中国放送報道制作局)×山内隆治(日映映像東京支社長)
  • 7月4日(金)18:00-19:30
    清水隆(元朝日新聞社フォトアーカイブ編集部)×吉田耕一郎(朝日新聞社映像報道部)×木下広大(朝日新聞社コンテンツ編成本部)
  • 7月10日(木)18:00-19:30
    水川恭輔(中国新聞社編集委員)

各トークイベントでは、被爆の実態や、写真にまつわるエピソード、そしてそれぞれの記者がどのようにして資料を守り、記録を残してきたのかが語られます。

「ヒロシマ1945」 写真や映像がとらえた原爆の惨禍、今こそ語る 画像 3

トークイベントの内容

トークイベントでは、参加者がそれぞれの体験や知見を共有し、原爆の影響が人々の生活にどのように及んでいるかを考察します。以下は、各イベントのテーマと内容の概要です。

  1. 「母は被爆少女だった」
    藤井哲伸さんが母親である藤井幸子さんの被爆体験を語り、写真が持つ意味について考えます。
  2. 「原爆 そして倉庫で密かに保管された日映フィルム」
    戦後に発見されたフィルムの保存経緯やその重要性について、専門家が解説します。
  3. 「被爆直後の広島 フィルムから読み解く写真記者の視線」
    戦後の写真記者がどのようにして貴重な記録を残したのか、その背後にある思いを探ります。
  4. 「広島の原爆記録写真の撮影者 証言からたどる」
    撮影者の証言を通じて、原爆がもたらした影響を深く掘り下げます。
「ヒロシマ1945」 写真や映像がとらえた原爆の惨禍、今こそ語る 画像 4

展示内容と開催概要

本展では、報道機関の写真記者や広島市民が撮影した記録写真約160点と映像2点が展示されます。展示内容は、原爆被害の実態を時系列に近い構成で伝え、旧日本軍による文書焼却や米軍による写真の提出要求に対抗して残された貴重な資料も含まれています。

また、展示の一部は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」に国際登録を目指しており、広島原爆記録写真と映像がどのように歴史的な価値を持つかを示す重要な試みとなります。

項目 詳細
会期 2025年5月31日(土)― 8月17日(日)
会場 東京都写真美術館 地下1階展示室
主催 中国新聞社、朝日新聞社、毎日新聞社、中国放送、共同通信社
共催 東京都写真美術館
開館時間 10:00-18:00(木・金は20:00まで)
料金 一般800円、大学生以下無料、65歳以上500円

このように、東京都写真美術館で開催される「ヒロシマ1945」展は、原爆の歴史とその影響を伝えるための重要な機会となります。展示やトークイベントを通じて、参加者が歴史を学び、平和の大切さを再認識することが期待されます。

参考リンク: