2025年7月開催｜大阪関西万博で製造業対抗ミニ四駆大会

製造業の技術が集結するミニ四駆大会

2025年7月26日と27日、大阪・関西万博のギャラリーEASTにて、製造業の技術者たちが本気で挑む「製造業対抗ミニ四駆大会 ワールドカップ in 大阪関西万博」が開催されます。この大会は、企業や学校から61チームが参加予定で、SNS上ではすでに240万回以上の再生を記録し、多くの期待を集めています。

本大会の目的は、ミニ四駆を通じて製造業の魅力や技術を広く伝えることです。参加する職人やエンジニアたちは、自社の高度な加工技術や設計力を活かし、オリジナルのミニ四駆を開発します。子どもから大人までがワクワクしながら技術を体感できる、新しい形の技術発信を目指しています。

大会の背景と意義

この取り組みは、大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」に沿ったものであり、未来の技術者育成や技術継承の在り方を“遊び”の中に見出すことを目指しています。製造業の課題解決に向けた新たなアプローチとして、世代を超えた交流や技術の継承を促進することが期待されています。

大会の発表後には、公式投稿がSNS上で2万件超のいいね、1万件超のリツイートを記録し、注目イベントとして急浮上しました。この反響を受けて、ドワンゴ（ニコニコ動画）による大会のライブ配信も決定し、全国どこからでもレースの模様を視聴できるようになります。

参加者の技術とコース設計

大会には、切削、板金、塗装、3D設計、電子制御など、各企業の得意技術を活かしたミニ四駆が出場します。普段は目に見えない製造技術が、子どもも理解できる形で表現されることで、技術の魅力をより多くの人々に伝えることが可能になります。

コース設計には、株式会社豊里金属工業と大阪工業大学のロボティクス＆デザイン工学研究科の学生が参加しており、町工場の職人と共に試作・検証を重ねてきました。コース内には、以下のような技術的ギミックが登場する予定です。

• OVER THE LIMIT（ジャンプセクション）
• 時計じかけのジャンクション（自動制御）
• ワインディングロード超（旋回安定性）
• 梅田ゲート（赤外線センサー）
• 梅田エレベーター（タイマー制御）

このようなギミックを通じて、製造現場と教育の架け橋となる取り組みが進められています。

大会のスケジュールと参加状況

製造業ミニ四駆大会は、過去に多くの大会を開催しており、今後のスケジュールも決定しています。以下は、2023年から2025年までの大会予定です。

これまでの大会では、累計参加チーム数が約200チーム、学生参加校数が工業高校・高専・大学など5校以上、延べ来場者数は1,200名以上に達しています。

プロジェクトの広がりと今後の展望

このプロジェクトは「技術を伝える」という志のもとに、世代や地域、産学の垣根を超えて広がり続けています。参加企業からは「社内の雰囲気が良くなった」「部署を越えて交流が生まれた」といった声も寄せられており、組織内の一体感やモチベーション向上にもつながっています。

今後もミニ四駆を通じて次世代の技術人材の育成を目指し、製造業の技術者とつながる価値あるイベントに成長させ、社会に広く伝える取り組みを推進していく予定です。

イベント概要まとめ

このように、製造業対抗ミニ四駆大会は、技術者の育成や製造業の魅力を広める重要なイベントとして位置づけられており、今後の展開に注目が集まります。