6月12日開催 赤十字映画祭で『じょっぱりー看護の人花田ミキ』が特別賞受賞
ベストカレンダー編集部
2025年6月27日 11:23
赤十字特別賞受賞
開催期間:6月12日〜6月20日

映画「じょっぱりー看護の人花田ミキ」が赤十字特別賞を受賞
2025年6月12日から20日までブルガリアのヴァルナで開催された第21回International Festival of Red Cross and Health Films(国際赤十字・健康映画祭)において、映画「じょっぱりー看護の人花田ミキ」がRed Cross Special Award(赤十字特別賞)を受賞しました。この映画は、青森県の伝説的な看護師・花田ミキの波乱万丈な生涯を描いたもので、戦後の混乱期における彼女の看護活動が国際的にも高く評価されました。
本作は、花田ミキが命をかけて看護に捧げた生涯を描き、特に「保健と看護」における彼女の姿勢と取り組みを強調しています。彼女は社会的に弱い立場に置かれた人々に寄り添い、看護の本質を問い続けた人物です。この映画を通じて、彼女の生き様が多くの人々に感動を与えています。

International Festival of Red Cross and Health Filmsについて
International Festival of Red Cross and Health Filmsは、1965年に始まり、隔年で開催される国際映画祭です。この映画祭は、赤十字の理念に基づき、「人道支援」「医療」「社会的弱者の保護」などをテーマにした映画を世界中から集めています。カンヌ、ヴェネツィア、サンセバスティアンなどの著名な映画祭と同様に「A」カテゴリーに分類されており、平和や人間の尊厳を訴える作品に光を当てる場として高く評価されています。
Red Cross Special Awardは、赤十字精神を最も体現した作品に贈られる特別な賞であり、今回の受賞は映画「じょっぱりー看護の人花田ミキ」がその理念をしっかりと表現していることを示しています。監督の五十嵐匠氏は、110か国からエントリーされた2000本以上の映画の中で、この作品が評価されたことに感謝の意を表しています。

映画の内容と監督のコメント
映画「じょっぱりー看護の人花田ミキ」は、三世代の交流を通じて、戦後の日本において赤十字の精神を体現した看護師・花田ミキの物語を描いています。彼女は赤十字の看護師として訓練を始めた当初は、赤十字運動そのものに特別な関心があったわけではありません。しかし、保守的な社会の中で成長していく中で、赤十字の掲げるメッセージの深さと率直さを徐々に理解し、やがて「命を阻むものはすべて悪」という、彼女が大切にしていた言葉にたどり着きます。
監督の五十嵐匠氏は、受賞に際して「うれしいニュースがブルガリアから飛び込んできました。看護師、保健師を主人公とした映画が世界の方々に受け入れられたことは意義あると共にとてもうれしく思っています。花田ミキさんは私の命の恩人です。」とコメントしています。彼はまた、映画制作に関わったスタッフやキャスト、サポーターへの感謝の意も表明しました。

映画の受賞理由と影響
本作がRed Cross Special Awardを受賞した理由は、以下の通りです。
- 赤十字の精神を体現
- 映画は、花田ミキが赤十字の理念を実践し、看護を通じて人々に寄り添う姿を描いています。
- 日本社会の多層性を描写
- 歴史的背景を通じて、日本社会の複雑さや官僚制度の中での人間の力を浮き彫りにしています。
- 観る者に感動を与える
- 花田ミキの優しさと信念が、観る者に「自分も誰かのために役に立ちたい」という思いを残します。
このように、映画「じょっぱりー看護の人花田ミキ」は、単なる伝記映画ではなく、観る者に深いメッセージを届ける作品として評価されています。

映画の詳細情報
映画「じょっぱりー看護の人花田ミキ」は、2024年に日本で公開される予定です。以下は映画の基本情報です。
項目 | 詳細 |
---|---|
タイトル | じょっぱりー看護の人花田ミキ |
監督 | 五十嵐匠 |
上映時間 | 90分 |
公開年 | 2024年 |
製作会社 | ストームピクチャーズ |
配給・宣伝 | ポルトレ |
この映画は、花田ミキの生涯を通じて、看護の重要性や人道的な活動の意義を広く伝えることを目的としています。映画を通じて、彼女の生き様がどのように人々に影響を与え、看護という職業の価値を再認識させるかが期待されています。
映画「じょっぱりー看護の人花田ミキ」の公式サイトやSNSアカウントも開設されており、最新情報を随時更新しています。興味のある方はぜひチェックしてみてください。
参考リンク: