6月25日発表:TelexistenceとPhysical Intelligenceが小売業務自動化で提携

商品補充業務自動化提携

開催日:6月25日

商品補充業務自動化提携
TelexistenceとPhysical Intelligenceの提携って何を目指してるの?
両社は小売店舗の商品補充業務の自動化を目指し、TXのロボット技術とPIのAI基盤モデルを組み合わせて、より自律的なロボット制御を実現しようとしています。
今回のパートナーシップでロボットはどんな進化をするの?
人間の遠隔操作が必要だった複雑な作業も、AIが自律的に判断・実行できるようになり、商品補充の効率化や労働の形を変える可能性があります。

TelexistenceとPhysical Intelligenceのパートナーシップ

2025年6月25日、Telexistence株式会社(以下「TX」)と米国のPhysical Intelligence(以下「PI」)は、コンビニエンスストアなどの小売店舗での商品補充業務の自動化を目指すパートナーシップを発表しました。この提携により、汎用ロボット基盤モデルを活用した高次元な自動化技術の開発が進められます。

これまでTXは、自社開発のロボット「GHOST」を用いて、コンビニエンスストアでの飲料補充業務を大部分自動化してきました。しかし、商品棚内で横転した飲料を立て直すなど、予測不可能な事象については、人間のオペレーターによる遠隔操作が必要でした。これに対し、今回のパートナーシップは、TXが持つ「身体性」に基づく経験知と遠隔操作データをPIの先進的なロボット基盤モデルと組み合わせることで、これまで人間が操作しなければ解決できなかったロボット制御の自律化を目指します。

パートナーシップの詳細

本パートナーシップでは、TXとPIの役割が明確に分かれています。TXは、小売店舗で稼働するロボットと取得した遠隔操作データを提供し、自社のロボティクス技術を活用してPIの汎用ロボット基盤モデルを実機に実装します。一方、PIは実環境から生成されたデータを基に、同社のVision Language Action(VLA)モデルを学習し、アノマリー事象からの自律的な復帰を行うためのポリシー開発を行います。

両社は、オペレーターからの新たな操作データをVLAモデルに継続的にフィードバックする学習ループを構築することで、最終的には人間並みの身体知を備えたロボットが、様々な産業領域で身体性を伴う労働を瞬時に判断し、自律的に遂行するプラットフォームの創出を目指します。

Telexistence株式会社について

Telexistence株式会社は、リモートコントロールロボットと人工知能を開発する企業であり、ロボットのあり方、構造、そして世界そのものを変えることを使命としています。世界中から集まった高い専門知識を持つプロフェッショナルが集まり、エンジニアリングチームはロボットハードウェア、ソフトウェア、AI技術を一貫して社内で開発しています。TXは、ロボティクス活動の範囲を工場の床を越えて拡大し、労働社会の根本的な性質を変革することを目指しています。

会社の所在地は、東京都大田区平和島6-1-1で、代表取締役は共同創業者のJin Tomioka氏です。会社は2017年1月23日に設立されました。

Physical Intelligenceについて

Physical Intelligenceは、一般的なAIを物理的な世界に持ち込むことを目指す企業です。エンジニア、科学者、ロボティクス専門家、企業ビルダーからなるチームが、今日のロボットや未来の物理的に駆動されるデバイスを支える基盤モデルと学習アルゴリズムを開発しています。会社の所在地は、サンフランシスコの396 Treat Avenueで、代表取締役は共同創業者のKarol Hausman氏です。会社は2024年2月21日に設立されました。

まとめ

項目 内容
パートナーシップ発表日 2025年6月25日
Telexistence株式会社 東京都大田区平和島6-1-1、設立日: 2017年1月23日
Physical Intelligence サンフランシスコ396 Treat Avenue、設立日: 2024年2月21日
主な目的 小売店舗の商品補充業務の自動化
技術の活用 汎用ロボット基盤モデル、Vision Language Action(VLA)モデル

今回のパートナーシップによって、商品補充業務の効率化が期待されることから、今後の進展が注目されます。両社の取り組みが実を結ぶことで、ロボットがより自律的に動作できる環境が整い、労働の形が変わる可能性があります。

参考リンク: